サクラの目

サクラさん日記。

前回、左目の下まぶたの内側に出来た腫瘍(良性)を摘出した痕を掻いて、今度は外側にイボみたいな出来物が出来ていたとここにも書いた。
その後、塗り薬と、飲み薬(抗アレルギー薬)で、そっちは枯れてきた。
が、今度は右目の下まぶた内側に、イボだか腫瘍だか出来物ができてしまった。気付いたきっかけは、それが腫れて、あかんべしたみたいな目になっていたから。左目には注意していたんだけど、まさか右目が・・とは思ってもおらず、気付くのが遅れてしまった。
すぐに獣医さんへ連れて行った。
結果、はっきりした病名は分からないけれど、両目に続けざまに出来るということが先生も心配とのこと。右目は、私が発見したものだけではなく、もうひとつ出来ていたらしい。
こういったタイプの病で、どんどんさらに瞼の内側に出来物ができていって、瞼が腫れあがってしまう病気があるんだそうだ。免疫系の病だそうで、テリア系に時々いるとか。そうなると、ステロイドを大量に使って治療することになるんだそうだ。
それは、避けたい。
サクラは、既にアレルギーで、ステロイドを使ったことがある。
その効き目はすごいけれど、それだけ強い薬で、諸刃の剣でもあるのだから。

とにかく、今まで左目に塗っていたお薬を、今度は塗り薬を主とすることとして、右目にも塗ること。
さらに、抗生物質などのお薬が出た。これらは手術の直後にでたのと同じものだった。

正直、手術の痕が痒くて掻いた→何かに感染→それがうつった(ものもらいみたいに)と考えていたので、免疫とかサクラが持っているアレルギーが絡んでいるかも?との解説に驚くと共に、精神的に大きな打撃を受けた感じだった。

あかんべしたみたいな右目に気付いた瞬間、先生の解説を聞いているとき、帰宅してすぐ・・はかなりショックで、サクラは元気なのに、私の方が落ち込んでしまっていた。
が、落ち込んでばかりもいられない。指示を守っていくしかない。

まず、お薬は確実に飲ませ、塗り薬もきちんと塗るように。
サクラが目の周辺を掻きそうになったら、できるだけ制止するようにも心がけた。
最近、畳の上で寝ることが増えた、サクラ、もしかするとそれがいけないのかもしれないと思って、サクラが良く眠る場所には、タオルを敷いてみた。

それらを続けたところ、まだ3日目だけど、少し右目の様子が改善されたように思う。少なくとも、炎症は少し治まったような・・・。
ほっとした。
さらに、新たな出来物もいまのところ(私が見た範囲では)見つからないし、この調子でいければいいなと思っている。

※先生からは「がんけんえん(眼瞼炎)」という病名を聞いた様にも思う。が、確実ではないので確認してみなければならない。





09:26 | 愛犬さくら | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑

変化

美容院へ行った。

癖がある髪質なので、今まで色んな髪型を試した結果、ここ3年くらいは、ずっとショートで落ち着いていた。
で、そろそろ飽きてきちゃった。笑。
妹の長い髪を見ていたら、あんな風に結んでみたいとか、巻いてみたいとか思うようにもなって、少しづつ伸ばしてみる方向に傾いていっていた。
そこで、ここ数ヶ月は伸ばす方向に。
ところが、やっぱり癖が・・・。

前髪がくるんとなって、サイドは異常に流れるし、肩につく程度まで伸びた後ろ髪は、なぜか外に向かってはねる。ドライヤーもムースも、効き目はない。
最近は梅雨入りして、湿度が高いせいもあって、全体的にもわんっと膨れてしまうし。
手に負えなくて、困っていたのだった。

数年来、私の担当だった美容師さんが、六月末でお店をやめることになった。(詳しくは聞いていないけれど、雰囲気から察するに結婚かな?)
今回が彼女の担当としてはラスト。
ということで、思い切って、雰囲気を変えてもらうことに。

そう、魅惑の・・パーマ。笑。

これほど、簡単に雰囲気を変えて、且つ扱いが楽になるものはないはず。

結果、前髪はストレートパーマで、超まっすぐに。
後ろ髪は、普通のくるくるパーマを柔らかめにかけてもらう。
パーマがかかりやすい髪質なので、それで十分くるんくるんになった。
やぁ、楽しいっす。
しばらくは、くるんくるん生活を楽しむつもり。
ただし、美容師さんがセットしてくれたみたいな髪型を維持するのは・・・できるかなぁ。笑。


