魔女の死んだ家

篠田真由美「魔女の死んだ家」(講談社、2003年)

図書館で借りた本。
これもまた、講談社ミステリーランドシリーズの1冊。
書き手が篠田さんということで、これは・・まさに篠田ワールドというべきもの。
洋館、美しく退廃的な美女、ひねた子供、実直な庭師と年老いたばあや・・夜昼なくつどう崇拝者たちに囲まれて、美女はピストルでうたれる・・・耽美な妖しい世界が展開される。

この舞台設定だけでも雰囲気がわかってもらえると思う

一部では、子供の言葉で美しい「おかあさま」(と集う「すうはいしゃ」)の暮らしぶり、「おかあさま」の死のときが語られる。
二部では、洋館において「魔女」と呼ばれた女性の死についてその場にいた人々からの聞きとり調査という形式。
三部は一部&二部で語られた事件について、探偵が登場し、娘と青年に真相が暴かれる。

うまく出来ている。予想できるところもあったのだけれど、それをうまく読ませるし、全体に漂う雰囲気が独特で何もかもを包み込んでいる。
ただし、これはあまり子供向きではないのではないかな。

ラストの探偵さんが、あの人なのが、私は嬉しかった。ファン心理をついてくるなぁ。

ネタバレになるので伏せ字にするけれど、死にまつわるトリックは、先日見たドラマ(CSI:科学捜査班のシャーロキアンの死にまつわる話)とほぼ同じだった。ただし、こちらのほうが、○が落ちる穴を使っている点、子供が○○○○をよく使っていたことが既に描き出されている点がうまい。○○○○は、ある意味、真相に近づく大きな鍵だといえる。

魔女の死んだ家 魔女の死んだ家
篠田 真由美 (2003/10/26)
講談社

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「くらのかみ」

小野不由美「くらのかみ」(講談社、2003年)

図書館で借りた本。

出版社/著者からの内容紹介
「四人ゲーム」。まっくらな部屋の四隅に四人の人間が立ち、肩を順番に叩きながら部屋をぐるぐる回るゲームだ。とうぜん四人では成立しないはずのゲームを始めたところ、忽然と五人目が出現した! でもみんな最初からいたとしか思えない顔ぶればかり。――行者に祟られ座敷童子に守られているという古い豪壮な屋敷に、後継者選びのため親族一同が呼び集められたのだが、後継ぎの資格をもつ者の食事にのみ毒が入れられる事件や、さまざまな怪異が続出。謎を解くべく急遽、少年探偵団が結成された。もちろんメンバーの中には座敷童子も紛れこんでいるのだが……。


村上勉さんによる挿絵、表紙の絵が懐かしさを誘う。小野さんによるミステリーランドのための書き下ろしだそうだけれど、このシリーズは面白いものが多くて、楽しい。
本を読む、ミステリを読む喜びと共に、大人には一種の懐かしさを、子供には新たな世界を開くシリーズだと思う。豪華な執筆者陣が特に嬉しい。

特に今回の「くらのかみ」は、大人として懐かしさが溢れる「田舎の親戚のうちでの夏休み」を思い起こさせる。私自身には、夏に、こうやって沢山の親戚や従兄弟(?)たちが集まって、ひろ〜い田舎の家のなかで、大人と子供に別れてご飯を食べたり、大人が難しい話をしている間、子供だけで遊んだり、その子供を統率するための年上の親戚(この本の中では大学生)がいたり・・ということを味わった経験がない。それでも、どことなく懐かしさを覚える。
本家、分家、広い畳敷きの部屋、井戸、そして不思議な言い伝えに、沼・・・あぁ正しい日本の夏休みと怪談・・。

色んな要素が詰め込まれた1冊だ。
肝心の謎解きもなかなか面白い。座敷わらしに関しては、一種の彩を添えているくらいで、必要だったかなぁと思ってしまった。が、それをあえて付け加えているところが、小野さんらしさなのだろうとも思った。

くらのかみ くらのかみ
小野 不由美 (2003/07/30)
講談社

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「CSI:科学捜査班〜シン・シティ」

マックス・アラン・コリンズ「CSI:科学捜査班〜シン・シティ」(角川文庫、2005年)

CSI本の第二弾。購入本。
前作「ダブル・ディーラー」と同じく、アメリカのドラマ「CSI:科学捜査班」の設定を生かした1冊。

前回も書いたけれど、このシリーズは、テレビドラマの単なる小説化に終っていないところが秀逸だ。ドラマになってないエピソードだということ、それの謎解きがきちんと「科学捜査」というハイテク機器を使っての証拠集めに基づいてなされること、読者を飽きさせない展開が、いい。

ただし、カタカナの名前の登場人物がたくさんいるため、ちょっとごちゃついているかなという印象も変わらない。この弱点もドラマ「CSI」を見ている身にとっては、全く問題ないのだけれど・・。

