初桜

水原佐保「青春俳句講座 初桜」(角川書店、2006年)図書館にて

出版社/著者からの内容紹介
学園小説大賞受賞作家が贈る、珠玉の青春ミステリ!!
「隣の教室から、カンニングすることは可能でしょうか?」──青年俳人のもとで、俳句を学ぶ高校生のさとみ。ふたりが解決していく、ささやかな日常の謎とは……。期待の新人が贈る、珠玉の青春ミステリ!



日常の謎、穏やかで大人で、なおかつ主人公の師匠的立場の人が謎を解き明かしてくれる、主人公が若い女性で文学的な趣味がある・・・どこか北村さんの「円紫さんシリーズ」を思い出す。
流れる気配が似ている。
また、俳句が出てくるからか、「俳風三麗花」(こちらはミステリではないけれど)も思い出した。
この二作をあわせ、さらに青春というか、みずみずしさを加えた(さらにどこか幼い)のがこの「青春俳句講座 初桜」だと思う。
上の二作と比べると、多少物足りない感じもするけれど、シリーズになっているのかな、続きを読みたいなと思わせる。

高校生のさとみは、俳人花鳥さんの家に通っている。中学卒業時、彼女には「将来の夢」がなかった。そんな彼女が出会ったのが俳句である。高校卒業までに、彼女なりの句集を出すということを目標に、日々俳句をよみ、推敲し、いつかまとめるために気に入ったものだけ「水色のノート」に書き留めていく。そんな彼女が遭遇する思わぬ日常の謎たち。

隣の教室からカンニングされてしまう「初桜」。そのカンニングに隠された意図は?
間違いの郵便が次々におくられてくる「菫」。その間違いは昔の女の子の友情が元だった。そして、地元小諸にしか咲かないという「こもろすみれ」が登場する。
実家の父が気合を入れて催すひな祭り。そこに隠された過去・・そして姉の彼氏の謎。「雛祭」。

どれも女の子らしくて、あったかで、ちょっと切なくていい謎ばかり。
個人的には、雛祭が好みだった。
また、各章の最後に、主人公がよむ句もなかなか。

青春俳句講座 初桜青春俳句講座 初桜
(2006/06)
水原 佐保

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浅草色つき不良少年団

祐光 正「浅草色つき不良少年団」(文藝春秋、2007年)図書館にて。


内容(「MARC」データベースより)
戦前の歓楽境、浅草。不良少年団・黄色団の頭目・神名火譲二は、紅色団の頭目である美少女・百合子(実は男)の助けを借りて怪事件に挑む! 『オール読物』掲載2編に書き下ろし3編を加え単行本化。



戦前の浅草を舞台に少年たち(でもいっぱし)が活躍する。
当時の不良少年の団体、黄色団のトップであった「似顔絵ジョージ」、時代を経て、彼の元に漫画家が話を聞きにいく・・という設定。
なんと、かの江戸川乱歩まで登場する。

関東大震災〜戦前の浅草が丁寧に描かれており、興味深い。池波正太郎のエッセイのファンでもある身にとっては、ますます。
しかし、関東大震災についてこういう風に読むのは初めてで、その悲惨な状況がつらかった。
そういうとき麻痺してしまうということもよくわかる。
震災で孤児となってしまった少年たちが寄り集まって、いつしか黄色団の元が作られ、その後、美少女百合子(でも男。でもって、彼が殆どの謎を解明する)が率いる紅色団、彼らと反目するたちのわるい黒色団が発生するわけである。
謎そのものもなかなか面白いし、どこか独特の雰囲気をたたえいるものが多い。

黒色団に追われて逃げ込んだ家、目が覚めてみれば、そこは密室で、自分は死体と一緒にいた。当たり前のように疑われるジョージ・・・「幻景浅草色付不良少年団」。
幽霊占いと大乱歩登場の「濹東鬼啖事件」
乱歩の家で出会った男、その家(&そこにあった瓶詰めの少女)が消えうせる「瓶詰少女」(これは、なんというか、乱歩的!に見える事件。しかも、大仕掛け!)
浅草を舞台としたロミオとジュリエット??な「イーストサイド物語」。
不良少年団の成りたちと震災の中での事件を描く「二つの墓」。

浅草色つき不良少年団浅草色つき不良少年団
(2007/05)
祐光 正

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日々のこと

四月は出だし好調だったのに、読書日記更新がすっかり滞っていた。
う〜ん、読んではいるんだけどね。
図書館本が殆どなので、感想を書く前に返却期限が来てしまったりするのが問題。

