「ふたつめの月」

近藤史恵「ふたつめの月」(文藝春秋、2007年)

これもまたむつぞーさんのところで、感想を拝見して「シリーズ2作目が出てるんだ!」と知った1冊。
慌てて図書館で予約して、結構すばやく読めたかな?(出版されたのは、五月の終わり)

前作「賢者はベンチで思索する」(感想はこちらをどうぞ。)で、主人公九里子は、謎の老人「国枝」と出会う。
そして、気になっていることに道をつけてもらう・・。
その彼女も、めでたく望む仕事の正社員に!
ところが・・突然解雇になってしまう。

前回と同じく連作短編集。
今回は、九里子の恋愛も大きく描き出されていて、そちらのほうの展開も非常に気になるところ。
むつぞーさんも書かれていたように、第一の謎については、果たしてそれが可能かどうか?という点に疑問が残る。

個人的には、明日香ちゃんという子が出てくるところが好き。
恋の邪魔者なのだけれど・・・。最初から分かっているのに、どうして九里子は気付かないんだ〜!と思ってしまったけれど、そういう九里子のちょっと抜けている(?)お人よし(?)なところとかもいいなぁと思えた。「思い込んだらそればっかり」な感じがするところ、一人で悩みすぎてつぶれてしまそうなところが、心配にすらなる。
そうそう、九里子がつれている、二匹のわんさん、アンとトモも好きだなぁ。

かの老人はもう九里子の前に姿を現さないだろうか。
このシリーズは、まだ続きがあって欲しいけれど・・どうだろう。

いつも読後感は悪くないし、好きな作家さんなのだけれど、どこかはっきりしない部分が残されていて、そこが気になる。

ふたつめの月 ふたつめの月
近藤 史恵 (2007/05)
文藝春秋

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