基本的にテレビドラマの中でもCSIのメンバーは幾つかの班に分かれて、それぞれ違う事件を担当することが多い。大きな事件になると、総力挙げて・・ということもあるけれど、基本的に2つの事件の捜査が平行して行われており、ときには、分析官のグレッグに「こっちの分析を優先してよ」などとキャサリンなどが文句をいう場面などもある。(勿論、実際にはもっともっと沢山の事件を抱えているという設定なんだろうけど)
今回の小説でも二班(今回は、キャサリン&サラの女性組、主任+ニック+ウォリックの男性組)に別れて捜査をしている。
女性組は、ストリップ劇場での人気ストリッパーの絞殺事件、男性組は敬虔なクリスチャンであった人妻の失踪事件を担当する。
ここで、ポイントとなるのがテレビでも散々出てくる「キャサリンはストリッパーだった過去がある」という設定。この過去をキャサリン本人は気にしているところもあるみたいなんだけど、主任にとっては「関係者ならば、色々わかるだろう」という考え方をして彼女に任せるわけだ。
こういった感じなどが、ドラマファンにはたまらない。グリッソムはそういった感情をくまない主任なのだ。細かな部分で、ファン心理をついてくる。

ストリッパー事件の方は、有力容疑者がすぐに浮上するものの決め手に欠け、防犯ビデオの解析に新兵器が登場する。また、それとは別にキャサリンたちの地道な情報収集と小さな小さなものも見逃さない分析の積み重ねが思わぬ真実へつながる。
主婦失踪事件も、当初から夫が妻に対し「殺してばらばらにしてやる」と脅したテープがあったことから彼を捜査対象とする風向きで、グリッソムの証拠を大切にする主義がひとつひとつ真実を積み上げていく。

この細かな証拠収集と分析というのが、読んでいて面白い。
そして、二手に分かれて・・というCSIの基本形の捜査方法という面でもお勧め。個人的には、もうちょっとグリッソムの昆虫の知識が生きた捜査も読んでみたい気がするけれど・・。

CSI:科学捜査班 シン・シティ CSI:科学捜査班 シン・シティ
マックス・アラン・コリンズ (2005/05/25)
角川書店

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「CSI:科学捜査班〜ダブル・ディーラー」

マックス・アラン・コリンズ「CSI:科学捜査班〜ダブルディーラー」(角川文庫、2005年)

海外ドラマ「CSI:科学捜査班」に夫婦ではまっている。日本では、WOWOWと、AXNというチャンネルで見ることができる。(我が家はJ-comのAXNで視聴)このドラマ、元々はラスベガスが舞台の「CSI:科学捜査班」だけだったけれど、シリーズが進むにつれその人気ゆえかマイアミが舞台の「CSIマイアミ」やNY版といったスピンオフものも登場し、どれも面白い。(今も放送中)

あるドラマのファンだからといって、ノベライズされたものをすぐ買ったことはない。そのドラマのエピソードをそのまま小説にしたものが多いと思っていたし、反対に原作を読んでいてドラマ化されてみてみたらがっかり・・なんてことも多かったし。
だけど、これは違う。
ドラマの登場人物をうまく利用し、新たな事件を作り、そして鮮やかに捜査&解決していく。
登場人物は、昆虫学者でCSI主任であり多少変人めいた(笑)グリッソム、辣腕捜査員で、シングルマザーで元ストリッパーという過去を持つキャサリン、グリッソムと性格が似ていて、才女であり仕事人間のサラ、ギャンブル狂だった過去を持ちピアノも弾きこなすセクシーな男性ウォリック、明るく爽やかで健全なイメージながら事件に巻き込まれることの多いニック、若くて軽口が多い若者、ラボのグレッグに、足は悪いけれど検死室を飛び回る検死官ロビンス先生・・といったドラマファンにはお馴染みの面々。
ドラマで作られている設定とイメージがうまく広げられて文字にされ、それぞれを演じている役者さんが頭の中で生き生きとドラマを繰り広げていくように読んでいける。

ただ、このドラマを全く見たことがない人が読んだらどう思うのだろう?とは思った。
登場人物が多くてごちゃごちゃしちゃうかなぁとか。

ただ登場人物さえ把握できれば、たとえドラマを見ていない人でも、楽しめること請け合いだ。
科学捜査の細かな手法も描き出され、グリッソム独特の「証拠重視」主義が隅々までいきわたって丁寧に証拠を破壊しないように捜査は進められる。

トレーラーハウスの下から発見されたミイラ化した死体(ラスベガスの乾燥した気候のせいで腐敗せずミイラ化)が発見され、おりしもホテルで起きた弁護士殺害事件の被害者の死体と同じ傷があることが分かる。何年も前に起きたであろう殺人と起きたばかりの殺人、二つを結ぶ接点はなにか?また、その傷は本当に犯人の残した「サイン」なのだろうか?
それを突き詰めるのは緻密な科学捜査。そして犯人を追い詰めていく・・。

面白い!
CSI:科学捜査班―ダブル・ディーラー CSI:科学捜査班―ダブル・ディーラー
マックス・アラン コリンズ (2005/03)
角川書店

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「双子幻綺行〜洛陽城推理譚」

森福都「双子幻綺行」(祥伝社、2001年)