08:45 | 日々のこと | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑

胡蝶の鏡

篠田真由美「胡蝶の鏡」(講談社NOVELS、2005年)
図書館にて。
建築探偵桜井京介の事件簿シリーズ、15冊目。
そして、ここから「第三部」が始まるらしい。
実は、この本、飛ばしていて、次の本を先に読んでしまっていた。
(最近になるまで気付いてなかった・・)

久しぶりにこのシリーズを読んだ。
やはり、読み応えがある。
今回は、建築がそんなに関わってないかも・・と思っていたのだけれど、そんなことあるわけない。最後にしっかりと。

今回の舞台は、ベトナム。
不勉強で、かの地の戦争が、どのような経緯でおこり、どのように進行し、そしてそれがどういった悲劇を巻き起こしたのか、あまり知らなかった。これは、歴史の勉強になる1冊でもある。

伊東忠太という建築家についての論文を書いていた京介。その忠太が関わったハノイの家で1912年に起きた事件、以前京介が深春と共に関わった、ベトナムツアーでの事件、その二つが結びつき、京介の前に再び解けねばならない謎が出現するのだ。
そして、ハノイの謎は京都で解きあかされることとなる。

やはり、登場人物が魅力的であることがまずこのシリーズの魅力だ。
戦乱によって引き裂かれ復元された家族、さらにそこへ入ることになった闖入者といってもいいような異国の女性・・彼らの息苦しい人間関係がかもし出す閉塞感と疑惑、すれ違いも、うまく反映されている。
さらに、その背景となったベトナムという地に対して抱くイメージが、この謎の風情とぴったりとあって、更なる魅力をかもしだしていると思う。

胡蝶の鏡 胡蝶の鏡
篠田 真由美 (2005/04/06)
講談社

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まんまこと

畠中恵「まんまこと」(文藝春秋、2007年)
図書館にて。
あぁやっぱり新作を読むというのは嬉しい。

今回は、お江戸が舞台だけれど、しゃばけシリーズとは違う新しいシリーズ(シリーズになるといいな)。
主人公は、品行方正で、名主である父にとっても自慢の息子・・だったはずが、ある日突然お気楽な青年に化けてしまった麻之助。
彼には、やはり名主の息子で女に目がない遊び人の幼馴染み清十郎と、同心見習いの吉五郎という悪友がいる。
ぎっくり腰で名主である父が動けなくなったときに、よりにもよってやっかいごとが持ち込まれる。ここはひとつ・・と、次代の名主として麻之助が相談にのることになってしまう。そしてそこから、彼らのもとには、色々やっかいごとが集まってくるのだった。

彼が幾つのときから、お気楽トンボになったのか、ということを考えれば、すぐにその理由は察することが出来る。
封建的な社会の中でのお気楽ぶりが、いっそすがすがしいし、また、のんきな中に人情を忘れない名裁きがまた楽しい。
連作短編集だから、今後もぜひ続いてほしいシリーズだ。

あったこともない娘おのぶが、麻之助をお腹の父だと言い張っている・・というところから始まる「まんまこと」、お堅いばかりで通っていた小左衛門が、一気に家族を失ったことから急に昔の恋を言い立てはじめる。そこへ彼の子供だと名乗る娘が現れて・・・の「柿の実を半分」、麻之助になんと縁談がくる。相手は気の強い武家の娘お寿ず。しかも彼女には病弱だが言い交わした男がいるという・・「万年、青いやつ」、麻之助の義理の母にあたるお由有は彼らの幼馴染みでもある。そのお由有が産んだ幸太は、なんと自分の息子の子であると言い張る老人が出現して・・「吾が子か、他の子か、誰の子か」、お見舞いにいくはずが、狆を拾い、娘を拾い、とんだ珍道中になって、挙句に岡っ引きに終れる羽目に・・「こけ未練」、麻之助の腹違いの弟幸太が攫われた。それを聞いた父は卒中で倒れてしまう。とんだ危機に三人組が大活躍・・の「静心なく」。

