バトン!

仲良しのさ〜しゃちゃんからバトンが回ってきました。
バトンって久しぶり。
早速こたえてみましょ〜。

1.ブチ切れたときに頭の中で流れる音楽は?

なんでしょ??あまり意識したことはないですが・・やっぱり
ロッキーのテーマとか?笑。好戦的!


2.日本人に生まれてよかったことは?

安全。きれい。情緒があって四季があること。
茶道や華道、書道などなど「道」と名のつくものがあること。


3.小さいころは、どんな子どもだった?

今と変わらず、すっとんきょうな本の虫。
もっと体は弱かったかもしれない。


4.さ〜しゃちゃんからの質問「将来目指している自分の姿は?」

丁寧に、いつも落ち着いて静かな人でいること。
柔らかくほわんとしていたい。いつもついがさがさしちゃうから・・。
そして、家事なんかもサボらないできちんと・・・
って今とあまりにもかけ離れているような・・・・
人間努力すればなんとかなるよね・・きっと。

5.さ〜しゃちゃんへメッセージ 

どうやったらそんなに丁寧に暮らせるんだろうといつも思ってます。
お掃除が得意でしかも好き(!)というさ〜しゃちゃんを私はお嫁にほしいくらい。いろんなことをきちんきちんとチェックして、情報を得ては、それを実行し続けていくところを尊敬しています。
ただ、自分の体を大切に。もっと絶対お肉をつけてほしいです。

4の私からの質問(4は次に回す人たちへの質問を回答者が入れるそうで)は
「あなたの至福のときはどんなことをしているとき?」

私にとって至福のときは、やはり、おいしいものを大好きな人と頂いているときかと。(食いしん坊万歳!)
すっごく面白い本を次どうなるか気にしながらどんどん読んでいるっていうときも至福ですけどね!

次にバトンをまわす方々(三名だそうで)は

いつも新刊本の情報などお世話になりっぱなしの、むつぞーさん。
親愛なる参謀兼好みがかなり似ている、KUMAさん。
お忙しそうだからこちらを見てらっしゃらないかもしれないけど、なちゅるごちゃん。

みなさん、受け取ってくださいませ。

戻してもらってもかまいません。その場合は、私でストップさせていただきますので。



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Rのつく月には気をつけよう!

石持浅海「Rのつく月には気をつけよう!」(祥伝社、2007年)図書館にて。
むつぞーさんのところで、拝見して気になった一冊。

おいしいものとおいしいお酒と仲間との会話、そして小さな謎ときが繰り返される連作短編ミステリ集。

主人公、夏美は学生時代からの飲み仲間熊さんこと熊井渚&長江高明と三人で時折集う。大抵は夏美が「〜を食べたい!」と言い出し、それに合うお酒を熊さんが、場所(自宅)と食事を長江が用意する。
そして、三人だけではなく必ず誰か1人「ゲスト」(三人のうちの誰かの友人)を呼んで楽しい宴を催すこととなる。(この「ゲスト」というところで、「黒後家蜘蛛の会」を私は思い出したんだけど)
そして、ゲストが大抵の場合小さな謎を持ち込んで、それを長江が解き明かすというパターン。

本格的な謎解きものというより、(むつぞーさんも書いていらしたけれど)恋愛小説といってもいいような、ほわんとした感じのミステリで、かなり好みのものだった。
持ち込まれる謎も、いわゆる日常の謎系のものたちで、多くが恋愛がらみの謎。その謎が解けることによって、気づかずにいた恋愛のきっかけがつかめたりね。

そして、出てくる食べ物&お酒が!
表題作「R・・」にはもちろん、牡蠣が登場である。続く短編もそれぞれに、チキンラーメン、チーズホンデュ、豚の角煮、ぎんなん、そば粉のパンケーキ、スモークサーモンとおいしいものがずらずらり。それらに合うというお酒も、バラエティに富んでいる。(どれに何が合わされているか、お酒を飲める方はぜひこの短編集を読んでみることをお勧めします〜)
私自身は、お酒が飲めないので、試してみることはできないんだけど、どれもこれも非常に魅力的な描写がされていて、たまらない。
空腹時には読んではいけない。
ラストも幸せにまとまっていて、嬉しかった。

Rのつく月には気をつけよう Rのつく月には気をつけよう
石持 浅海 (2007/09)
祥伝社

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サクラの脳内

脳内メーカーのわんこバージョン「ぽちメーカー」をやってみた。

「sakura」でやった結果


これすっごくあたってるんです。
サクラさん、寝てるんです、今現在。
というか、昨夜から今も爆睡続行中。ぬくぬくのファーの敷物の上でご機嫌さんなのです。
だから、頭の中は「眠」ばかりで当たり前っす。
しかし、普段は「サクラ」と表記することが多いので
「サクラ」でもやってみた。


えぇ????
あまり良くない雰囲気の漢字がならんでやしませんか??
しかし、@はなんの意味??・・・複雑なのね・・・。
「寂」の字があることは、悲しいなぁ・・・。




08:58 | 愛犬さくら | comments (4) | trackbacks (0) | edit | page top↑

オチケン!