図書館にて。

内容(「BOOK」データベースより)
「躑躅の花は杜鵑が啼きながら吐いた血が滴って真紅に染まる」水面の紅は無数に群れ咲く躑躅の花びらだけではない―洛陽城内の庭園で、宮廷付き美人歌手の死体が池の畔で見つかった。杜鵑が啼く春の惨劇は三年続き。事件は、躑躅の別名杜鵑花にちなみ、『杜鵑呪』と呼ばれて、宮中を震撼させる。同じころ、則天武后の名で知られる女帝・聖神皇帝の寵愛を、深くその身に受ける王兄弟が失踪した。二つの事件を追う若き宦官・馮九郎と双子の妹香連が到達した意外な真相は?(第一話「杜鵑花」)大唐帝国初頭、ひととき洛陽に咲いた周朝の下、美貌の双子兄妹が立ち向かう妖しい古都の事件の数々。珠玉の推理傑作集。


周の時代、則天武后が権勢を誇る城内で、宦官である兄、九郎、双子の妹、香連が活躍する推理譚。
今までに読んだ森福さんの物語の中で、陰謀や、醜い権力争いといったものが強く出ているように思えた。
推理役であるところの九郎が、ある部分で冷ややかで怜悧であるところ、宦官であることの悲哀、則天武后という一触即発という感じの権力者の下で汲々とする者たちの生活などからくる暗さがあるように思う。
主人公の香連が明るく単純で、兄をどこまでも支えている点、そんな妹に兄が答えている点が、救い。
ラストを読んで、「お〜そうつながるか!」と感心してしまった。
うまい。

双子幻綺行―洛陽城推理譚 双子幻綺行―洛陽城推理譚
森福 都 (2001/02)
祥伝社

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「凸凹デイズ」

山本幸久「凸凹デイズ」(文藝春秋、2005年)
内容(「BOOK」データベースより)
エロ雑誌のレイアウトもスーパーのチラシもなんでもござれの弱小デザイン事務所・凹組クロニクル。キュートでコミカルなデザイナー青春小説。


図書館で、借りたいなと思っていた本がことごとく貸し出し中だってことがある。
そんなときに、ふぃっと思い出した山本幸久さん。今まで読んだ本は、大抵好印象だったけれど、読んでいない本があるかな?と見てみたら、あった。それがこの1冊。

小さなデザイン会社凹組で働くナミちゃんの視点から描かれる現在、そして現在も凹組にいる大滝の視点で描かれる凹組結成までの過去が、交錯して描かれていく。
仕事だけど、青春・・という感じが強い。葛藤や嫉妬や、人間関係が丁寧にあたたかく軽妙に描かれていて、時々、息苦しくも感じるけれど、好きな感じだ。
ゆずらない、ゆずれない箇所というものを大切に、自分を見失わずにいることが、何においても大切なのだと思わされる。

それにしても、凹組の名前の付け方が好き。
やっぱりこの作家さんのつむぎだす物語は、好みだ。
それと、装丁もとても可愛らしい。


凸凹デイズ 凸凹デイズ
山本 幸久 (2005/10/25)
文藝春秋

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サクラ退院!

サクラが帰ってきた〜。

午後からお迎えへ。どうせ午後の診療時間からしかお迎えが出来ないし、実家のボクちゃんの健康診断&爪切りも必要なので、診療時間になったら、ボクちゃん&両親と一緒にいくことにした。

まず、ボクちゃん、体重が少し増えて理想的な体型になっていた。伸びていた爪もしっかり切ってもらって、一安心。

そして、サクラ。

採った目の腫瘍をみせてもらった。
目の内側に出来ていて、このままだと角膜を傷つける恐れがあったための手術だった。想像したいたより大きなものだった・・切除してもらって、本当に良かった!
さらに、レントゲン。
こちらも丁寧に説明があった。ドキドキしたけれど、全く異常なし。先生からも「きれい」とのコメントを頂いて、これまた安心。股関節の先天的な異常があるのでは?と心配していたので、はっきり疑いが晴れて嬉しかった。
そして、ご対面!
あぁ!パラボラ!(エリザベスカラー)

気になっていた目は、思っていたような痛々しい感じではなかった。
が、お腹の傷が・・可哀想で、涙が出そうになった。
それにしても、すごく元気。
しっぽをぶんぶん振って、抱っこしてくださっている看護士さんを押しのけて私のところにやったこようとしている。先生とお話したり薬の説明などを受けている間も、私に視線が釘付け。こんなにもサクラに「好き」という気持ちをあらわされたことがあっただろうか・・感慨無量だった。不憫で、可愛くて可哀想で、たまらない気持ちだった。

やっと抱っこできる。
お尋ねしたところ、お腹の傷は気にせず抱っこしてもいいんだそうで。
でも不安になっちゃう。だって、生々しい傷だし、ホッチキスみたいので止めてあるし・・。
抜糸は10日後。それまでパラボラ犬だ。
痛々しい傷跡はともかく、本犬はすごく元気で、微笑ましいけれど、そこがまた少し心配にもなる。暴れすぎてしまわないかなぁ・・。
でも、待合室で心配していた私の両親も、元気なサクラを見て、良かったね良かったねと言ってくれて、皆で嬉しい気持ちいっぱい。

家に帰ると、まっすぐ自分の大好きな隅っこへ行って、家にいること、私が出かけないこと確認するかのように、じぃっと私を見つめ、ことんと眠ってしまった。
そのまま、横に座って本を読んでいたら、時々うっすら目を明けて、私を確認しては、また眠る。

う〜〜〜可愛いじゃないか!

