神津慶次朗「鬼に捧げる夜想曲」、仁木悦子「探偵三影潤全集3〜赤の巻」
神津慶次朗「鬼に捧げる夜想曲」(東京創元社、2004年):第十四回鮎川哲也賞受賞作。これでもかこれでもかとちりばめられた横溝正史ちっくな小物たちや設定がすごい。孤島物(その名前も鬼角島)、地元色の濃い儀式(祝言)、戦後間もないという時代設定、島に伝わるおどろおどろしい伝説、二大旧家、地元の尊敬を集める住職、美貌ながら奇行の目立つ少女・・・今にもあのもしゃもしゃ頭の探偵が出てきそうだ。(実際ラストにはそれに似た・・)
横溝・・と思うこと自体が筆者の思う壺にはまっているのだろう。
乙文明は九州の孤島「満月島」(通称、鬼角島)に向かう。彼の戦友であり故郷の島にいいなずけを残して戦地に赴いていた神坂将吾の祝言があるのだ。将吾の妻となるのは、島の住職の養女である優子、彼女は誰の子かわからないという暗い面を背負いながらも優しく素直な美しい女性である。そして島での祝言、新郎新婦は神坂家に伝わる祝言の儀式を施されるべく、寺の祈祷所にこもる。そして、翌朝・・二人の惨殺死体が発見されたのだ。犯人は、神坂家にあからさまな敵意をもやしている門谷家の長男秀司か、秀司の妹だが将吾に恋焦がれていた美咲の嫉妬からの犯行か、それとも・・・・?怪しい小道具たちに彩られた恐ろしい事件の真相は・・・。
乙文が探偵かと思いきや、大分県警の兵堂や「名探偵藤枝孝之助」が登場する。
仁木悦子「探偵三影潤全集3〜赤の巻」(出版芸術社、2005年):ここ数年仁木悦子の全集が次々に出版され、そしてそれらが図書館に入る。とても嬉しい。今まで書庫に眠っていたふるいふるい文庫本をほじくりだすようにして借りてきた仁木悦子作品。それらが美しく新しいハードカバーで読めるのだ。
そして、この全集で出会うまでは知らなかった仁木さんのもうひとつのシリーズが、この探偵三影潤ものだ。(これまでこの三影シリーズも全集として「白の巻」「青の巻」と読んだ)
その他の仁木作品は、どちらかというと子供が主役だったり、ちょっとコージーミステリぽいところもあるものが多かったように思うのだけれど、このシリーズは、ハードボイルド系だ。
探偵が主役で様々な依頼を果たすうちに(法にふれるぎりぎりの捜査活動もする)事件に巻き込まれ、解決するというもの。一匹狼にちかい状態で捜査していく。(自分が所属している探偵事務所の所長とは親しくしているが)
そして、全体を通して少し哀しいトーンが漂うのもこのシリーズの特色のように思う。
名前の読み方がポイントとなる「くれないの文字」催眠術を利用した「夢魔の爪」アリバイ工作の「どこかの一隅で」画家の疑惑「暗緑の時代」俳句がキィの「アイボリーの手帳」、母の殺人現場を夢に見る娘の「緋の記憶」スパイものかと思ってしまう「数列と人魚」。どれも秀逸。後におさめられているエッセイも面白い。登場人物の名前の決め方など特に興味深かった。すでに亡くなって20年近く経っているのだけれど、色あせない作家さん。
横溝・・と思うこと自体が筆者の思う壺にはまっているのだろう。
乙文明は九州の孤島「満月島」(通称、鬼角島)に向かう。彼の戦友であり故郷の島にいいなずけを残して戦地に赴いていた神坂将吾の祝言があるのだ。将吾の妻となるのは、島の住職の養女である優子、彼女は誰の子かわからないという暗い面を背負いながらも優しく素直な美しい女性である。そして島での祝言、新郎新婦は神坂家に伝わる祝言の儀式を施されるべく、寺の祈祷所にこもる。そして、翌朝・・二人の惨殺死体が発見されたのだ。犯人は、神坂家にあからさまな敵意をもやしている門谷家の長男秀司か、秀司の妹だが将吾に恋焦がれていた美咲の嫉妬からの犯行か、それとも・・・・?怪しい小道具たちに彩られた恐ろしい事件の真相は・・・。
乙文が探偵かと思いきや、大分県警の兵堂や「名探偵藤枝孝之助」が登場する。
仁木悦子「探偵三影潤全集3〜赤の巻」(出版芸術社、2005年):ここ数年仁木悦子の全集が次々に出版され、そしてそれらが図書館に入る。とても嬉しい。今まで書庫に眠っていたふるいふるい文庫本をほじくりだすようにして借りてきた仁木悦子作品。それらが美しく新しいハードカバーで読めるのだ。