大倉崇裕「オチケン!」(理論社、2007年)図書館にて。

活字が大きい。読みやすいけれど、ちょっとびっくりしちゃった。
副題がついていることに、気づかず(表紙の周囲に書かれていた)にいたが、「Rakugo Club The Key to Solving Mysteries 」とついているらしい。

内容(「MARC」データベースより)
大学に入学して早々、廃部の危機に瀕した落語研究会に入部するはめになった越智健一。勝手な先輩たちに振り回され、ろくに授業も出られず、そのうえキャンパスで奇妙な事件が起きて…。中篇2篇を収録した連作落語ミステリー。



主人公(名前が越智健一・・オチケン・・だから落研・・)がうっかりオチケンに入部させられてしまうところからスタート。しかし、この大学のシステムで、「始末書」なるものがあり、それを三枚書かされれば、退学というものがあったり、正式に認められた部のみ部室があり、また部員が三人以上じゃないと部として認められなかったり、その「正式な部」に登録を待っている(つまりどこかの部が廃部になって、部室が明け渡されるのをまっている)強力な同好会が幾つかあるという設定がポイントである。
つまり、オチケンが部員数減少(主人公が入らねば廃部という危機的状況)→部室を失う→待ち順位の高い同好会が部に昇格&部室ゲット。

なので、待ち順位の高い同好会(釣同好会であったり、お笑い同好会であったり、はたまた千羽鶴を折る会だったり)が、廃部の可能性が高い部の足をひっぱり、お互いにも色々画策しあっているという状態なのだ。
そこで、数々の事件(というか醜聞?)がおき、容疑者とされてしまった人を救うべく、メンバーが活躍するというわけ。

そこはやはり落語研究部なので、落語が謎解きのキィになっていたりして楽しい。落語にもっと詳しければ、更に面白いのかも。
また、飄々とした落語の名手である岸先輩、落語は絶対に勉強しないくせに所属して岸先輩を助け続ける中村先輩。そしてどうやっても授業にまともに参加できない越智くん。個性豊かで、キャラクターが楽しい。
軽く読めて、楽しい連作ミステリー、今後も続くかしら??続きが読んでみたい。

オチケン!―Rakugo Club The Key to Solving Mysteries (ミステリーYA!) オチケン!―Rakugo Club The Key to Solving Mysteries (ミステリーYA!)
大倉 崇裕 (2007/10)
理論社

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夜明けの縁をさ迷う人々

小川洋子「夜明けの縁をさ迷う人々」(角川書店、2007年)図書館にて。

これは・・・・怖い。
小川さんの小川さんらしさがあふれ、危険な香りの漂う短編集。

小川さんの著作は、本来危うい淫靡な香りがどこかに隠れていて、どろりとした何かが張り詰めたものの下からあふれ出る感覚がある。なのに、どこまでも乾いた雰囲気でそれらが淡々と語られるので、うっかりしてしまう。そんなたたずまいが、今回は色濃くでているような感じがした。
ちょっと踏み外すと、すぐ「あちらがわ」にいってしまいそうな危うさが、すごい。
そして、どうしたらこんな取り合わせを思いつくのだろう?というような不思議なものを組み合わせてくる。
その最たるものが一番目に入っている「曲芸と野球」。主人公の野球の練習中、ずっと横で椅子の上での曲芸をしている曲芸師との関わりを描いているんだけど。
「教授宅の留守番」たくさんのお祝いを延々と受け取り続ける主人公と友達・・そして最後に送られてきた鰤を前にしたとき、友達が解体を宣言する。うわっこわっ。ブラックなラスト。こういう風に徐々に何か恐ろしいものが押し寄せてきて、爆発する物語がとってもとってもうまい。爆発しなくて、ずっと怖いって言うのも小川さんはうまいけど。

