ブラックペアン1988
海堂尊「ブラックペアン1988」(講談社、2007年)図書館にて。
『チーム・バチスタの栄光』が映画化される。主演が竹内結子さんなのは、意外であったけれど、なんとなく納得できた。が、白鳥が阿部寛さんなのには、とってもびっくりした。私のイメージでは白鳥は一見もっとさえない男で、だけど例の押しの強さとめちゃくちゃに見えながら計算されたしゃべりをする・・という男だったのだ。が、この組み合わせであれば、見てみたい!とも思う。(桐生が吉川晃司だというのにも驚いたけど)
さて、この「ブラックペアン」はその『バチスタ」より何年も前の話。田口先生や速水先生(ジェネラル!)がまだ学生(四年生)なのだ。彼が学生ということは、例の今はぶりをきかせている方々が皆様まだお若いわけでして。笑。
このシリーズを読んでいる方々には二重三重に面白く感じられるシリーズ番外編(?)ともいえる過去の話である。(題名どおり、舞台は1988年の桜宮、東城大学医学部付属病院)
番外編だの、過去の話だのと書いているけれど、主シリーズである「バチスタ」を読んでいない方でも十分楽しめるつくりにももちろんなっている。
外科医として研修を始めたばかりの若き医師(国家試験にも受かったばかり)世良、彼の指導医になったのが、彼の研修スタートと同時に東城大学にやってきた小天狗(!)こと高階医師。ただ、彼は長い歴史と抜群の成績、そして技術を誇る佐伯外科教室(佐伯教授率いる外科の医局)をぶっこわしにきた、刺客であり、異端視されている男だった。
そして、同じく異端児とされている渡海。抜群の技術を誇りながら、患者への心のケアなどに興味を示さず、淡々と手術のみを引き受け、普段は部屋にこもりきりの男・・彼にも妙に気に入られてしまった世良。
そして、渡海と佐伯教授因縁の患者のことを聞き、その再手術が渡海と高階によって始められてしまう・・・・そして。
現実にはありえないのだろうけれど、あるのかもしれないと思わせる。そこが海堂作品の醍醐味なのかもしれない。現実に勤務医をしているという作者、怒涛の専門的知識が、「ありうるかも」を支えている。
そして、医師たちの人間性や技術力などから生み出されるミステリ(や、ドラマ)が非常に面白いエンターテイメント。
ただ、今回に限っていえば、前半に出てくる様々な専門用語(カタカナ)が素人には想像しにくかったかなと思う。
『チーム・バチスタの栄光』が映画化される。主演が竹内結子さんなのは、意外であったけれど、なんとなく納得できた。が、白鳥が阿部寛さんなのには、とってもびっくりした。私のイメージでは白鳥は一見もっとさえない男で、だけど例の押しの強さとめちゃくちゃに見えながら計算されたしゃべりをする・・という男だったのだ。が、この組み合わせであれば、見てみたい!とも思う。(桐生が吉川晃司だというのにも驚いたけど)
さて、この「ブラックペアン」はその『バチスタ」より何年も前の話。田口先生や速水先生(ジェネラル!)がまだ学生(四年生)なのだ。彼が学生ということは、例の今はぶりをきかせている方々が皆様まだお若いわけでして。笑。
このシリーズを読んでいる方々には二重三重に面白く感じられるシリーズ番外編(?)ともいえる過去の話である。(題名どおり、舞台は1988年の桜宮、東城大学医学部付属病院)
番外編だの、過去の話だのと書いているけれど、主シリーズである「バチスタ」を読んでいない方でも十分楽しめるつくりにももちろんなっている。
外科医として研修を始めたばかりの若き医師(国家試験にも受かったばかり)世良、彼の指導医になったのが、彼の研修スタートと同時に東城大学にやってきた小天狗(!)こと高階医師。ただ、彼は長い歴史と抜群の成績、そして技術を誇る佐伯外科教室(佐伯教授率いる外科の医局)をぶっこわしにきた、刺客であり、異端視されている男だった。
そして、同じく異端児とされている渡海。抜群の技術を誇りながら、患者への心のケアなどに興味を示さず、淡々と手術のみを引き受け、普段は部屋にこもりきりの男・・彼にも妙に気に入られてしまった世良。
そして、渡海と佐伯教授因縁の患者のことを聞き、その再手術が渡海と高階によって始められてしまう・・・・そして。
現実にはありえないのだろうけれど、あるのかもしれないと思わせる。そこが海堂作品の醍醐味なのかもしれない。現実に勤務医をしているという作者、怒涛の専門的知識が、「ありうるかも」を支えている。