そして、この全集で出会うまでは知らなかった仁木さんのもうひとつのシリーズが、この探偵三影潤ものだ。(これまでこの三影シリーズも全集として「白の巻」「青の巻」と読んだ)
その他の仁木作品は、どちらかというと子供が主役だったり、ちょっとコージーミステリぽいところもあるものが多かったように思うのだけれど、このシリーズは、ハードボイルド系だ。
探偵が主役で様々な依頼を果たすうちに(法にふれるぎりぎりの捜査活動もする)事件に巻き込まれ、解決するというもの。一匹狼にちかい状態で捜査していく。(自分が所属している探偵事務所の所長とは親しくしているが)
そして、全体を通して少し哀しいトーンが漂うのもこのシリーズの特色のように思う。
名前の読み方がポイントとなる「くれないの文字」催眠術を利用した「夢魔の爪」アリバイ工作の「どこかの一隅で」画家の疑惑「暗緑の時代」俳句がキィの「アイボリーの手帳」、母の殺人現場を夢に見る娘の「緋の記憶」スパイものかと思ってしまう「数列と人魚」。どれも秀逸。後におさめられているエッセイも面白い。登場人物の名前の決め方など特に興味深かった。すでに亡くなって20年近く経っているのだけれど、色あせない作家さん。
雷の夜(朝?)
雷雨が続く。
サクラはものすご〜〜〜〜〜く雷が苦手だ。
まず、ごろごろ・・と音が聞こえるだけで落ち着きを失う。
稲光がきらめくと、震えて暴れてうろちょろうろちょろする。
だっこしても全く効き目がない。
部屋の隅っこで、がたがたと震える。もしくは、ひたすらに舌をだしてうろつきまわる。
勿論、同じ部屋に人がいないとだめできゃんきゃんと鳴き、部屋のドアをがりがりとひっかき始める。
今朝、三時から雷雨になった。12時過ぎにお布団に入り、読書をしてから寝たので、たぶん二時間ほど寝ただろうか、サクラの声とドアを引っかく音で目覚めた。最初は雨音もしなかったし、ごろごろとも聞こえなかった。
ただ、なんだかぴかぴかしてる、電球が切れかけみたいな感じだなぁ・・・と寝ぼけた頭で思った。サクラがとにかくうるさいので起き出すと、音もなく稲光だけがぴかぴかしていた。(そんなことってあるのか?もしかして夢?笑)とりあえず、姫の落ち着く場所を探して、家中を歩き回る。サクラ姫、普段はほとんど入らない部屋の隅っこで寝転んでみたり、脱衣所(窓がないからそこが良かったのかも)の洗濯機の影で座ってみたり、椅子の下、自分のキャリーバッグの中・・色々試してみるようだけれど、どれも落ち着かないらしい。抱っこしても「おろせ〜」と暴れる。震えている。ただ、いつもと違って「ここから出して〜と玄関ドアをひっかくことはしなかった。
そのうち、ざざ〜っと強い雨音が響き、例のごろごろがなり始めた。結局落ちることもなく、小一時間で終わったのだけれど、サクラのおびえはそんな短時間ではおさまらない。
結局、わんこは机の下、ヒトはソファの上で、5時ごろからまどろんだ程度で朝を迎えてしまった。
そして姫は、目下爆睡中・・そりゃあ眠たいだろうねぇ・・・私だって眠たいよ。くぅぅ。
サクラはものすご〜〜〜〜〜く雷が苦手だ。
まず、ごろごろ・・と音が聞こえるだけで落ち着きを失う。
稲光がきらめくと、震えて暴れてうろちょろうろちょろする。
だっこしても全く効き目がない。
部屋の隅っこで、がたがたと震える。もしくは、ひたすらに舌をだしてうろつきまわる。
勿論、同じ部屋に人がいないとだめできゃんきゃんと鳴き、部屋のドアをがりがりとひっかき始める。
今朝、三時から雷雨になった。12時過ぎにお布団に入り、読書をしてから寝たので、たぶん二時間ほど寝ただろうか、サクラの声とドアを引っかく音で目覚めた。最初は雨音もしなかったし、ごろごろとも聞こえなかった。
ただ、なんだかぴかぴかしてる、電球が切れかけみたいな感じだなぁ・・・と寝ぼけた頭で思った。サクラがとにかくうるさいので起き出すと、音もなく稲光だけがぴかぴかしていた。(そんなことってあるのか?もしかして夢?笑)とりあえず、姫の落ち着く場所を探して、家中を歩き回る。サクラ姫、普段はほとんど入らない部屋の隅っこで寝転んでみたり、脱衣所(窓がないからそこが良かったのかも)の洗濯機の影で座ってみたり、椅子の下、自分のキャリーバッグの中・・色々試してみるようだけれど、どれも落ち着かないらしい。抱っこしても「おろせ〜」と暴れる。震えている。ただ、いつもと違って「ここから出して〜と玄関ドアをひっかくことはしなかった。