はっきりとは爆発しないけれど、じわじわ気持ち悪いのもある。「銀山の狩猟小屋」・・・借りようか借りまいかと思いながらも、案内を頼んだ狩猟小屋へたどり着いたら、突然隣人と名乗る男が案内をかってでて・・・巻き込まれていく感じがいや・・・。

ラストが怖くなったといえば、「涙売り」。涙を売って生活というのもすごい着眼点(小川さんの著作には時折、こういう不思議なお仕事が登場してくる)だけれど、その涙が楽器(音楽?)によく効くということや、人間楽器という存在なども非常に凝った設定。だけど、ラストが急に動いて怖くまとめられた感じがした。

「お探しの物件」は着想こそ、ありそうな感じ(ある特定の人へのオーダーメイドな家々の紹介)だけれど、その内容がやはり非常に独特の雰囲気をたたえていて、面白い。この短編集の中では明るい感じ。

いつまでも終わらない「再試合」や自分の「裏側」の人との出会いを描いた「パラソルチョコレート」は雰囲気が少しSFぽいかなぁと思った。あくまでも私の個人的な感想だけれど。
しかし、使われる道具(というか表現?)がやはり小川さんらしく、気味がわるく、意地悪で、古びたものたちでさすがだ。

夜明けの縁をさ迷う人々 夜明けの縁をさ迷う人々
小川 洋子 (2007/09)
角川書店

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ちんぷんかん

畠中恵「ちんぷんかん」(新潮社、2007年)図書館にて。

しゃばけシリーズ第六弾。今回は短編集だ。

「鬼と小鬼」あの病弱だった若旦那・・ついに死の世界へ!?
しかも、うっかり(?)鳴家とお獅子もつれて行っちゃった。死んでしまっても(?)優しい若旦那は、自分はともかく、彼らだけでも返そうと必死になる・・・。
よみがえるきっかけも楽しいし、まったく危機感がない鳴家たちが可愛い♪
「ちんぷんかん」妖退治の大家寛朝、その弟子になった秋英の話。
算術合戦・・・正直、この算術合戦は、読んでいても混乱しちゃってゆよくわからなかったんだけど・・・面白かった。秋英、自分の素質に気づけ!ラストの鳴家たちが、なんとも可愛くってほのぼの。
「男ぶり」若旦那の父上母上の恋物語。父上、素敵です。
「今昔」若旦那の腹違いの兄松之助さんに縁談が持ち上がる。が、思った相手とは姉と妹の違いがあったうえ、どうやら陰陽師が絡んでいて、式神が・・・・・。いやぁ大混乱。式神をつかまえまくる鳴家大活躍だし、貧乏神がここでいきてくるとは。
「はるがいくよ」ふうわり寂しい、変化の季節は春。
桜の季節に、若旦那がいっしょにすごす小紅。
幼馴染の栄吉も他店にお菓子の修行に巣立つこととなり、兄の松之助も嫁を迎えて出て行くことになる。旅立ち、別れの切ない感じがふうわりと描かれた秀作。

やはり、私は短編が好きだ。特にこの最後の「はるがいくよ」は短くても印象が強くて良かった。また「男ぶり」も母上の気持ちがよ〜くわかって、いいなぁ。
短編集全体を通して、鳴家がめちゃくちゃ可愛いのがポイント高し!

ちんぷんかん ちんぷんかん
畠中 恵 (2007/06)
新潮社

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海馬が耳から駆けてゆく

菅野彰「海馬が耳から駆けてゆく」(新書館、1998年・・読んだのは1999年二刷版)

以前、立ち読みした「あなたの町の生きてるか死んでるかわからない店探訪します」という本が面白くて、購入したことがある。(これ、すっごく面白い。けれど、食欲はちょっと減退するかも)
そういえば・・と思い出して、検索してみたら、菅野さんは、本来はボーイズラブ系の作家さんだそうでエッセイも手がけていらっしゃるとのこと。ボーイズラブはいまだ(森茉莉はこの分野に入る?)読んだ経験がないし、今後もたぶん手を出さないだろうと思う。が、エッセイとなれば、どういうものを書かれているか気になった。なにしろ、かなりの体当たり、男前(女性ですが)な探訪記を読んでいたし。
そして、手に入れたのが、このエッセイ集である。

読みやすい。
そして、やっぱり、体当たりで、男前で、ちっともかっこよく見せようとしていない。ちょっと下品だったりもする。
でもすっごくおかしい。どうしてこう彼女は、無謀な試み(よく調べもせずに行った川歩きで、死にそうになったり、よく調べもせずに体育科がある高校に進学したり)しちゃうんだろう。さらに、さりげなく繰り出されるつっこみが!笑
菅野さんと同じ経験をしたいとはまったく思わないが・・。
どうしたら、こんな家族&親戚に囲まれ、こういった経験ばかりをする羽目になっちゃうんだろうねぇ。