どれものんびりしていながら、切ない思いも隠れていて、いい短編集だった。「しゃばけ」もどこかのんびりしたところがあり、こういったタイプの時代小説がうまい作家さんだなぁと改めて思った。皆が、暗い思いや切ないやるせない思いを抱えていても、それをあらわにすることなく、そしてそれが、我慢や辛抱じゃなくって、流れにのってゆるりと生きていくということなのが、心をあったかくする。

まんまこと まんまこと
畠中 恵 (2007/04/05)
文藝春秋

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迷子札&痒み

先週、ふとサクラの顔を見ると・・なにか変。
左目のしたまぶたのところが赤くなっている。
ここは、この間の手術の際に、腫瘍を取った傷口のすぐ横。
ちょっと前にも痒がって、擦って赤くなっていて、先生から抗アレルギー薬を頂いたところだ。あのときは、お薬を頂いてすぐに痒みも炎症も治まっていたのに・・・。再発したみたいなのだ。
傷が治り始めが、痒かったらしく、クッションにこすり付けたり、前足で擦ったりしていたらしい。
今回は、私が気付くのが遅かったのもあって、かきむしって出血してしまっていたのだった。
また獣医さんへ。

今回は、目に入っても大丈夫な塗り薬と、錠剤が処方された。
先生が、その場で塗ってくださったんだけど、これを毎日二回、塗ってやるのは至難のわざだなぁ・・と私はがっくり・・・。

錠剤の方は、ごはんのときに上にのせてやったら、何の疑いもなくぱくりっと食べていたので、安心。ただ、塗り薬は・・やはり目に指が近づいてくるのだし、嫌がって暴れて、大変だった。なんとか塗ってやったけれど、前途多難だ。
できれば、錠剤だけで治ってくれたらいいんだけどなぁ。そうもいかないだろうなぁぁぁ・・・とほほほ。

本犬は、至って元気。
実家のボクちゃんと、無言で(サクラは、夢中になると黙る。ボクちゃんは元々無口)じゃれあって、ぐにゅぐにゅと遊んでいる。ちゃんと年齢差が分かっているのか、ボクちゃんのお家だからか、サクラが完全に下手にでて、遊んでもらっている感じ。普段、自宅では、暴れん坊お姫様なので、新鮮だ。

ネットで見かけて、一目ぼれして、注文していた迷子札が届いた。
本当にとってもとっても可愛い。Picomさんというお店の。
色んな可愛い迷子札があるんだけど、サクラのはSweets Charmのハートゼリーチャームというもの。なんと、「さくら」というデザインのものがあったので、それに。
どれもとっても可愛いので、迷いまくった。

アクリル製の、ぷるんころんっとした透明のハートの中に、淡いピンク、紫、黄緑のかけらがころころっとちりばめられていて、中央には、ペットの名前を入れることが出来る。裏側は、白くなっていて、まん中に電話番号を入れることが出来る。
表には、SAKURAの文字、裏には、自宅の電話番号を入れてもらった。
小さくて軽いし、早速首輪につけてやったけれど、違和感もない様子。
うん、可愛い。
サクラを、ノーリードで外に出すことはないだろうし、万が一抱っこした状態で外出したとしても、手元から離すことはまずない。けれど、万が一のことを考えると、やはり迷子札はあったほうがいいと思った。
可愛くて書いた文字が消えない迷子札ならば、そして軽いものならば、最高!と思っていたところ、こんな素敵なものを発見できて、本当よかった。
大切にしようね、サクラさん。

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08:27 | 愛犬さくら | comments (2) | trackbacks (0) | edit | page top↑

玻璃の天

北村薫「玻璃の天」(文藝春秋、2007年)
図書館にて。

むつぞーさんのところで、この本が出ていることを知り、慌てて予約したもの。人気の北村さんということで、ようやく順番が回ってきた。
しかも、まだ予約を待っている方がいらっしゃるらしいので、急いで読んだ。

昭和のはじめごろ、主人公である花村英子さんは、おじいさまが陸軍の名物男、お父様は財界人、華族の方々とも縁続きというお嬢様。彼女おかかえの運転手を女性ながら勤めているのがベッキーさんこと、別宮さんだ。この彼女、武芸にも秀でており、また謎をとくのがうまい(実際の謎解きは英子さんがするんだけど、正解を示唆するのはいつもベッキーさんだ)。
「街の灯」の続編となる1冊、三篇がおさめられている。