先生のお話によると、昨夜麻酔が切れてからは元気だったそうで、多分、サクラはあまり眠っていないのではないかと思う。
病院でご飯をもらったのに、食欲がなくあまり食べなかったそうで、ほしがるようなら餌もやっていいといわれた。
メガネさんが帰宅したときに起きてきたので、オヤツと餌を少しやってみたら、完食し、お水も沢山飲んで、おしっこもしっかりした。
あぁ良かった。

このまま元気になってね!

23:41 | 愛犬さくら | comments (2) | trackbacks (0) | edit | page top↑

長い一日

小さい頃から色んなわんこと一緒に暮らしてきた。だけど、実は女の子わんこと一緒に暮らすのは初に近く、避妊手術のことなどがイマイチつかめないままうかうかと日々を過ごしてしまった。
動物病院の先生のお話で、早めにしてやったほうが、体の負担も少なく、病気の予防になることを知って、してやらねば・・と思った。が、ちょうどその頃、サクラのアレルギーが判明し、その後もタイミングを逸し続けてしまった。
そして、今年4歳に。今更だけど、やっと色んなタイミングも合い、踏ん切りもついて、大げさかもしれないけれど、私にしてはすっごく大きな決断・・手術の申し込みをしたのだった。

サクラが小さい頃からずっと通っている動物病院で、丁寧に説明してくれる先生だし、何よりサクラのことをずっと知っていてアレルギーのことなどもご存知なので、心強い。
そこの病院では、午前中の外来が9時から12時、午後が17時から。その間の時間帯に手術をされるとのこと。また避妊手術は一泊入院で、翌日お迎えにいくこと。前日の夕ご飯後は、絶食絶飲とのことなどの説明をあらかじめ受けていた。
また、先日サクラは足を少し痛めてしまい、受診したのだけれど(そのときの診断は、多分、軽い捻挫だろうとのこと)、元々O脚なので(笑)ついでに、レントゲンで股関節をチェックすること、ここ一ヶ月くらい気になっていた、目の内側に出来ている疣のようなもの(先生によると、良性の腫瘍らしい)も除去することも、先生から薦められ、そのようにしていただくことにした。
本当は、歯石もとっていただけたらと思ってたんだけど、頼み忘れてしまった・・。一応、今のところ許容範囲とのことも言われていたので、これはいいのかな。

そして、今日が、サクラさんの手術ディ。
昨夜から、とっても凹んでいた私・・・。 いや、もうここ一週間(手術日を決める電話をして以来)ずっと凹んでいたのだった。
夜も寝付けない日が続き、特に昨夜は、七転八倒だった。その傍らで、ぐっすり上を向いて(お腹をだして)寝ているサクラさん・・・むくっと起き上がったかと思うと、いつも水の入ったお皿が置いてある場所へ直行、かしかしかしかしっとお皿があるべき場所をひっかいて催促していた。仕方ないので、起きて、「ないよ〜」と諭しに行ったのだけれど、おきてきた私を見て、大喜びして、おやつが置いてある棚の前へ・・何か勘違いしてやしないかい?笑。
絶食絶飲なので、おやつもあげられない。ので、「だめ」と言って無視して寝室へ戻った。
が、ついてこない。
しばらく、かしかしやったあと、隣の部屋に歩いてきた気配が・・だけど寝室に入ってこないので、そろ〜っと様子を見に行ってみた。隣の部屋の椅子の下で、ふてくされている。
ぷっ。
その後、一時間くらいしてから、そろ〜っと寝室へ入ってきて、自分のベッド(というか小屋?)で、お眠りあそばした。

今朝も、「朝ごはんは〜?」との催促を尻目に、おやつをあげるふりをしてキャリーバッグへ入れる。「おやつ」の効き目がうせないように、ふりをしてやらないということは殆どしたことないため、しっかりだまされてくれた。が、今後がちょっと心配かも。
母と一緒に病院へ連れて行く。ここは、預かるときも、普通の診察と同じように順番待ちして検診をしたあとに、預ける形式。(普通そうなのかな?)なので、一時間待つことになった。やっぱり大繁盛だなぁ。
サクラさん、珍しく車の中でキャリーから出してもらって、大興奮。向かいのガソリンスタンドの旗が気になるらしく、じぃぃぃっと凝視していた。

で、ついに預けるときが・・・。でも、なんだかいつもの診察のように感じてしまい、なんか簡単にふぃっと預けてしまった。あ、連れて帰らないんだった・・という感じ。
かろうじて、お気に入りのおもちゃと、タオルをスタッフさんい手渡した感じ。サクラ自身も、なんだか陽気に抱っこされていった。
気が抜けた。