海馬が耳から駆けてゆく 海馬が耳から駆けてゆく
南野 ましろ、菅野 彰 他 (1998/04)
新書館

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神様がくれた指

佐藤多佳子「神様がくれた指」(新潮社、2000年)図書館にて。

最近気になっている作家さん。読みやすくて、展開がは早いところも好みだったりする。

内容(「BOOK」データベースより)
見失っていた。本当に手に入れたいものを。出所したばかりのスリは家に戻れなかった。オケラになった占い師は途方にくれていた。なにかに導かれるように、二人はひとつ屋根の下で暮らし始めた。スリが手を伸ばそうとし、占い師の抜き取ったタロットのカードと交錯した、そのとき二人は身も心も引き裂く嵐に巻き込まれていた。ストーリーテラーの名品。



スリのプロ(名人)が出所してかえる途中の電車内で見た若者グループによる鮮やかなスリ(実行犯は少女)。しかも狙われたのは自分のつれ・・となると深追いするのは必至だけれど、追いかけた相手に怪我を負わされてしまう。
そして、占い師(しかし底抜けギャンブラー)の男と出会う。占い師の前には気になる雰囲気の少女が現れて・・。
二人の出会い、二人がそれぞれであった少女、事件、それらが絡み合って物語が進んでいく。

読者もまきこまれるような展開。
畳み掛けるようにエピソードが積み重ねられていき、一気に終幕へなだれこむ。読んでいて波にぐぐっと乗せられていく感じがする。

なににせよ、名人が持つ技や、プライドというものに惹かれる。
その「プライド」が物語のスタートとなり主人公をひっぱっていく。

お友達の千春さんの感想に「たくさんのつながりをもっていそうで、どこともつながっていないハルが哀しい」というようなことが書かれていて、まったく同じ思いだった。主人公には支えてくれる仲間がいるし、占い師には戻っていく場所がある。さらに、お互いが出会ったことで自然となじんでいっている。だけど、ハルには、手下や持ち駒はいても、仲間や友人はいないし、誰ともなじめない。哀しい存在だった。

神様がくれた指 神様がくれた指
佐藤 多佳子 (2000/09)
新潮社

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殺しはノンカロリー

コリン・ホルトソーヤー「殺しはノンカロリー」(創元推理文庫、2007年)
購入本。
これはもう!待ちに待ったシリーズ最新作。
「老人たちの生活と推理」という地味な題名の一冊から始まった「海の上のカムデンシリーズ」の第5弾である。

主人公は、なんと、豪華老人ホーム「海の上のカムデン」で暮らす老女二人、故提督夫人で富豪、小さな体にいっぱいの好奇心と行動力を詰め込んだプライドが非常に高く反対に背はとってもちっちゃいアンジェラと、同じく故提督夫人でこちらも大富豪、なにもかもがたっぷり、大柄でその体を誇示するかのような広がるカフタンをゆったりと見にまとい、運動大嫌い、美食が大好きなキャレドニアの凸凹コンビ。

今までの四作は、カムデン内で殺人事件が起き、アンジェラが首をつっこみ、キャレドニアと「調査」し事件に巻き込まれていき結果的に解決しちゃうというパターンだった。
が、今回は、なんとおなじみのカムデンを二人がでて、友人が経営するスパに行く。そのスパで最近殺人事件がおき、アンジェラの友人であるところの経営者がアンジェラたちの「名探偵」ぶりから捜査を依頼したのだ(!)。

舞台やオープニングこそ違えど、二人のはちゃめちゃ捜査ぶり(だって勝手に宿泊者の部屋にしのびこんだりするからね!!)は相変わらずだし、着眼点も鋭くて最高。
さらに、そのスパのメインプログラムがなんと、恐怖の「ダイエットプログラム」と来ているから!なんのかんのといって、運動を避け続けるキャレドニア(しかし、毎回朝食オーダーシステムを忘れて、苦手なオートミールを食べる羽目に)と、本当の宿泊目的を周囲に悟られまいと必死にダイエットのふりをするアンジェラもおかしいし。

ただ解説(久美沙織さんです!)によると、このシリーズは本国でも9作目までしか出ていないそう。作者自身も老人ホーム在住とのことで、現在の状態が気になるところ。訳者が問い合わせてもエージェント側が状態を伏せているとか。う〜〜〜、気になる!
しかし、とりあえず、出ているという9作目までが早く訳されて出版されないかなぁ。