当時の風俗や、名家の暮らしぶりが垣間見られるのもこのシリーズの面白さのひとつだ。時代設定ゆえか、そこはかとなく漂うノスタルジックな雰囲気が好みでもある。

戦争がひたひたと近づいてきている、大きな力で押し流されようとしている日本の社会の端から闇へ閉じ込められていく雰囲気や、その中での一瞬のきらめきを、浮き上がり押しつぶされる人々を、前作以上に強く感じる。
ミステリ・・というカテゴリの中だけに納まらない雰囲気がある。
英子さん、ベッキーさんを通して、北村さんが伝えたいことを受け止めたい。

「幻の橋」の中でのバルコニーでの英子さんと若き軍人さんの潔い会話が好きだ。また、同じく「幻の橋」の中に出てくる図書館の利用の手順が興味深い。
「想夫恋」の友達との出会いのシーンが好き。余り親しくない級友がたまたま読んでいる本を覗いてみたら、自分が大好きな本だった・・なんて本すきにとっては、素晴らしい出会いだし、喜びだ。しかも、その本が「あしながおじさん」だというのは私にとっては二重の喜び。大好きな本だから・・文中に出てくるウェブスターの「おちゃめなパッティ大学へいく」(巻末の参考文献から)は未読だけれど、幼い頃読んだ「おちゃめなパッティ」という学生寮を舞台にした女の子の話の続編かな?と思う。今度「大学へ」のほうも探して読んでみたい。
「玻璃の天」ではベッキーさんの過去が明らかになる。

とても好きなシリーズだけれど、この後の日本がどういう道筋を辿るか知っているだけに、シリーズが進んでいくのが怖い。英子さんや他のお嬢様方、みんなにとって暗い時代が来るのではないかと・・・。
ただ、英子さんは、どんな状況でも朗らかに強く生きていける女性だと、この一冊を読んで思えた。

玻璃の天 玻璃の天
北村 薫 (2007/04)
文藝春秋

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サクラな日々

すっかり本の感想しか書いていないブログと化しているので、
サクラのことでも。笑。

サクラさん、手術のあともすっかり癒えて、元気いっぱいにっこにこちゃんだ。
ただし、日中は寝ている時間がながい。
特に午前中は、殆どよぼよぼ・・・まだ若いのに。

先日頂いた贈り物の、ぺんぎんちゃんのぬいぐるみ(強く押すとぴぃぴぃ音が鳴る、小さな魚の縫いぐるみが紐でつながっている)が大のお気に入りで、
毎日一度は必ずもってくる。
投げて〜と言って(いるのか?)ヒトの手に押し付けたり、その場にぽとんと落としたり・・。

江國香織さんのエッセイに仕事で夢中になっている間に江國さんの愛犬(雨くん)が横に沢山おもちゃを持ってきていた・・というようなエピソードがあったと記憶している。私も時々、テレビやパソコン、本に夢中になってサクラの相手を適当にやっていると、足元に三つくらいおもちゃが並んでいることがある。そういうとき、なんとも可愛く不憫に思えて甘くなっちゃうんだなぁ。笑。

ひとしきり、ペンギンちゃん投げ(私に投げさせてとってくる)をし、私が一段落させると、今度はそのペンギンちゃんを持って、自分でうにゅうにゅ遊び始める。かじるんではなく、舐める感じ。うにゅうにゅ甘噛みしたり、仰向けになって、両手で挟むようにして舐めたり・・で、挙句にころんっとペンギンちゃんを転がして、そのまま仰向けで寝てしまったりする。
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他の友人から貰った、足の長いひよこちゃん(足の部分が歯磨きロープになっていて、ひよこ部分はぴぃぴぃ音がなる縫いぐるみ)も同じようにあつかっている。
お気に入りは、こういう風に扱うのがサクラの流行なのかな?