それからが長かった。母と寄り道していったん別れて自宅にもどったあと、再び実家へ行った。いったん戻ったときの、足元にサクラがいない、迎えにも出てこない、勿論、部屋の中で寝たりもしていないし、ベランダに出ても「だして〜」とかしかししない、などなどがいちいち淋しく感じる。また、サクラが朝出していたおもちゃや彼女用のグッズが切ない。
実家に行っても、頭の中はサクラで、いっぱい。特に手術が始まるであろう午後からは、本格的に落ち着かず、もし万一のことがあったら自宅に電話がかかるだろうと、実家から留守電チェックを何度も何度もした。そんなにするなら、自宅に戻ればいいのに、それはそれで落ち着かないので、母に付き合ってもらって・・。色んなことを母が話しかけてくれたけれど、頭の中はサクラ一色だった。 笑。
唯一、いいだこの下ごしらえを母と一緒にやっていたときくらいが、集中できた感じで、後はずっと気もそぞろ。

手術が終っただろうと思われる17時過ぎには自宅に戻った。 留守番電話には、病院からの連絡は入っておらず、ちょっとほっとした。
で、何はともあれ、病院に電話してみる。

「は〜い、ちょっとお待ちくださいね。 (―ややあって― )手術は無事終りまして、今様子を見に行ってみたら、元気にしていましたよ〜」とスタッフさんに教えていただいた。
ほ〜〜〜〜〜〜〜っ。

良かったよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。

脱力〜〜〜〜〜。
あ〜ほんとに長い一日だった・・・・。

明日はパラボラ犬に出会えます。

20:01 | 愛犬さくら | comments (2) | trackbacks (0) | edit | page top↑

海の底

有川浩「海の底」(メディアワークス、2005年)
図書館にて。
『図書館戦争』シリーズが余りに面白いので、借りてみた1冊。
実は、粗筋は以前から色んなところで読んだことがあった。
恐ろしい巨大甲殻類が襲ってきて、潜水艇に閉じ込められた子供たち・・ということから『十五少年漂流記』&パニックものが混ざったものを想像していた。
が・・・この想像は大きく間違っていた。

まず、子供達だけで閉じ込められたんじゃない。
潜水艇のりが二人(それもかなり魅力的なキャラで、先日読んだ短編集「クジラの彼」に出てくる二人なのだ!)&子供達(それも小学生から高校生までの複雑な人間関係をはらんだメンバー)、そして、彼らの人間関係の問題と家庭の問題が絡み合い、恋愛も絡み、さらに外で巨大なザリガニと戦ってる機動隊の状況なども描き出されている。
厚みを感じさせない。
そして、勿論、巨大甲殻類への気持ち悪さ(はっきりいって、しばらくカニとかエビとか食べたくない・・)やその惨殺ぶりへの嫌悪感や恐怖心はあるのだけれど、それを越えて、読ませるものがある。物語へ引き込まれる。『現場』というものがうまく描き出されているからだろうか。そんな恐ろしい状況下で生まれる、甘い恋がまた・・・やっぱりうまい。ベタな甘さがいい。
会話、主人公たちの思考の流れがテンポよく、(ときとしてそれが、軽めの現代風の表現をとるところが私には気になったりもするけれど)いくのも秀逸。
この作家さんは、とにかく設定がうまいのだと改めて思う。きわめてありえない設定だけど、それがすとんと飲み込める仕組みつくりや描写がうまいんだろう。

早速、同じような理由で敬遠していた「空の中」と「塩の街」も予約したのだった。
海の底 海の底
有川 浩 (2005/06)
メディアワークス

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『橋を渡るとき』

光原百合「橋を渡るとき」(岩崎書店、2007年)

図書館本。
光原さんの短編集・・といっても読んだことがないのは、表題作の『橋を渡るとき』だけかな。
岩崎書店のサイトを見てみたら、「現代ミステリー短編集〜清張から有栖まで」というすごい企画のようだ。そして、中学生向けのプレゼントに合うシリーズとして紹介されているところをみると、ヤングアダルトというカテゴリの本として出版されているのかな。
そういえば、以前同じシリーズで、有栖川有栖さんの『動物園の暗号』を読んだことを思い出した。
しかし、この岩崎書店のサイト、結構面白いのでお勧め。

さて、肝心のこの短編集は、『兄貴の純情』、『橋を渡るとき』、『時計を忘れて森へいこう〜第一話』の三つからなっている。(それぞれ今までに出版された短編集「十八の夏」「紅迷宮」「時計を忘れて森へいこう」に収められている)

爽やかで鮮やか・・というのが光原さんの短篇ミステリへの印象で、今回もそれは裏切られない。あたたかく優しくやわらかな作者の目線が心地いい。

そして、解説を読んでおぉっと思ったんだけど、「橋を渡るとき」の主人公は、『遠い約束』の、なんだいミステリ研、吉野桜子さんのお兄さんという設定なのね!なるほど〜。鮮やかな名探偵だ。

橋を渡るとき 橋を渡るとき
光原 百合 (2007/02)
岩崎書店

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「二人の眠り姫」

茅田砂胡「二人の眠り姫」(中央公論新社〜C.NOVELS、2003年)

図書館にて。
この前の巻にあたる「海賊王の帰還」で復活したキング。
彼の仲間(?)になる二人の女性(?)も復活させねばならないらしい。
といったことは、この著者のほかのシリーズを読まないと詳しく分からないんだけど、とにかくそうなのだ。
で、それに向かって行くのだけれど、前作より面白い。
なんでだろう・・って思ったときに、やっぱりキングの存在が大きい。
キング、なかなかいい味を出しているのだ〜。
シェラ&リィと気があったようで、色々おしゃべりしているし。