こういうタイプのコージーミステリは大好き。
コージーといえば・・・とまさん、五月野五月(ジェーン・ジェフリィのドラマ化)の第二弾が昨日放送されましたが、ご覧になられました?(私信)


殺しはノンカロリー (創元推理文庫 M ソ 1-5) 殺しはノンカロリー (創元推理文庫 M ソ 1-5)
コリン・ホルト・ソーヤー (2007/10)
東京創元社

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おいしいコーヒーのいれかた1、2

村山由佳「おいしいコーヒーのいれかた1〜キスまでの距離」(ジャンプ・ジェイ・ブックス、1994年)
「おいしいコーヒーのいれかた2〜僕らの夏」(1996年)
両方とも図書館にて。

以前、文庫になったのを本屋さんで見かけて、ちょっと気になっていたので、借りてみた。

思っていた以上に漫画ぽい展開。
1は、突如、年上美人従姉妹「かれん」と同居することになり彼女に恋した高校生男子、勝利の葛藤と彼女の秘密が描かれ、二人の恋が少しずつ進展していく。
設定自体が、今読むと、いかにもアニメや漫画でありそうな・・と思ってしまう。ただ、割と丁寧に描かれていて、乱暴さを感じさせない。また、全体を通して、主人公の勝利が非常に優しくて、切ない感じがする。
2は、当たり前というか、置かれた状況から生じる様々な障害(なにしろ、かれんの母も同居することになっちゃうしね)にやきもきしたり、年恰好などもつりあう異性の出現、高校生らしい性の悩みなどに振り回されながらも、かれんと勝利が愛をはぐくんでいくさまが描かれる。

読みやすく、「切ない青春恋愛小説」という言葉がぴったり。
表紙や挿絵が完全に漫画であること、私が抱くキャラクターのイメージと微妙にずれていることなどが気になった。(文庫では違うのかしら??)
男性の目線で描かれた物語なのだけれど、実際に高校生男子ってこういう風なのかなぁ。女子高生より考えることがいっぱいあって、大変そうだなぁと思ってしまった。悩みを抱え込みがちだという勝利の性格ゆえなのかな??

あと、読みながらもっとドキドキしたかった。若い頃に読んでいたら違ったのかしら。「ああやっぱりこうなるのね」って思ってしまうすれた自分がいや・・・。

おいしいコーヒーのいれ方 (1) キスまでの距離 (ジャンプジェイブックス) おいしいコーヒーのいれ方 (1) キスまでの距離 (ジャンプジェイブックス)
志田 正重、村山 由佳 他 (1994/09/02)
集英社

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19:55 | 本の感想 | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑

もろこし銀侠伝

秋梨惟喬「もろこし銀侠伝」(東京創元社、2007年)図書館にて。

この東京創元社のミステリフロンティアというシリーズは、どれも大抵面白く、読みやすくて、私好みだという印象がある。この一冊も、予想にたがわぬ面白さだった。が、ちょっと前に「砂楼に登りし者たち」を読んだこと(内容が似通っているわけではないのに)、ここ半年ばかり読む読んでいる森福都さんの著作ともちょっと似た雰囲気があること(これも内容はかぶらないのに!)でそれと私の中でイメージが重なってしまったのが残念。
現在の日本を舞台とした日常の謎系や、恋愛小説や、日常の話を書いたものを続けて読んだ後などに読めば、もっともっと楽しめたのかもしれないと思う。

舞台は水滸伝時代の中国。
中国の始まりのころの栄光の時代にいた帝が作り出した銀の牌、これを持つものは、市井にありながら深い知性と圧倒的な武力を持ち上に立つものが凡庸で過ちをおかしても、正すことができる。この牌を持つものがいることで世の中のことはりが、まともに機能するようにという仕組みであるといえる。