それと、今月は、周辺が慌しく、気持ちが忙しかった。
ライオンキングと、美女と野獣も見にいったし。

そうそう、「美女と野獣」!ロマンティックで可愛らしくて素敵な舞台だった。
ベルが、きっぱりしていて、芯が強くて、清潔でかっこいい。
対するビーストが、これがまぁびっくりするくらい可愛かった。
うまく気持ちを伝えられないビーストくんの感じが、よく出ていて、ほほえましい気持ちにすらなってしまった。キャストのおかげもあるのかな、最初にみたときと印象がちょっと違っていて、それがまた嬉しかった。お勧めの舞台だ。

今週末にお祝い事があって、サクラさんは、初めてのペットホテル宿泊である。
いつもトリミングをお願いしているところの、二階がペット用の宿泊のお部屋になっていて、そこではケージにいれずにお部屋に放しておいてくれるらしい。夜も付き添ってくれるコースがあって、それを選択しておいた。実は、家に一匹だけで置いておいても大丈夫なんではないかとも思っていた。(えさは1日一回でいいように調節しておいて、やってから出れば、翌日の昼ごろには帰宅するから・・と)だけど、ためしに、サクラだけで長い時間家に置いてみたら、その間は寝ているのか、小も大もした形跡がなく、水すら飲んでいないのではないかと思われる感じだった。となると、さすがに一泊分一匹で置いておくのが心配になって・・・・。
ペットホテルで過ごすストレスと、食事が1日一回になった上にぷーちーがでないこと、どちらがサクラの負担になるのか、かなり悩んだのだけれど・・・・。
実際、今後はこういったことは、たぶんないだろうし、初でラストのペットホテルチャレンジ、サクラさんが無事に過ごせますように。
サクラのアレルギーのことから、普段の習慣、かかりつけ医まで、丁寧に答えるシートに書き込み、更に好物や好きな遊びまで書いたお手紙もつけた。きっと大丈夫だよね。


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過去からの手紙

岸田るり子「過去からの手紙」(理論社ミステリーYA!、2008年)図書館にて。

これも借りるまで「ミステリーYA!」だと気づかずにいたもの。
最近は、若い世代向けに読みやすく面白く上質なミステリが沢山出ていて、いいねぇ。
そして、対象年齢よりだいぶ上(だと思われる)世代にも楽しめるところが、嬉しい♪
執筆陣も豪華〜だし。
しかし、個人的には、やはりもうちょっとみっちりしたほうが好みではある。

高校の合宿(一週間)から帰宅してみると、母が消えていた。死んだ兄の誕生日にいつも作るシチュー用の肉を残して・・。そして発見された母は怪我をしてしかも、記憶喪失になっていた。
主人公純二とその幼馴染、静海が、二人で「母失踪」の謎を解こうとしはじめる・・という物語。

純二の死んだ兄純一の幽霊も出てくる。が、そこはなくてもよかったんでは?と思う。確かに彼の存在は物語に少しばかり派手さと、色んな展開が予想できるという幅を持たせてはくれたけれど、結果的にたいして絡んでいなかったような・・・・いや、やはり彼の存在があるからこそ、推理が進んでいったのかな・・・。

兄の死と、それに絡んでの残された者たちの人間関係、静海と純二の関係、静海の父と彼の生み出す芸術、純二の母と静海の父のこと・・などなどそれこそ、細かく書けばどんどん展開していけそうな設定(しかけ?)がある。だけど、そこを広げていないのが、やっぱりミステリーYA!ってことなんだろうか。気になる設定なので、続編があったらいいなぁと思う。

謎解きそのものは、思っていたよりひねられていない感じ。
以下ネタばれにつき続きにて。

過去からの手紙 (ミステリーYA!)過去からの手紙 (ミステリーYA!)
(2008/02)
岸田 るり子

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ひとりずもう

さくらももこ「ひとりずもう」(小学館、2005年)図書館にて。

久しぶりにさくらさんのエッセイを読んだ。
前に読んだときに実はいまひとつかな〜というのがあったので、敬遠気味だった。
が、今回の「ひとりずもう」、軽快で読みやすく、またやっぱり面白い。

自分なりの悩みっていうのを持ちながら、表面上はお気楽で平和主義なさくらさんの思春期から、漫画家デビューまでの思い出エッセイ。
自意識過剰だった小学高学年〜中学、高校の頃っていうのは、みんな身に覚えがあると思うのだけれど
そういう「恥ずかしい」自分を、びっくりするくらい赤裸々にさらさら書かれている。

さくらさんのすごいところは、そういう「恥ずかしい」ところを、ば〜んと書かれていて、それでまた、そこで的確に(自分に)つっこみをいれて、笑わせてくれてしまうということ。
私みたいに、いわゆる青春時代を過ぎた人間には、「あるある〜」という思いと、懐かしい思いと、自分の恥ずかしい思い出を反芻しちゃって、身もだえする・・という経験を提供してくれる。
が、今現在、青春時代を過ごしているワカモノたちには、なんというか、「こういうことで迷わなくていいんだ」とか「こういうことってやっぱりあるんだ」というある意味での助けともなるのかも。