そして、医師たちの人間性や技術力などから生み出されるミステリ(や、ドラマ)が非常に面白いエンターテイメント。
ただ、今回に限っていえば、前半に出てくる様々な専門用語(カタカナ)が素人には想像しにくかったかなと思う。
![]() | ブラックペアン1988 (2007/09/21) 海堂 尊 商品詳細を見る |
香菜里屋を知っていますか
北森鴻「香菜里屋を知っていますか」(講談社、2007年)図書館にて。
出版されたときに、「香菜里屋シリーズが出る!しかし、これが最終巻・・・・」とのニュースを聞いた。
寂しい。
いや、きっとまた香菜里屋は他の形で出てくるはず〜と思いながら、図書館に予約して借りた。
読み終えて、今回は、私が思っていたよりも全体的に『終わり』を感じさせる風になっていたと思う。
ひっそりといつもそこにある店、様々な度数のビールと店主が作り出す心もおなかも満たしてくれる美味しい料理を提供してくれる店、そして自分の悩みや謎を丁寧に解き明かしてくれる謎の店主がいる店・・そんな店、香菜里屋。今日も常連と迷い込んできた客が美味しい料理とお酒に舌鼓を打ちながら、すごしている。
しかし、今回は、香菜里屋外の話も多い。店主工藤の古い友人であり、修行仲間(だったらしい)でもある香月の存在が今回は一段とクローズアップされ、また他の北森作品に出てくる人物も総出演。あの人もこの人も香菜里屋をひいきにしており、やってくる。そういったことが全部、ファンにとっては『最後』を感じさせて、なんともいえない気持ちになりつつ、また嬉しくもある。何しろ、「花の下にて・・」で大きな役割を果たしたあの歌人までやってくるのだから。(遠いかの地から・・・)
出版されたときに、「香菜里屋シリーズが出る!しかし、これが最終巻・・・・」とのニュースを聞いた。
寂しい。
いや、きっとまた香菜里屋は他の形で出てくるはず〜と思いながら、図書館に予約して借りた。
読み終えて、今回は、私が思っていたよりも全体的に『終わり』を感じさせる風になっていたと思う。
ひっそりといつもそこにある店、様々な度数のビールと店主が作り出す心もおなかも満たしてくれる美味しい料理を提供してくれる店、そして自分の悩みや謎を丁寧に解き明かしてくれる謎の店主がいる店・・そんな店、香菜里屋。今日も常連と迷い込んできた客が美味しい料理とお酒に舌鼓を打ちながら、すごしている。
しかし、今回は、香菜里屋外の話も多い。店主工藤の古い友人であり、修行仲間(だったらしい)でもある香月の存在が今回は一段とクローズアップされ、また他の北森作品に出てくる人物も総出演。あの人もこの人も香菜里屋をひいきにしており、やってくる。そういったことが全部、ファンにとっては『最後』を感じさせて、なんともいえない気持ちになりつつ、また嬉しくもある。何しろ、「花の下にて・・」で大きな役割を果たしたあの歌人までやってくるのだから。(遠いかの地から・・・)
![]() | 香菜里屋を知っていますか (2007/11/29) 北森 鴻 商品詳細を見る |
図書館革命
またしてもお久しぶりでございます。
う〜ん、読んでいるのに感想を書けない・・・・。
面白い本を幾つか読んだんだけど・・。
中でも面白かったのは
やっぱり
有川浩「図書館革命」(メディアワークス、2007年)図書館にて。
ついについに、図書館戦争シリーズが一区切りついてしまった。
今回は読み応えいっぱいの長編。
実際に起きてしまった原発テロ、その事件に良く似た小説の作者である当麻蔵人が良化委員会に狙われる。その当麻を図書館隊が保護し、そこから図書館隊や良化委員会、未来企画が大きく揺れ動く事件に発展していく。
あらすじではこうなのだけれど、よりにもよってその事件勃発時が、郁と堂上の初デート(?)だったりして、二人の仲も進展していくし、微妙な感じだった、柴崎と手塚の仲も変化していくし、手塚と手塚兄の関係も・・・。
あぁうまくかけないけれど、郁は今回もめっちゃやたらとつっぱしっている。
驚くほどまっすぐに、周囲をなぎ倒すような勢いで。
冷静に見えて熱い男だった、堂上も本領発揮だし、後方では柴崎や手塚兄が暗躍する。
そして、本筋とはまったく関係ない部分で、私がはっと気づかされたこと。
私ってば、郁と同じ「キャラ読み」なんではないのか??