そして、幾つかのおかしな事件がおき、そこの牌を持ったものが現れることで、事件は解決に導かれていく。いわば、連作短編ミステリ集。

以下、少しネタばれ含みますので、未読の方はご遠慮ください。



「殺三狼」:武術の使い手として有名な李厳が死んだ。それも密室で毒殺としか思えない死に方で。出入りの薬屋の主人が早速彼の家に連れて行かれるが、それは冤罪だった。彼の娘、蒲公英の元に現れた不思議な老人雲遊は鮮やかに冤罪を晴らす。李厳の使っていた業にポイントがある、鮮やかな謎解き。
「北斗南斗」:科挙のために都を目指している途中の顔賢&お付の老人蔡徳。ある夜、庭で顔賢は頭に強い衝撃を感じて倒れ、目覚めたら横に女性の死体があった・・しかもその庭は一種の密室。追われる身となった顔賢は、蔡徳のつてで、蒲公英&雲遊に助けられる。どうやって死体は庭に入ったのか。これもまた鮮やか。
「雷公撃」:明の武洪帝の粛清によって一族郎党が殆ど殺されてしまった男、孫淵。彼が食客をしていた家の近くにいた巣震雷が不審な死を遂げ、彼と、かなり格上の食客である女道士と共にその謎を探ることになる。密室で火薬が飛び散った跡があるが、火器による死ではなく撲殺、しかもどこからも侵入の跡がないのだ。
その謎解きも鮮やかながら、ラストもまた鮮やか。
「悪銭滅身」:町一番の伊達男燕青が、目をかけてやっていた魚売りが殺された。その魚売り、手癖が悪く、その日も病人の部屋から財布を盗み、燕青に諭されたばかりだった。しかも、その殺され方たるや拷問の後に殺されたとしか思えないやり方・・・時を同じくして、武術の使い手である魯玄達も殺され、粥屋の老女、酒屋の老人が拷問された後が残る死を遂げ、更に毒殺らしき死に方で役人や吝嗇な料理屋亭主も死んでいく。この一連の死につながりは?
ミステリとしても面白いし(ただちょっと予想はできる)、武術の使い手が何人か出てくるところもいいし、主人公である燕青のきっぷのよさもいい。
私は「水滸伝」など中国の時代物にまったく詳しくないので、わからないけれど、燕青は水滸伝の人気キャラクターだそうで、彼が梁山泊に入る前のエピソードとしてこの話は描かれている。詳しい方が読んだら、もっといろんなキャラクターなど楽しめるのかもしれない。
巻末に簡単な用語&人物説明がついているのが、門外漢には嬉しいところ。

もろこし銀侠伝 (ミステリ・フロンティア 36) もろこし銀侠伝 (ミステリ・フロンティア 36)
秋梨 惟喬 (2007/08)
東京創元社

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建てて、いい?

中島たい子「建てて、いい?」(講談社、2007年)
図書館にて。

以前読んで結構気に入っていた「漢方小説」の著者、中島さんの本。

主人公は30代後半の独身女性真里。独身女性が1人で暮らしているのだから、部屋は二階・・なので狭いベランダに鬱々としている。もちろん、ベランダだけが問題じゃなく、仕事面でも従姉妹が社長をしている輸入雑貨の会社に文句があるわけではないが、どうもこのところ方向性が自分と異なっているような感じで落ちつかない。
挙句に、ごみを出そうとして、自室からでたところ、階段ですべって左手を負傷。こうなったら、なにがなんでも40までには結婚してこんな二階にしか住めない環境から脱出するぞ!と決心したところからスタート。結局のところ、「居場所」が今の自分にはないと思う主人公は、居場所を作るべく動き始めるのだ。

階段ですべって怪我→結婚したい→お見合い→建築家と出会う&叔母が高級マンションを遺産として将来譲ってあげるといいだす→両親所有の不便な土地があったからそれとマンションを交換して家をたてよう。
と流れていくところが、意外と自然。
漢方から、今度は家ですか。

独身というか、いろんな意味で自立している女性が自分らしく、楽しく生きるために、家を建てる。
しかし、モデルハウスを見に行けば、そこはあからさまに「ご家族連れ」さま専用と化していて、居心地が悪いし、両親は妊娠?結婚?と騒ぐし、おんなの1人住まいの家を建てるってそんなに珍しいことなのかな。
私自身から考えれば、持ち家というのは、色々な災害なども全て自分で対処せねばならず、なんというか責任が大きい感じがする。
しかし、自分好みの自分らしい家を建てるということには、魅力を感じるし、そういうことを考え合わせても、経済的にも精神的にも自立した大人こそがなしえることかも。

私がひそかに期待したような甘い恋愛もの風のラストに落ち着いていないところは、さすが〜。

一緒に入っていた「彼の宅急便」は、別れた彼氏から何か宅急便が送られてきているという連絡が入り、落ち着かない心持の女性の一日を描いたもの。届いたもので、一瞬気持ちが高揚するけれど・・・・。
この気持ちすっごくよくわかる気がする。