ひとりずもうひとりずもう
(2005/07/14)
さくら ももこ

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一角獣の繭

篠田真由美「一角獣の繭」(講談社ノベルス、2007年)図書館にて

先日の「風信子の家」から続けて篠田さんの建築探偵もの。
京介が狙われた事件後、彼の弱点である蒼を再び松浦(セラピスト、人を暗示にかけるのがうまい。京介の宿敵?)が狙うであろうと予想される。そこで、彼に深春をくっつけて、ハイソで閉じられた空間である別荘地で暮らすようにする。が、そこで蒼はユニコーンのような少女に出会い、宿命のように惹かれていく。が、彼女の家族は、事件か事故かわからぬ状況で死亡しており、唯一残った母親もまた、殺されてしまう・・・その謎が解き明かされ、京介が旅立つ・・・・。

これはまた、篠田さんらしく、とても面白くて、またこのシリーズでとてもとても重要な一冊だ。
ずっとほのめかされ続けてきた京介の謎そのものへの始まりといえる一冊。
しかし、最後のところで、驚いた。京介が旅立つとは思わなかったし、彼を連れて行った人にも驚いた。まぁこの本の最初あたりで割と目立つ存在で、どういう風に絡むのかなとは思っていた存在ではあったのだけれど・・私としては蒼に絡んでくると思っていた。今回の話の中心に据えられているのは蒼の恋愛なので、著者の思惑にすっかりはめられていたとも言えるけれど・・。

これからどうなるのだろう。
本筋の流れも気になるが、著者があとがきに書いているように、それぞれのキャラクターの今までとこれからに絡んでくる小さな謎やエピソードなど「空隙」も気になる。
どこまでも広がっていきそうで、楽しい。シリーズ全体を通して、事件は陰惨だし、暗く思いトーンがかけられているにも関わらず、魅力的なキャラクターたちの動きに強く引き付けられる。


一角獣の繭  建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社ノベルス―建築探偵桜井京介の事件簿 (シI-19))一角獣の繭 建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社ノベルス―建築探偵桜井京介の事件簿 (シI-19))
(2007/06/08)
篠田 真由美

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美晴さんランナウェイ

山本幸久「美晴さんランナウェイ」(集英社、2007年)図書館にて

お気に入りの作家さんの1人である山本さん。
いつも、あたたかくて、どこかすっとぼけた明るい人たちが、楽しい物語を展開してくれる。

出版社/著者からの内容紹介
破天荒だけど憎めない、“美晴叔母さん”登場!
美晴さんは「適齢期」の美女ながら、何かと家を飛び出すトラブルメーカー。そんな彼女が追いかけているものとは? 彼女が巻き起こすドタバタを姪の目線で描いた、ハートウォーミングストーリー。



主人公の世宇子の叔母さん、美晴さんは、いつもふらふら。仕事もきちんとせずに、現実と向き合わねばならない場面がきたら、いつも逃亡してしまう。
おばあさんのお葬式には京都と奈良へ逃亡、風邪引きの中学生にウイスキーで作った玉子酒を飲ませ、叱られたら逃亡、勝手に人のワンピースを着てデートへは行くし、お見合いは中座、・・とまぁそんな具合。
だけど、最後に気づく。彼女は彼女できちんと自分の居場所を探して、現実と向き合おうとしていたんだと。(かなりおちゃらけてはいたけど)
とても読みやすくて、面白かった。
美晴さんランナウェイ美晴さんランナウェイ
(2007/04)
山本 幸久

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見に行った

久しぶりに劇団四季の「ライオンキング」観劇。
これは、むか〜しむかし、何度か見たことがある。(ロングランをしていたので)
そのときの印象を懐かしく思い出しながら、劇場へ・・。

ひとつ、失敗。今って春休みなのね〜。むっちゃくちゃ子供が多かった。はっきりいって客席の三分の二が子供。そして、彼らをつれたお母さんたち・・・。
なので、最初からマナー面は駄目駄目だった。
子供たち以上に、お母さんたちがうるさくて、その傍若無人ぶりにびっくりした。

場内での携帯電話は、どんな電波状況(劇場内は通話できないようにはなっている)であったとしても、電源を切るのがマナーってもんです。撮影や録音はもってのほか。上演前の舞台をバックに子供を撮るのも本来禁止ですよ。(係りの人の注意されたからって後々まで文句言うのはやめてください)

やはり上演中は黙っておくことです。どんなに気になる物体がでてきても、子供に指差して大声で「あれは〜ね」なんて言うのは一般のお客さんには迷惑です。(せめて小声にしてください)