小さい頃は、もっと乱暴で、縫いぐるみさんは、軒並みかじりまくっていたんだけれど、やっぱり少しは大人しくなったということだろうか。

あと、例によって壁に平行に伸びてねていることが多い。そのときが、1番リラックスしているときみたい。
前足も後ろ足もぐぃ〜んと伸びて、壁を向いて寝ている。
考えてみれば小さいころもそういうことが多かった。
(画像は、以前も紹介したその姿、ちょっと壁に寄りすぎている状態。)

かべすきー


10:25 | 愛犬さくら | comments (2) | trackbacks (0) | edit | page top↑

「宋の検屍官」

川田弥一郎「宋の検屍官〜中国法医学事件簿」(祥伝社、1999年)

図書館にて。

題名どおり宋の時代を舞台とした様々な不可解な死にまつわるミステリ。(連作短編集)
主人公、方淵之(ほうえんし)は、検験(検死&検証)と犯罪捜査を行う役人である。彼の赴任地開封(かいほう)と、蘇州で起きた妖しい死の謎が解き明かされる。(一話から五話が開封編、六、七話が蘇州編)

当時の検死のやり方を多分調べぬいて書かれたミステリなのだろうと思う。だから、そのシステムも紹介されており、興味深い。まず、主人公は、役人で検死官でありながら、捜査員でもある。(ドラマCSIのようだ!)そして、彼自身も実際に検死に立会い観察するが、あくまでも統括&推理役で、実際に作業をするのは杵作(ごさく)と呼ばれる部下である。また、微妙な部分を調べるための役目として産婆も検死に参加する。
その手順も面白い。その現場で出来るだけ明るい場所を探し、死体を裸にして、観察、検査を行い、その場で「四縫屍首(しほうししゅ・・検死の全所見)を喝する(大声でいう)」という。
現在のような科学捜査はないものの、死体にある小さな兆候を見逃さず、事件か事故をその場で決めるというわけだ。そしてそこから捜査&推理をすすめていく。

まず実際の話の内容そのものよりも、こういったシステムが面白く感じた。
内容自体は、暴力的な事件が多く、淡々と書かれているだけに恐ろしく思える。

全体的には、検死→特に事件性がないようにみえても不審→捜査をとりあえずすすめる→ひとつのてがかりによって再検死→思わぬ真実という流れの話が多かったように思う。
開封編では、部下である男と若い産婆と主人公の人間関係も細かく書かれていたのだけれど、それが蘇州編では、あっさりどちらも出てこないのが肩透かし気味だったのが残念。

宋の検屍官―中国法医学事件簿 宋の検屍官―中国法医学事件簿
川田 弥一郎 (1999/09)
祥伝社

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08:29 | 本の感想 | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑

「女王と海賊」「天使の舞闘会」

茅田砂胡「女王と海賊」(中央公論新社〜C☆NOVELS、2003年)

図書館にて。
「暁の天使たち」シリーズ5作目。

以下の感想は、かなりのネタバレを含んでいます。
というか、「スカーレット・ウィザード」読者さんで、このシリーズを読んでいない方は、私がここまで書いてきた「暁の天使たち」の感想を読まないほうがいいのかも・・。




一言で言うと、「復活しちゃったよ」。
そして「合流しちゃったよ」かな。笑。

女王とキング・・この夫婦の過去については、前に出ている「スカーレット・ウィザード」を読んでいないと殆どわからない。だけど、さぞかしオモシロ怖い(笑)過去があったんだろうなぁと思わされる。
ぜひ、読みたい。
そして、ダイアナ。おぉ〜〜〜〜〜う。
魔法のような超次元の力を使うのが、金黒ねずみちゃんだとしたら、このヒト(?)は、科学の超次元。またタッグをくむ夫婦がね・・・常人じゃないね。あの、例の王様(デルフィニア戦記)を思い出すよね。
壊す壊す・・「加速する非常識」(裏表紙より)とはよく言ったものだ。

それにしても敵役のヴェラーレン、あのね、彼らを敵にするのはやめたほうが絶対いいと思うよ・・・。

女王と海賊―暁の天使たち〈5〉 女王と海賊―暁の天使たち〈5〉
茅田 砂胡 (2003/07)
中央公論新社

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茅田砂胡「天使の舞闘会」(中央公論新社〜C☆NOVELS、2003年)