建てて、いい? 建てて、いい?
中島 たい子 (2007/04/06)
講談社

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きつねのはなし

森見登美彦「きつねのはなし」(新潮社、2006年)
図書館にて。

独特のモチーフが繰り返し現れる幻想的で、恐ろしい中篇集。

骨董、狐の面、入り組んだ細道や、じめっとした湿度の高い京都らしい夏・・・京都にいったことがあり、日本の古くからある狐の面などを見たことがある人なら、肌で感じ取れる類のこわさが、ある。じわじわひたひたと何か、何かわからないけれど、恐怖の元である何かが押し寄せてくるのを感じ取ることができて怖くなるのだ。

華麗で軽やかというイメージをこの作家さんの文章に対してもっていたけれど、そこに日本情緒というものを加えられ、ぼんやりとちょうちんで照らされる竹やぶの中で繰り広げられる幻燈を見ているような感じ。
全体に暗く、影はどこまでも黒いのに、ほのかな乳白色の光の中に紅が見え、よく見たら、それが狐の面の口の色だったというような、そういうぞ〜〜〜とする感じ。

それにしてもうまいなぁ。

内容(「BOOK」データベースより)
京の骨董店を舞台に現代の「百物語」の幕が開く。注目の俊英が放つ驚愕の新作。細長く薄気味悪い座敷に棲む狐面の男。闇と夜の狭間のような仄暗い空間で囁かれた奇妙な取引。私が差し出したものは、そして失ったものは、あれは何だったのか。さらに次々起こる怪異の結末は―。端整な筆致で紡がれ、妖しくも美しい幻燈に彩られた奇譚集。




きつねのはなし きつねのはなし
森見 登美彦 (2006/10/28)
新潮社

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砂楼に登りし者たち

獅子宮敏彦「砂楼に登りし者たち」(東京創元社、2005年)図書館にて。

なんとなく手にとってあらすじをみて、棚に戻す・・ということを図書館で幾度となく繰り返してきた。そして、先日、ついに借りてみた一冊。なんで、そんなに躊躇してきたかというと、書かれているあらすじから勝手に冒険活劇的な雰囲気を感じていたから。
でも・・全然違っていた。笑。
私がイメージしていたものよりずっと史実に近い感触を残したものだった。

内容(「BOOK」データベースより)
どことなく貧相に見える牛に乗り、弟子の若者を連れて諸国を旅する小柄な老人。頭にすっぽりと頭巾を被った、達磨の座像を思わせるこの老人こそ、天下一の名医の呼び声も高い残夢である。しかしこの残夢、行く先々で怪事件にばかり巡り合う。合戦の最中に密室から消失した姫君、不可能状況下の刺殺事件、忍者軍団の死闘の裏に潜むからくり…。室町幕府崩壊前夜、諸国を放浪する伝説の医師の名推理。第十回創元推理短編賞受賞の気鋭が満を持して放つ、トリックへの情熱にあふれた伝奇的連作本格推理。



戦国の時代の幕開けの頃、山本勘助(大河は見ていない私だけれど、これってタイムリー?)が武田氏に仕える前のエピソード、諏訪王家の姫が忽然と密室から消えた事件、蝮と呼ばれた男、斎藤道三が実は親子二人で?という説が飛び出す「不可能な状態での殿の刺殺事件」、殺しても殺しても生き返る筒井氏VS忍者軍団の死闘のからくり、そしてかの信長の本能寺事件・・・・・どれも非常に読み応えがあって、ミステリと歴史がうま〜く融合されている。ところどころ、血なまぐさい描写があるのは、戦国時代だからか。

久々にこういうタイプのものを読んだというのもあって、ちょっと時間がかかってしまったが、面白かった。

残夢という名医兼謎解きの老人(もう仙人の域)が個性的。

もっとこの時代のことに詳しく、興味が深い人にとっては、たまらない内容なのではないかと思う。
砂楼に登りし者たち 砂楼に登りし者たち
獅子宮 敏彦 (2005/04/09)
東京創元社

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今年のベスト本の時期

ここ最近、「読んでいるけど感想かけない」病が再発。
いざ書き始めようとすると、まとまらなかったり、気が乗らなかったりして・・・基本的にいつも勢いでだ〜っと感想を書くタイプなので、一度滞ってしまうと、だめ・・・・・。む〜ん。

さてさて、
お友達のとまさんが管理人をされている本♪の大雑談にて「2007年読んだ本ベスト10」を発表しようという企画がある。
ここ数年は毎年とまさんの発声で、ベスト10を選んでいる気がする。
でもって、こういう企画をとまさんが書き込んでくださると、「あぁ今年ももう!」っていう気分にもなるという・・笑。