そして、復活した一人目の眠り姫・・というか女王・・ジャスミン。
これがまた!
なんとも気が強い、魅力的なお姫さま(と言ったりしたら、はったおされそうだけど)だ。更に、もう一人(?)目覚めるべき姫がいるらしいけど、それが一筋縄ではいかない御仁のようで。

それにしても、シェラ→リィ→ルゥ→ジャスミンの順で、「矢印が向かう先のヒトにはなんか言うこと聞かされてしまう」というのがおかしい。大体、ルゥが押されているのなんて初めて見た気がする。笑。


わぁどんどん加速していく。面白くなってきた〜という気分。

二人の眠り姫―暁の天使たち〈4〉 二人の眠り姫―暁の天使たち〈4〉
茅田 砂胡 (2003/03)
中央公論新社

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うわさの神仏其の二

加門七海「あやし紀行〜うわさの神仏其ノ二」(集英社、1999年)
図書館にて。
随分前になるけれど、この前作となる「うわさの神仏」も読んだ。
そのときも、加門さんのオカルトミーハーパワーに驚いたり笑ったりしたものだけれど、今回もそれは変わらない。
軽妙な文章で、ところどころ笑いもとりつつ、ぞくっとさせつつ・・。
今回は、『聖地』をめぐる旅なんだそうだ。
実際のところ、私自身は、オカルト方面にあまり興味がなく、そういったことに詳しくない。おばけさんも見たことがないし、そういう気配も感じたことがない。
だけど、加門さんが今回旅されたところには、なにかが本当にいるのかもしれない。私でも感じ取れるのかもしれない。
そう思わせられてしまう。
(勿論、今回取り上げられている京都には行ったことがあるけれど、やはり『平安京』を意識して旅するのと、漫然と『サクラ〜』とか『モミジ〜」とかって言いながらうろつくのでは大違いなのだろうなぁ。)

東北に始まり、京都(平安京)、出雲、大阪(星田)、奈良に沖縄、吉野に、御柱の長野、恐山と経て、ラストは、なんと台湾。
まさに怒涛のオカルトミーハー旅行・・・・。

こわい、こわいけれど、興味深い、楽しい・・・ってことなんだろうか。読むのは楽しいけれど、実際に体験はしたくないかも。

うわさの神仏〈其ノ2〉あやし紀行 うわさの神仏〈其ノ2〉あやし紀行
加門 七海 (1999/07)
集英社

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「海賊王の帰還」

茅田砂胡「海賊王の帰還〜暁の天使たち3」(中央公論新社〜C.NOVELS、2002年)

図書館にて。

内容(「BOOK」データベースより)
「きみのお母さんが生きている」突然アレクサンダーから告げられてダンは呆然とした。しかも「お母さんの復活に伴ってお父さんも蘇ってくる」とは何事だ!?ところがこの“彼”の再生体が連邦情報局によって強奪された!己の中に本物の彼を宿しているルウは困惑し―そして奪われた“彼”を追って連邦に乗り込むが。


↑の説明を読んで、また、『海賊王』という名を聞いて、ぴんとこない人は読むべきではないのかも?と思った。
デルフィニア戦記しか茅田さんの著作を読んだことがないまま、この暁の天使シリーズに突入し、ここまでルゥとシェラとリィの三人をとにかく楽しみに読み進めてきたのだけれど、ここにきて、なかなか進まない。というのも、登場人物が一気に増え、しかも、なんだかこれは、違うシリーズとかかわりがあるような気がしてきたから。
その考えは見事に当たったようで、どうやら、スカーレットウィザードというシリーズを(デルフィニアとあわせて)先に読んでいたほうが、すっきりする展開のようなのだ。

大好きな金銀ねずみさんは、活躍が殆どないし、個人的にどうしても好きになれない(普通の人間すぎて・・という理由はどう考えてもおかしいのだけれど、このシリーズやデルフィニア戦記シリーズを読んだヒトにはわかっていただけると思う)ダンがいっぱい出てきているしなぁ。

題名で明らかなように、海賊王という人が復活するまで(そして、ここが私にとってちんぷんかんぷんだけれど、どうやらその人と、ルゥが深いかかわりがあるらしい。)が描き出されている。が、ちょっとまだるっこしい。・・いや、かなり・・かも。
このシリーズ、次の巻まで借りてあるのだけれど、先に他のシリーズを読むべきか迷うところだ。
多分、そのスカーレットウィザードを読み終えてから、再びこの本を読むと、とってもわくわくドキドキするんだろうなぁ。
なんか悔しい・・・。

海賊王の帰還―暁の天使たち〈3〉 海賊王の帰還―暁の天使たち〈3〉
茅田 砂胡 (2002/12)
中央公論新社

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クラブ・ポワブリエール

森福都「クラブ・ポワブリエール」(徳間書店、2002年)

図書館にて借りてきた1冊。
最近、この森福都さんの本を時々読んでいた。が、それらはどれも中国を舞台とした話ばかりで、まさかこういった雰囲気の本も書かれているとは思いもよらず、図書館で見つけたときはびっくりしたのだった。
そして、どうやら最近文庫にもなったみたい。