これも図書館本。
はい、「暁の天使たち」シリーズ第6弾。

今回の感想は、一言で「うわ・・」。

「ルゥがルゥが・・・。」でもいいかも。

黒いねずみさんが、暴走。金ネズミさんが止めに走り、金ネズミの補佐に銀ネズミと例の二人が走る。

しかし、黒い。黒すぎですよ、ルゥさん。
まさに「舞闘会」だ・・・。

しかし、読んでみて思ったけれど、「デルフィニア戦記」よりも、とっつきが読みやすく感じる。既に長いシリーズを支えたキャラの再登場だから、その個性がしっかり確立されているからだろうか。
こうなるとぜひとも「スカーレット・ウィザード」も読まねばと思わされる。茅田砂胡マジックおそるべし。
天使の舞闘会―暁の天使たち〈6〉 天使の舞闘会―暁の天使たち〈6〉
茅田 砂胡 (2003/11)
中央公論新社

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「長安牡丹花異聞」

森福都「長安牡丹花異聞」(文藝春秋、1997年)

図書館にて。
中国を舞台とした、民話のような奇譚集。(五篇の短篇がおさめられている)

表題作である「長安牡丹花異聞」:夜光る牡丹を人工的に作り出せる孝行息子(わがままな母のために苦労している)と女の身請けのためにお金が必要な男が手を組んで、牡丹コンクールへの出品を試みるのだが・・
皮肉で、気味が悪い部分がところどころにありつつ、道を外れないところがうまい。
第三回松本清張賞受賞作だというのも、納得。

以下、内容のおぼえがき。

「累卵」:探索の天才と言われるのだが、おっとりとした外見からはそうは見えない男「無名」と彼の養い子である娘が二人で盗賊団を捕らえようとする。・・これもまたまとまっていて面白い。思わぬところから馬脚を現す盗賊、それを見越す無名はさすが。
「チーティング」:科挙の試験中にカンニングがはびこっているという。それを摘発すべく(そしてある一族の台頭をふせぐべく)元ろくでなしの主人公は受験生として会場にもぐりこむ。そして、思わぬカンニングの証拠を発見するのだが・・ラストの一行が効いている。
「殿」:楊貴妃を伴って皇帝が逐電した。宮廷で飼われていたラクダ緑耳はゆるゆると故郷へ帰ろうとする。が、彼の世話をよくしてくれた男、楊健と出くわす。楊健は楊貴妃をひそかに慕っており、宮廷に珍しい楽器を持ち帰る途中だったという。そして、皇帝&楊貴妃の逃亡を知って、後を追って彼女を守るのだという。かくして珍道中が始まった。
これがまた、民話風の面白い話にしあがっている。
「虜良仁膏奇譚」:王の正夫人がひどい皮膚病に罹ったと聞き、出世のチャンスとばかりにかつて知った皮膚病の妙薬を生み出す医師を紹介した主人公。本人はいないものの、息子がその精製法を受け継いでいた・・。皮肉な結末がまっている。
「梨花雪」:秘境の地に従姉妹を嫁に行かせたくなく画策する主人公だが、偶然から彼女が嫁ぐことになり・・女は強いのだ。

長安牡丹花異聞 長安牡丹花異聞
森福 都 (1997/04)
文藝春秋

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「透明人間の納屋」

島田荘司「透明人間の納屋」(講談社〜ミステリーランド、2003年)

図書館本。
下のアマゾンの表紙の絵柄は今回読んだものとは異なる。読んだのは初版本なので、そのせいかな?
最近、意識して借りるようにしている「ミステリーランド」シリーズ。
「かつて子どもだったあなたと、少年少女のためのー」と銘打たれたシリーズなので、装丁(背表紙が布張り、箔押しの題名、ページの隅が丸い)などのしつらえ(漢字にはルビ)が、児童書風に作ってある。
が、いざ手にとって読むと、中身は確かに「かつて子どもだった」私たちでも楽しめる内容のものが多いのがポイントだ。
因みに、黒い布張り背表紙に銀の箔押しの題名というのは、島田荘司さんに似合うと思った。表紙も黒白赤での不思議な絵柄で、独特。

中身も一切手を抜いていない。
様々な背景を理解していない子供には、分かりにくいのではと思う。
うまくいえないのだけれど、やはり島田荘司さんは、すごいと思ったのだった。

出版社/著者からの内容紹介
透明人間はこの世に存在する。人間を透明にする薬もある。見えないから誰も気がつかないだけなんだ、この町にだっているよ。……学校、友人、母親、すべてに違和感をもって生きる孤独な少年、ヨウイチがただひとり心を開き信じ尊敬する真鍋さんの言葉だ。でもどうしてそんな秘密を知っているのだろうという疑問がぬぐいきれないでいるところに、不可解な誘拐事件が発生した。密室から女性が蒸発したかのように消失したのだ。透明人間による犯行だと考えると謎は氷解するのだが。