私ももちろん参加するわけだけど、他にも本好きの皆さん、参加してみませんか??
ベスト10じゃなくても、もっと多くても少なくてもいい、ベスト20でも3でも5でもってことですし(順位をつけなくてもOK)、ぜひ〜。
みんなで今年も良かった本とか語りあいましょ〜。



・・・・個人的に、皆さんの今年のベスト本をまとめて拝見できる場所があるといいな、そしたら今後の読書の指針にできるなっていうたくらみもあったり、なかったり・・笑。
08:53 | 日々のこと | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑

木洩れ日に泳ぐ魚

恩田陸「木洩れ日に泳ぐ魚」(中央公論新社、2007年)図書館にて。

恩田さんらしい・・と思ってしまった。
少ない人数で、閉鎖的な状態で、みちみちと詰まった、追い詰められた心理状態のお話。
こういうのが非常にうまい作家さんだと思う。
読んでいるほうは、息がつまりそうなものなのだけれど、途中でふぃっと息を抜くようなところが小さく仕掛けられていて、それでいて先が気になって気になって・・・。
読み終えるまでどうしたって眠れないって気持ちにさせられてしまう。

一組の男女が「終わり」を迎えている。明日には互いに部屋を出て、別々に暮らしていくのだ。
だが、二人の間には大きな大きな秘密と謎があった。
お互いに触れたくない部分があり、お互いを疑ってもいて・・でもそれらを暴かねば、明日を迎えることはできないと二人とも知っている。
さぁどちらが先に「あれ」に触れるか、そして「あれ」は一体どういうことで、自分たちはどうなのか。どうなるのか。

心理戦という言葉がぴったりくる。
今まで読んだ恩田作品では、私は「木曜組曲」が好きなのだけれど、それに少しにた雰囲気を持つ作品になっている。そして、「木曜組曲」は実際に映画にもなったし(私はこの映画が大好き)舞台にもなったらしい。同じようにこれも舞台化されてもよさそう。ただし、登場人物が少ないから、役者さんの負担は大きいかも??

しかし、女のほうが潔いよね。強いし。

木洩れ日に泳ぐ魚 木洩れ日に泳ぐ魚
恩田 陸 (2007/07)
中央公論新社

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08:32 | 本の感想 | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑

華齢な女たち

再びサイト&ブログともに模様替え〜。

なにしろ、なれない黒い素材だったので、我がサイトながら違和感を感じながらの数日だった。
今回は、ふりふりレースで。笑。
12月になれば、またクリスマス仕様が待っている。
さぁどんな風にしようかしら・・今から楽しみだ。
昔、go○の簡単ホームページを使っていたときは、毎月のように模様替えするなど、色々頑張っていたけれど、最近ちょっとサボり気味。

吉田ルイ子「華齢な女たち」(中央公論新社、2001年)
気になる女性30人の写真(それぞれ三枚)とインタビュー内容を含む紹介。
「女性の顔も履歴書です」・・この本の写真を撮り、インタビュー&エッセイを書いた吉田さんの言葉。
大宅壮一さんの「男の顔は履歴書、女の顔は請求書」との言葉に疑問を抱き続けてきた吉田さんの結論が上の言葉だ。

会いたい話したい写真を撮りたい・・そんな風に思った「大人」の女性たちを選んだとのこと。
そうやって会えて、話せて、撮ることができるってうらやましいようなすごいメンバー。

瀬戸内寂聴、穐吉敏子、澤田サタ、白石加代子、高野悦子、東恵美子、今井通子、田辺聖子、小倉遊亀、寿岳章子、俵萌子、櫛田ふき、宮城まり子、イーデス・ハンソン、中本ムツ子、白石かずこ、朝倉摂、ワダエミ、羽田澄子、高井初恵、秋野不矩、高橋エミ、沼田鈴子、李麗仙、平良とみ、平良敏子、宮崎和加子、落合恵子、三木睦子・・そして1人混ざっている美輪明宏・・・。
知っていた人も知らない人もいるけれど、みんなすっごくかっこいい「大人」の女性たち。
文章としてはプロフィール的な感じだけれど、写真とあわせて、なんだかすごく豪華な一冊。


他に伊藤たかみ「17歳のヒット・パレード(B面)」恩田陸「木漏れ日に泳ぐ魚」と漫画だけど戸部けいこ「光とともに」を読了。
恩田さんの本については後日感想を載せるつもり。
09:23 | 本の感想 | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