いつになく早く帰宅すると、慌しく出かけた後を残して(だってメールも開いたままで外出なんて普通ありえない)妻が行方不明。すがる思いで、見たメールには、思わせぶりな言葉が並び、妻が友人に送ったショートミステリは、送った先の友人達が登場していた。そしてそれらは、ミステリが好きな彼女らしくミステリ仕立てのものばかり。しかも全てを読むと見えてくるものがあるとの暗示もあって・・・そこに浮かんできたのは・・・。

世の中の男性、夫たちは、読んだらぞくっとするかもしれない。
日常の謎系の、小さなひずみや、ゆがみ、悪意を描いた(文中では妻が書いたとされている)ショートミステリが重なり合って、そこに見えてくるのは、自分達の夫婦生活で、自分が犯した大きな間違いに気付かされるのだ。

ただし、ショートミステリを通読して浮かび上がってくる事実に関していえば、その浮かび上がらせ方がイマイチかなぁという思いもある。
ひとつひとつがとても面白く出来ていた分、そこがちょっと弱いかなぁっていうくらいなんだけど。

個人的には、「家庭菜園」がすごく怖かった。

クラブ・ポワブリエール クラブ・ポワブリエール
森福 都 (2002/11)
徳間書店

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「ほたる館物語」1&2

あさのあつこ「ほたる館物語」(ジャイブ〜ピュアフル文庫、2006年)
本屋さんで見かけるたびに気になっていた文庫をついに買ってしまった。『バッテリー』で大人気のあさのあつこさんのデビュー作らしい。

すごく薄い。2冊で一冊にしてくれてもいい〜って思うくらい。
そして読みやすい。それもそのはず、児童書なのだそうだ。
私たち世代でいえば、「バカラッチ隊」とか、「ずっこけ三人組」など小学生が活躍する児童書が花盛りだった。
それらを思い出す。

主人公は小学5年の一子ちゃん。彼女の家は、代々旅館を経営している。その名も「ほたる館」。伝統ある、でも心温まるサービスを心挙げている素敵な旅館だ。ただし、最近近くに出来た大きな旅館におされ気味だけど。お父さんが作る料理は絶品だし、まだまだ現役の大おかみのおばあちゃん、口うるさいけどおばあちゃんには、かなわないおかみのお母さん、先代のころからのスタッフひろさん、そしておっとりした友達雪美ちゃん・・・楽しくあたたたかな人々に囲まれている。そんな一子ちゃんの日々が描かれていく。

はっきりしゃきっとした一子ちゃんが羨ましいくらいすがすがしい。もちろん、そこは小学生だから、口でうまく言えずにもやもやっとしたものが残っていて爆発!ってこともある。そういった気持ちがうまく描かれていて、さすが、あさのさんだなぁと思う。
一巻では、一子ちゃんと旅館の話や全く個性が異なる雪美ちゃんとのエピソード、二巻では小学校で起きてしまういじめもとりあげられる。

小学生の頃をふっと思い出してしまった。


ほたる館物語〈1〉 ほたる館物語〈1〉
あさの あつこ (2006/11)
ジャイブ

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「四畳半神話大系」

森見登美彦「四畳半神話大系」(太田出版、2005年)

図書館にて。
これは・・・また面白い作家さんが登場したものだ。
先日読んだアンソロジーで短篇を読んで、「この作家さんは・・なんだなんだ?」と思って図書館で借りた。
なんというか、独特の文体で、それが肌に合えばとことん、反対に合わなければ全く駄目・・と評価が分かれそうだ。
個人的には、こういったひねくった言い回しなどは嫌いではない。
ずっと読んでいるとちょっぴり疲れてしまうけれど。

大学生活のスタートにおいて、新入生は、文化会系、体育会系、真面目&おちゃらけサークルなどなどたくさんの団体から、勧誘を受ける。それは大抵、三月の入学手続き日から始まり、まさに今、ゴールデンウィークあたりまで続く。新入生というのは上級生からすると、一目で分かる。その初々しい彼らに多くの勧誘ビラをまき、声をかけ、脈ありとみれば、出店や部室に引っ張り込み、おごりたおし、だまして入部していただくのだ。
その後の学生生活は、どの団体を選ぶかで大きく変わる。

それを逆手に取ったのがこの1冊。一冊に四話おさめられている。つまり、それぞれにうさんくさい、四枚のビラを受け取った主人公が、その四つの選択肢の中から、どれを選んだかで進む道が変わっていく。そしてエンディングは・・読んでのお楽しみ。
途中までは、同じ話が続くし、登場人物も同じ、ただ些細な違いが面白いし、なんといっても、不思議な文体が魅力的だ。

四畳半神話大系 四畳半神話大系
森見 登美彦 (2004/12)
太田出版

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海辺散歩

サクラさんと、一緒に海辺の公園へ行った。

今までいくつか、海辺の公園にいったけれど、ここは、今までになく人が少なく、かつ、綺麗だった。
広い広場もあって、真ん中にイカリのモニュメントもある。
唯一心配だったのは、やはり連休ということもあって、自転車で通る家族連れさんが数組いらしたこと。
山全体が公園のようになっている場所の、1番下部分にあたるので、駐車場も結構広いし、良かった。