これがどういう風に解決されるのか・・と思っていたら意表をつく謎解きで、なんとも鮮やかだった。

また、アマゾンのカスタマーレビューに素晴らしいものがあり(この本の英語の題名について)、うならされた。本を好きだと言いながら、まだまだ私には愛が足りない。ここまできちんと見つけてこそ、読書なのだと思った。(単に私が粗忽なだけなのかもしれないけれど・・・)
ぜひ、アマゾンのレビューも読んでみてください。


透明人間の納屋 透明人間の納屋
島田 荘司 (2003/07/30)
講談社

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11:00 | 本の感想 | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑

「サイン会はいかが?」

大崎梢「サイン会はいかが?〜成風堂書店事件メモ」(東京創元社、2007年)
図書館にて。
「配達あかずきん」、「晩夏に捧ぐ」に次ぐ、書店事件シリーズ第三弾。
待ちに待った1冊!

図書館で借りて帰って一番にページを繰った。五編の短篇からなっている今回、これはまた、いい感じだ。
何がいいって、書店が舞台、店員(バイト)が探偵役、本絡みの謎、そして、書店の裏側をも垣間見れるというところが、本好き(書店好き)心を思いっきり刺激する。

以下ネタバレを含むので、「続き」にて。




サイン会はいかが?―成風堂書店事件メモ サイン会はいかが?―成風堂書店事件メモ
大崎 梢 (2007/04)
東京創元社

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「CSI:科学捜査班〜コールド・バーン」

マックス・アラン・コリンズ「CSI:科学捜査班〜コールドバーン」(角川文庫、2006年)

海外ドラマ「CSI:科学捜査班」の設定を使った小説第三弾。
前の2冊の感想でも述べたけれど、CSIのキャラや設定を使いながら、内容は今まで放送のない全く新しいエピソードとなっているところ、それでいて、設定がとても丁寧に生かされている点が、秀逸だ。

特にこの第三弾は、このシリーズの中で最も良く出来ていると思う。
証拠重視主義の昆虫学者であり科学捜査班の主任、グリッソムと、ワーカーホリック気味で、グリッソムにほのかな思いを抱いている才女、サラ、この二人が全米CSI学会に出席すべく、雪の保養地へむかう事になる。残された三人(元ストリッパーで医大卒業のシングルマザー、キャサリン、ピアノを弾きこなし格好いい、元ギャンブル中毒のウォリック、事件に巻き込まれやすく熱血漢のニック)は、ラスベガスで、女性の全裸死体事件を捜査しはじめる。
ところが、大雪(嵐)に閉ざされた保養地に訪れた学会出席者はグリッソム&サラを含めてたったの三人、嵐のせいで学会は中止になり、さらに二人は死体を発見してしまう。いつも彼らを支える、素晴らしい科学機器は全くなく、電話も通じない。二人はありあわせの品々で捜査にあたらざるを得なくなるのだった・・・。
ラスベガスの留守番組も、思わぬ結論にたどり着くことになる。

まず、CSIの人間関係がうま〜く生かされているところが、ファンには嬉しいし、科学機器を使わずに、ありとあらゆる知識や身近なものを総動員するところは読み応えがある。
フライパン、小麦粉、刷毛、瞬間接着剤、針金ハンガー、拡大鏡にゴム印用スタンプ、ゴミ箱・・これらが、科学捜査の道具として使われ、それで指紋採取が出来ちゃうなんて!