上演中は飲食禁止です。子供が欲しがったら、やはりロビーに出てあげてください。我慢できないのなら、つれてくるべきではないのでは?もしくは、そういうのがOKなところへ連れて行ってあげてください。子供もかわいそうです。

というか、上に書いた三つは全て劇場の禁止事項としてあらかじめ係りの人もおっしゃっていますし、掲示などもされているはず・・・。

始まる前も、上演中も、一体ここはどこ〜という気分になってしまった。

が、それでも、そんな中でも、やはり最初のあの歌(サークルオブライフ)には、みんな虚をつかれたようで、しゅううっと客席が集中していくのがわかって心地いい。(象?が出てくると騒がしくなったのだけれど)

あと、プンバァ&ティモンの方言シーンは、みんなおなかを抱えて笑っていた。私自身も、以前見たときはこんなに全部方言だったかしら?なんて思いながら大笑い。方言炸裂!!ぜひぜひぜひ、これは違う地方の方にも見せたい。(ね、KUMAさぁん。笑)

そしてスカー。
私、以前は、シンバの生き生きとした姿に心引かれまくりだったのだけれど、今回は屈折したスカーが気になって仕方なかった。抜群の存在感で、非常にうまい。
あと、ナラ。彼女の第一声を聞いた瞬間に、「あら?」と思った。立ち姿も顔もなんだか見覚えがあるような気がする。声が低くて好きな感じだった。だけど、もう少し声量があると尚いいかなぁなんて欲張りなことを思ってしまった。
シンバ!明るくて若くて、軽率で・・・ぴちぴちだ。元気元気元気。表情とか体全体がシンバって感じで、良かったよ〜。
更に、私の大好きなムファサ・・・やっぱかっこいいわ〜。あの衣装とかもすきなんだなぁ。
席がはしっこすぎたので、例のヌーの大移動シーンの迫力が少し落ちていた。が、十分怖い・・・。泣く子供続出。(他にもスカーが出てくると必ず泣いて退場する子供たちがいた)

劇団四季の舞台はいつもそうだけれど、いつもハイパワーで何かを私たち観客に与えようとしている。舞台装置のすごさ、見せ方のうまさに、びっくりする。ダンス、歌、芝居、全てのレベルが非常に高くて、はずれというものがない。すごいと思う。お金をだして見に行ったかいがあったと、いつもいつでも思わせてくれるし、日常生活を送っていく力をくれる。
以前見たときは、舞台装置、衣装、見せ方に気持ちがいったけれど、今回は、ダンスがすごいなぁと改めて思った。体中を使っての表現。特にメスライオンたちの狩のシーンが好きなのだ。
あぁいいものを見たなぁ。

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風信子の家

篠田真由美「風信子(ヒアシンス)の家〜神代教授の日常と謎」(東京創元社、2007年)

いつのまにやら、4月。
でもって、この本も昨年出ていたらしいのに気づいてなかった。しまった〜。
最近、読んでいるシリーズものや、作家さんが多いので、チェックもれが時々ある。
篠田さんの建築探偵シリーズは、ずっと読んでいたのだけれど、最近どこまで読んだのか段々解らなくなってきつつある。長いシリーズ物で、しばらく新刊が出ないとそういうことってありませんか?(私はよくあるんだけど・・)

この「風信子の家」は、副題どおり、神代教授がメインのミステリ短編集。建築探偵シリーズの番外編的な物語だ。建築探偵シリーズのおなじみの京介、蒼、深春もちらちら登場する。
この神代教授というキャラクターが本家のシリーズの中でももっとも好きなので、彼がメインというのはとてもとても嬉しい。内容は、やはり篠田さんらしく、どこか暗くずしっと来るものが多いのだけれど、読後感は悪くない。それはやはり、彼ら登場人物が魅力的だし、考え方が誠実だからだと思う。

どれも、今は亡き人の最後にまつわる真実や、亡き人の心のうち、そのメッセージを正しく受け取ろうとする物語。
神代教授のもとに送られてくる亡き友人が作ったという模型の家、それが意味するところを探る「風信子の家」、不審な死を遂げた画家が描いたという怪しい馬の絵から彼の死の真実がわかる「夢魔の目覚める夜」、兄の自殺を信じられない妹、その謎を蒼が解く「干からびた血、凍った涙」、教授と蒼のクリスマス「クリスマスは嫌い」、何年も前に自殺したとされる女子学生の死の謎とは・・の「思いは雪のように降り積もる」。どれも印象的で、思い違い、勘違い、気持ちの封じ込めが切ないものが多い。
個人的には「干からびた血、凍った涙」という神代教授が(結果的に)メインじゃないお話が好きだった。あと、「思いは雪のように・・」のようなタイプの話も割りと好きだ。
風信子の家―神代教授の日常と謎風信子の家―神代教授の日常と謎
(2007/04)
篠田 真由美

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