そのうち、ざざ〜っと強い雨音が響き、例のごろごろがなり始めた。結局落ちることもなく、小一時間で終わったのだけれど、サクラのおびえはそんな短時間ではおさまらない。
結局、わんこは机の下、ヒトはソファの上で、5時ごろからまどろんだ程度で朝を迎えてしまった。
そして姫は、目下爆睡中・・そりゃあ眠たいだろうねぇ・・・私だって眠たいよ。くぅぅ。
大崎善生「ドナウよ、静かに流れよ」、「編集者T君の謎」、市川拓司「弘海〜息子が海に還る朝」
大崎善生「ドナウよ、静かに流れよ」(文藝春秋、2003年):「聖の青春」「将棋の子」というノンフィクションとともに、沢山の小説を書かれている(「パイロットフィッシュ」「アジアンタムブルー」などなど)大崎さんの1冊。
これもノンフィクション。
2001年夏、大崎さんは将棋関係(大崎さんはもともと将棋雑誌の編集長で将棋の世界にとても詳しい)の友人である江越さん(なぜかその時期大崎さんの家に居候していた)とともに、どんよりとした日々をすごしていた。ぼんやりとたてていた旅行の計画も立ち消えとなりやる気なくだらだらと過ぎ行く・・そんな鬱々としたある日、大崎さんの目に飛び込んできた小さな記事「邦人男女、ドナウで心中、33歳指揮者と19歳女子大生、ウィーン」・・しかも読めば読むほど、あいまいな記事であり亡くなった二人の名前すらわからない、本当に心中なのかもはっきりしない。その記事への妙な違和感が大崎さんと捕らえてはなさなくなる。色々なつてを駆使して調査した結果、亡くなった女性が大崎さんも知っているルーマニア人のアマチュア女流棋士の一人娘だったということが判明する。そして大崎さんの違和感への追求がはじまる・・。
ルーマニア人の母と日本人の父の間に生まれた渡辺日実(カミ)さんがその亡くなった女性である。なぜ彼女は、遠く離れたウィーンでしかも、ドナウ川に身を投げて死んだのか。そして一緒に死んだとされている男性・・彼は様々な問題を抱えていた人間であることが少しずつ判明する。
父親(や男性)への圧倒的な不信感、激しすぎる母親への反抗心を抱え、フランスと日本両国で芯からはどこにも根付かない学生生活を送ったカミさん。海外、特に暗い雰囲気(と大崎さんは感じた)のルーマニアへ18歳で留学することになり、孤独と闘う少女の姿を見る。一人の男性だけを見つめ、すべてを信じなくなっていく(彼だけを信じようとする)彼女、そして最後まですれ違い続けてしまう両親との対話が切ない。なぜか悪いほうへ悪いほうへ転がってしまう。悲しい。
市川拓司「弘海〜息子が海に還る朝」(朝日新聞社、2005年):市川さんの小説。弱弱しかった息子、普段の生活では何もかもがぎこちなく、不器用な息子、体も弱かった息子。
そんな息子、弘海の体を丈夫にするためにスイミングスクールに通わせる。ところが、驚くほどに水に親しみ、水を求め、水の中では自由自在に動く息子がそこにはいる。そして、息子はスイミングスクールで選手コースに在籍するようになる。ところが、ある日から彼の体に不可思議な傷が出来る。それでも、泳ぐことを求める息子。そして泳ぐたびに自己新記録を更新し、競技会で優勝し続ける・・・・しかしそのうちひどく体調を崩すようになっていく・・・。
最初から父親が書く息子への手紙という体裁をとっているせいか、悲しい予感がつきまとう。この弘海は死んでしまうのかな?悪い病気なのかな?それとも??と思いながら読みすすめていくと、不思議な不思議な物語が語られていく。愛するもののため(健康や彼のもとめているもののため)別れ別れになる家族が切なくなる。
好みの一冊ではないけれど、読みやすく、切なくなる1冊。
市川さんは、不器用な人間が愛するもののために精一杯の力を振り絞るという物語を描き出すのがすごくうまいと思う。
大崎善生「編集者T君の謎」(講談社、2003年)
:大崎さんのエッセイ集。最近大崎さんの本を固めて読んでいるような気もするのだけれど、小説、ノンフィクション、エッセイとどれも趣が異なり、読みやすく世界に入りやすい。どれも好き。
このエッセイは、今まで読んだ大崎さんの文章の中で最も軽快でひょうきんで、ユーモアに満ちた楽しい読み物。