ラスベガス組の事件も、展開が面白くて、読み逃せないし、読み応えのある良質な1冊だった。


CSI:科学捜査班―コールド・バーン CSI:科学捜査班―コールド・バーン
マックス・アラン コリンズ (2006/02)
角川書店

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「事件の後はカプチーノ」

クレオ・コイル「事件の後はカプチーノ」(ランダムハウス講談社、2007年)

昨日の本は、紅茶探偵だったけれど、これは、珈琲探偵とでもいうのだろうか。一応、「コクと深みの名推理」というシリーズ名がついているようだけれど・・・。
今回の主人公&探偵さんは、珈琲ショップ経営者だ。それも歴史ある素敵なお店のようす。私自身は珈琲を殆ど飲まないため、色々出てくる名前や味が分からないのだけれど、珈琲好きな方にはたまらないはず。
飲まないながらも、珈琲を入れるときの雰囲気や、珈琲ショップの雰囲気、またあの独特の芳しい香りは分かるので、独特の雰囲気は分かっているつもり。そういった雰囲気を味わいながらのミステリだ。

前作では、ショップで働く女の子が殺されて、犯人を主人公が推理するという話だったけれども、今回はちょっと違う。沢山のヒトが訪れるコーヒーショップ、そこの持ち帰りカップを持ったヒト、常連さんが、次々に殺される。
おりしも、オーナー(主人公)であるクレアは、娘がネットでのいわゆる「出会い系」サイトに登録しようとしていることを知り、様子を探ろうと自分も登録、同じ経緯で、苦手なお見合いパーティにも参加することになってしまう。そこで、なんと運命の出会いが!
でも、その彼氏が、どうも連続殺人事件に関与してる疑いが浮上する・・・。

結末はビターだ。

味わい深く、私はこのシリーズも割りと好き。
ところどころに、珈琲に関するレシピなどが織り込まれているのもいい。特に今回は、二転三転する展開も面白いし、クレアの前の夫との関わりも深みが増して、前作よりも良かったと思う。

事件の後はカプチーノ 事件の後はカプチーノ
クレオ・コイル (2007/03/31)
ランダムハウス講談社

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「イングリッシュ・ブレックファスト倶楽部」

一昨日、ストレッチをしてみたら、足の筋を痛めたらしく、まだ痛い。
あぁ、運動不足、ここに極まれり。

それはさておき。

5月30日は誕生日だった。
沢山のお祝いメッセージやメール、プレゼントを頂いて、本当に本当に幸せな一日だった。皆さん、有難うございました。
幾つになってもお祝いの言葉は嬉しいなぁ。

読書は、このところ、集中力が落ちているのか、なかなか進まない。読んでいる本があっても感想がなかなか書けず困っている。ちょっとスランプ?

ローラ・チャイルズ「イングリッシュ・ブレックファスト倶楽部」(ランダムハウス講談社、2007年)

購入本。「お茶探偵シリーズ」第四弾となる。
このシリーズ、巻数が増えると、キャラクターの魅力が全開になってきて、どんどん面白くなっている。なんとなく安定しているというような魅力を感じる。

主人公&探偵役は、ティショップオーナーであるセオドシア。彼女の店、「インディゴティショップ」のティブレンダーであるドレイトンと絶品スィーツを生み出すパティシエ、ヘイリーの三人で運営されている。
そのヘイリーの誘いで参加した海亀保護ボランティアで、またしても死体を発見してしまうセオドシア。しかも、その死体は、ドレイトンたち年配男性が作ってる「イングリッシュ・ブレックファスト倶楽部」の会員の一人で、骨董商でトレジャーハンター(沈没船の宝物を引き上げようとしていた)のハーパーだったのだ。しかも、その後倶楽部の面々が襲われる事件が続く。
セオドシアの知人であるデレイン(ブティックオーナー)は、そんな中、ファッションショーのことで頭がいっぱい、セオドシアたちを借り出そうと毎日のようにやってくるし、彼女が連れてきた姉というヒトが、どうも怪しい動きをみせて・・・。とてんやわんやながら、ラストのファッションショー当日まで進んでいく。

最終的には、危険な目にあってしまうのだけれど、そこに至るまで、混乱のきわみの中で小さな手がかりをすくい上げていくのが面白い。
いつものことだけれど、インディゴティショップが提案する様々なシーン&お茶やお茶がらみの小物、ヘイリーの作る食べ物や、ドレイトンのブレンドした紅茶など、道具立てが非常に魅力的でもある。
レシピや、紅茶のミニ情報なども載っていて、何種類もの楽しさが秘められたミステリになっている。
また、表紙の絵&挿画がとっても可愛くて、お気に入りでもある。

イングリッシュ・ブレックファスト倶楽部 お茶と探偵4 イングリッシュ・ブレックファスト倶楽部 お茶と探偵4
ローラ・チャイルズ (2007/04/28)
ランダムハウス講談社

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