歩いた道は、海が荒れるときは、波をかぶるというような場所。
柵がしてあったけれど、ちょっとはみ出たらそこは、海だ。
そこをとことことことこ、歩き続けるサクラ。
途中、爆走して、人間の方が疲れてしまった。
日差しが結構強く、暑かったので、早めに退散したけれど、あれでもうちょっと曇り空だったらもっと長くいただろう。海が広々見えて、気持ちもよかったし。普通の日曜日だったら、もっと人が少ないだろうし、そんなに遠くないから、メガネさんがお休みの日は、これからも時々いってみたい。
人間もわんこも、太陽の日を沢山浴びて、リフレッシュした。
ぐっすり眠れそう。笑。
22:06 | 愛犬さくら | comments (2) | trackbacks (0) | edit | page top↑

多面体に夢中

母から貰った「ゆかいな多面体」という本のおかげで、多面体作りに、はまっている。
折り紙で、小さなパーツを折って、それを組み合わせて作っていく。
いろんなパーツの作り方があって、それぞれに出来上がりは異なる。
平面から立体に立ち上がっていくのが楽しい。が、それが難しい。
元々、立体的に物事を考えるのが、不得手で、数学の授業でも、平面図まではともかく、立体となると全く手も足もでなかった。そういう方面への想像力が欠落しているのかも。
そんな状態で、組み立てていくわけだから、失敗続き。毎回「きぃ〜」ってなって、一時は放り投げたりもするんだけど、また手にとって、あちこちして、はっと気付いて組みあわせたら、きゅ〜っと出来上がったりする。その出来上がったときがなんともいえず嬉しいのだ。
それに、一つ一つのパーツを折るのが、また楽しい。複雑な手順を踏んで、思いがけない形のパーツが出来るのだけれど、これが、とってもうまく考えられていて、うまく組みあわせることが出来たら、すぃっがちっと組み合う。

画像は今までに出来た多面体たち。左上のが1番お気に入り。
今は左下のと同じタイプのパーツを30個使って、創り上げようと試み中。(左下の画像のは、12個パーツを使っている)

tamentai


参考にしたのは、この本。↓

ゆかいな多面体―折ってなるほど! ゆかいな多面体―折ってなるほど!
布施 知子 (2005/07)
日本ヴォーグ社

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21:59 | 日々のこと | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑

『ミュージカルにいこう!』

ささきまり「ミュージカルにいこう!」(青弓社、2007年)

このところ、数多くのミュージカルの情報が入り、見てみたいものがたくさんある。仲良しのKUMAさんや、千春さんたちが色々観てらっしゃる、その感想を拝見するにつけても、あれもこれも見てみたい!と地団駄踏んでいるような感じ。
で、つい図書館の棚に並んでいるこの本に手が伸びてしまった。

有名なミュージカルについて、ネタバレになるものもときにあるけれど、さらりと説明されている。(といっても殆ど粗筋程度)
また、それぞれの見所や、著者が見たときの感想などもさらっと書かれており、ミュージカルの入門書といったふぜい。
他にも、ドレスコードやマナーやもって行くべきものや、チケットを取るときのポイントなども書かれていて、なかなか親切だ。

自分が実際に見たことのあるものもいくつか取り上げられていて、それを読むのも楽しかった。
更に、人気の俳優さんについても、素敵な表現がいくつかあって、
山口祐一郎さんについて、「まさに天からさずかった、宇宙規模で包み込むような声をもつ」と書かれているのに、深く深く共感した。(『エリザベート』の紹介の部分では、山口トート閣下について「圧倒的な声で劇場を飲み込んでしまうミュージカルの申し子」と書かれている!)

最近気になる劇団四季のミュージカルも沢山取り上げられていて、来月見に行く予定の「マンマ・ミーア!」や「キャッツ」など興味深かった。ただ、『夢から醒めた夢』は取り上げられておらず、残念。

ミュージカルにいこう! ミュージカルにいこう!
ささき まり (2007/01)
青弓社

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「この庭に〜黒いミンクの話」

梨木香歩「この庭に〜黒いミンクの話」須藤由希子絵(理論社、2006年)
図書館にて。

内容(「MARC」データベースより)
雪のふる小屋にこもる主人公は、ある日、日本人形のような白い顔の少女に出会う。「この庭に」と、彼女が語りだす。「この庭に、ミンクがいる気がしてしようがないの」 不思議な魅力ある、もうひとつの「ミケルの庭」の物語。


「からくりからくさ」「りかさん」に続く物語。美しくしんとして薄い本だ。短い幻想的なお話で、ふわんと浮遊したような感覚を味わう。
中に出てくるイメージはちょっと生臭くて好みではないし突き詰めたような感触がある。でも、妙にひきつけられる。
それは、今までに読んだ梨木さんの著作に共通する部分かもしれない。
柔らかく可愛い表面に潜む暴力的な生臭さというような・・。

添えられた柔らかな挿絵(特にミンクが!)が味わい深い。

この庭に―黒いミンクの話 この庭に―黒いミンクの話
梨木 香歩、須藤 由希子 他 (2006/12)
理論社

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