とにかく将棋が大好きで、棋士が好き・・な大崎さんは、将棋雑誌の編集長をしていた。そのころであったたくさんの個性的な棋士さんたち、女流棋士さんたち、そして天才たち・・将棋への思い、将棋普及のための努力、将棋マニアたちの面白い生態などなどが語られる。一番笑っちゃったのが、大崎さんご本人の飛行機嫌いの話だったかな。
楽しい。
将棋のことは全く知らない私だけれど、興味がわいた。ルールを知りたくなっている。こうやって大崎さんのエッセイでまた将棋に興味を持つ人が増えるのかもしれない。
ちなみに題名になっている編集者Tくんとは、大崎さんが強引に上にかけあって雇った編集者なのだけれど、なんと本は一冊しか読んだことがなかったという人物・・漢字がものすごく苦手で様々な慣用句もことごとく間違えて覚えているツワモノ・・すごい。
これもノンフィクション。
2001年夏、大崎さんは将棋関係(大崎さんはもともと将棋雑誌の編集長で将棋の世界にとても詳しい)の友人である江越さん(なぜかその時期大崎さんの家に居候していた)とともに、どんよりとした日々をすごしていた。ぼんやりとたてていた旅行の計画も立ち消えとなりやる気なくだらだらと過ぎ行く・・そんな鬱々としたある日、大崎さんの目に飛び込んできた小さな記事「邦人男女、ドナウで心中、33歳指揮者と19歳女子大生、ウィーン」・・しかも読めば読むほど、あいまいな記事であり亡くなった二人の名前すらわからない、本当に心中なのかもはっきりしない。その記事への妙な違和感が大崎さんと捕らえてはなさなくなる。色々なつてを駆使して調査した結果、亡くなった女性が大崎さんも知っているルーマニア人のアマチュア女流棋士の一人娘だったということが判明する。そして大崎さんの違和感への追求がはじまる・・。
ルーマニア人の母と日本人の父の間に生まれた渡辺日実(カミ)さんがその亡くなった女性である。なぜ彼女は、遠く離れたウィーンでしかも、ドナウ川に身を投げて死んだのか。そして一緒に死んだとされている男性・・彼は様々な問題を抱えていた人間であることが少しずつ判明する。
父親(や男性)への圧倒的な不信感、激しすぎる母親への反抗心を抱え、フランスと日本両国で芯からはどこにも根付かない学生生活を送ったカミさん。海外、特に暗い雰囲気(と大崎さんは感じた)のルーマニアへ18歳で留学することになり、孤独と闘う少女の姿を見る。一人の男性だけを見つめ、すべてを信じなくなっていく(彼だけを信じようとする)彼女、そして最後まですれ違い続けてしまう両親との対話が切ない。なぜか悪いほうへ悪いほうへ転がってしまう。悲しい。
市川拓司「弘海〜息子が海に還る朝」(朝日新聞社、2005年):市川さんの小説。弱弱しかった息子、普段の生活では何もかもがぎこちなく、不器用な息子、体も弱かった息子。
そんな息子、弘海の体を丈夫にするためにスイミングスクールに通わせる。ところが、驚くほどに水に親しみ、水を求め、水の中では自由自在に動く息子がそこにはいる。そして、息子はスイミングスクールで選手コースに在籍するようになる。ところが、ある日から彼の体に不可思議な傷が出来る。それでも、泳ぐことを求める息子。そして泳ぐたびに自己新記録を更新し、競技会で優勝し続ける・・・・しかしそのうちひどく体調を崩すようになっていく・・・。
最初から父親が書く息子への手紙という体裁をとっているせいか、悲しい予感がつきまとう。この弘海は死んでしまうのかな?悪い病気なのかな?それとも??と思いながら読みすすめていくと、不思議な不思議な物語が語られていく。愛するもののため(健康や彼のもとめているもののため)別れ別れになる家族が切なくなる。
好みの一冊ではないけれど、読みやすく、切なくなる1冊。
市川さんは、不器用な人間が愛するもののために精一杯の力を振り絞るという物語を描き出すのがすごくうまいと思う。
大崎善生「編集者T君の謎」(講談社、2003年)
:大崎さんのエッセイ集。最近大崎さんの本を固めて読んでいるような気もするのだけれど、小説、ノンフィクション、エッセイとどれも趣が異なり、読みやすく世界に入りやすい。どれも好き。
このエッセイは、今まで読んだ大崎さんの文章の中で最も軽快でひょうきんで、ユーモアに満ちた楽しい読み物。