どんな硬い話でも、中に出てくる友情とか、垣間見える人間性とかそういうので読みきってしまうという郁・・・うわ・・もしかして、私ってそうなのかも。↑に書いている頭の悪そうな感想だって、キャラ読みのせいなのではないかと。
しかし、表現の自由と、差別用語などの規制のはざまの問題って難しい。
この小説の中にも出てくる単語レベルでの自主規制というのは既にあるのだろうし。細かくそれらをチェックして求めてくる人たちは、まさに『善意』の人。善意と正義を追い風に、実際にここまで激しくはないにしても、良化委員会のような団体が存在しうる現実なのだ。
なんだかやっぱりうあまく感想はかけない。とにかくこのシリーズはキャラ読みでも、じっくり読みでも楽しめる。当初、気になっていたアニメぽい雰囲気も、今回は気にならなかった。
最後、思ったよりいきなりまとめられた感じがあったのだけれど、きっとまた番外編が書かれるのではないだろうか。郁と堂上以外にも非常に気になるカップルが幾つかありますもの。
あ、ネタばれじゃないよね、郁&堂上はもう最初っからバカップルだったもんねぇ。笑。
う〜ん、読んでいるのに感想を書けない・・・・。
面白い本を幾つか読んだんだけど・・。
中でも面白かったのは
やっぱり
有川浩「図書館革命」(メディアワークス、2007年)図書館にて。
ついについに、図書館戦争シリーズが一区切りついてしまった。
今回は読み応えいっぱいの長編。
実際に起きてしまった原発テロ、その事件に良く似た小説の作者である当麻蔵人が良化委員会に狙われる。その当麻を図書館隊が保護し、そこから図書館隊や良化委員会、未来企画が大きく揺れ動く事件に発展していく。
あらすじではこうなのだけれど、よりにもよってその事件勃発時が、郁と堂上の初デート(?)だったりして、二人の仲も進展していくし、微妙な感じだった、柴崎と手塚の仲も変化していくし、手塚と手塚兄の関係も・・・。
あぁうまくかけないけれど、郁は今回もめっちゃやたらとつっぱしっている。
驚くほどまっすぐに、周囲をなぎ倒すような勢いで。
冷静に見えて熱い男だった、堂上も本領発揮だし、後方では柴崎や手塚兄が暗躍する。
そして、本筋とはまったく関係ない部分で、私がはっと気づかされたこと。
私ってば、郁と同じ「キャラ読み」なんではないのか??
どんな硬い話でも、中に出てくる友情とか、垣間見える人間性とかそういうので読みきってしまうという郁・・・うわ・・もしかして、私ってそうなのかも。↑に書いている頭の悪そうな感想だって、キャラ読みのせいなのではないかと。
しかし、表現の自由と、差別用語などの規制のはざまの問題って難しい。
この小説の中にも出てくる単語レベルでの自主規制というのは既にあるのだろうし。細かくそれらをチェックして求めてくる人たちは、まさに『善意』の人。善意と正義を追い風に、実際にここまで激しくはないにしても、良化委員会のような団体が存在しうる現実なのだ。
なんだかやっぱりうあまく感想はかけない。とにかくこのシリーズはキャラ読みでも、じっくり読みでも楽しめる。当初、気になっていたアニメぽい雰囲気も、今回は気にならなかった。
最後、思ったよりいきなりまとめられた感じがあったのだけれど、きっとまた番外編が書かれるのではないだろうか。郁と堂上以外にも非常に気になるカップルが幾つかありますもの。
あ、ネタばれじゃないよね、郁&堂上はもう最初っからバカップルだったもんねぇ。笑。
![]() | 図書館革命 (2007/11) 有川 浩 商品詳細を見る |
あけましておめでとうございます
あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いします。
今年もたくさん本を読んで、舞台を見て、仲間とわやわや語って
そしてサクラとたくさん遊んで・・とすごしていきたいなぁと思っております。
今シーズン、まだ風邪をひいていないので、このまま風邪知らずで
通したいものです。風邪に限らず、体調不良につかまらないようにしたいですね。
良いほうでの変化は欲しいものですが、できれば波が少なく穏やかな年で
あればいいと思ってもいます。
さて日記。
年末年始は、実家のお留守番に行って福袋を買ってきてもらい
箱根駅伝を見て涙し
フランフランの福袋を買い、トースターをゲット。
ビーズのパーツ屋さんの福袋でピンク色の可愛いビーズをゲット。
あとは、初売りで、安くなっている紳士用靴や行きつけのお店のセール品などを
少し買った。
本は
大崎梢「片耳うさぎ」、那須正幹「ズッコケ中年三人組age42」、豊島ミホ「リリイの籠」
三浦しをん「君はポラリス」、橋本紡「彩乃ちゃんのお告げ」、ジョアン・フルーク他のアンソロジー「シュガー&スパイス」、ローラ・チャイルズ「ジャスミンティーは幽霊と」、よしもとばなな「愛しの陽子さん」などを読了。前の5冊は図書館で借りたもの。
印象的だったのは、『彩乃ちゃんのお告げ』で、淡々とした連作短編集。積極的に『お告げ』をするわけじゃない、単なる子供にも見える彩乃ちゃんの感じが、なんだか独特で、好きな雰囲気だった。アンソロジーは私にはちょっとはずれだったかなぁという感じ。
今年もどうぞよろしくお願いします。
今年もたくさん本を読んで、舞台を見て、仲間とわやわや語って
そしてサクラとたくさん遊んで・・とすごしていきたいなぁと思っております。
今シーズン、まだ風邪をひいていないので、このまま風邪知らずで
通したいものです。風邪に限らず、体調不良につかまらないようにしたいですね。
良いほうでの変化は欲しいものですが、できれば波が少なく穏やかな年で
あればいいと思ってもいます。
さて日記。
年末年始は、実家のお留守番に行って福袋を買ってきてもらい
箱根駅伝を見て涙し
フランフランの福袋を買い、トースターをゲット。
ビーズのパーツ屋さんの福袋でピンク色の可愛いビーズをゲット。
あとは、初売りで、安くなっている紳士用靴や行きつけのお店のセール品などを
少し買った。
本は
大崎梢「片耳うさぎ」、那須正幹「ズッコケ中年三人組age42」、豊島ミホ「リリイの籠」
三浦しをん「君はポラリス」、橋本紡「彩乃ちゃんのお告げ」、ジョアン・フルーク他のアンソロジー「シュガー&スパイス」、ローラ・チャイルズ「ジャスミンティーは幽霊と」、よしもとばなな「愛しの陽子さん」などを読了。前の5冊は図書館で借りたもの。
印象的だったのは、『彩乃ちゃんのお告げ』で、淡々とした連作短編集。積極的に『お告げ』をするわけじゃない、単なる子供にも見える彩乃ちゃんの感じが、なんだか独特で、好きな雰囲気だった。アンソロジーは私にはちょっとはずれだったかなぁという感じ。
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