とにかく将棋が大好きで、棋士が好き・・な大崎さんは、将棋雑誌の編集長をしていた。そのころであったたくさんの個性的な棋士さんたち、女流棋士さんたち、そして天才たち・・将棋への思い、将棋普及のための努力、将棋マニアたちの面白い生態などなどが語られる。一番笑っちゃったのが、大崎さんご本人の飛行機嫌いの話だったかな。
楽しい。
将棋のことは全く知らない私だけれど、興味がわいた。ルールを知りたくなっている。こうやって大崎さんのエッセイでまた将棋に興味を持つ人が増えるのかもしれない。
ちなみに題名になっている編集者Tくんとは、大崎さんが強引に上にかけあって雇った編集者なのだけれど、なんと本は一冊しか読んだことがなかったという人物・・漢字がものすごく苦手で様々な慣用句もことごとく間違えて覚えているツワモノ・・すごい。
おでかけ
ここのところ本の感想ばかりで、普通の日記を書くのは久しぶりかも・・笑。
日曜日、旧友と会った。高校時代の想い出から今現在の愚痴や楽しみやいろんなことを語り合う。もう高校を卒業して随分になる(ここのところをぼやかすのがポイント。笑)のだけれど、そのころの思い出を語り合える友がいるというのは、少し恥ずかしく、楽しく、面白い。
いつもそうなのだけど、彼女と会うと、高校のクラスメートの話になることが多い。で、お互い、本当にクラスに馴染んでなかったことを、そのつど実感するのだ。別に、浮いていたとか、そういうのではなくクラスメートとも普通におしゃべりし、にこにこして過ごしてきたのに、今となってみると、彼らの進学先も話した内容も、名前すら思い出せなかったりするのだ。クラスメートというより、仲良かった数人+他クラスの仲良し(クラブや委員会系の友達)とのほうが濃密な時間をすごしていたということなのだろう。文系にも関わらず同じクラスには、16人しか女性がおらず、当時はすごく結束していたように思っていたのだけど今となっては音信不通者13名。でもまぁ、経てきたときを思えば、こんなものかもしれない。二人と行き来があるというだけでも、すごいのかもしれない。
素敵なカフェに行った。彼女が住む市にあり、うちからはかなりの距離なのだけれど、またチャンスがあったらいきたい。
和風で、暗くて(その暗さでちょっとしたところはごまかされているのかも知れないけど)雰囲気が良い。お座敷の個室席に座ったのだけれど、後で見たら、カウンター席には、机の上に金魚が泳ぐ川が作ってあった。しかも、その金魚が綺麗で、なんだかすごく涼しげだった。
お茶だけしかしなかったけれど、今度はランチもいいかも。
彼女が連れて行ってくれた和食のお店もすご〜く美味しくて大満足だった。それに、その市で最も美味しい(と個人的に思う)ケーキも食べて、ご機嫌。
行ってみたかった、手作りグッズを売る店にもいけた。ネットで見つけて以来、いつかは・・と思っていた店だったので感慨無量。そこで、他の友人へのバースディプレゼントなども購入した。よい休日だった。
日曜日、旧友と会った。高校時代の想い出から今現在の愚痴や楽しみやいろんなことを語り合う。もう高校を卒業して随分になる(ここのところをぼやかすのがポイント。笑)のだけれど、そのころの思い出を語り合える友がいるというのは、少し恥ずかしく、楽しく、面白い。
いつもそうなのだけど、彼女と会うと、高校のクラスメートの話になることが多い。で、お互い、本当にクラスに馴染んでなかったことを、そのつど実感するのだ。別に、浮いていたとか、そういうのではなくクラスメートとも普通におしゃべりし、にこにこして過ごしてきたのに、今となってみると、彼らの進学先も話した内容も、名前すら思い出せなかったりするのだ。クラスメートというより、仲良かった数人+他クラスの仲良し(クラブや委員会系の友達)とのほうが濃密な時間をすごしていたということなのだろう。文系にも関わらず同じクラスには、16人しか女性がおらず、当時はすごく結束していたように思っていたのだけど今となっては音信不通者13名。でもまぁ、経てきたときを思えば、こんなものかもしれない。二人と行き来があるというだけでも、すごいのかもしれない。
素敵なカフェに行った。彼女が住む市にあり、うちからはかなりの距離なのだけれど、またチャンスがあったらいきたい。
和風で、暗くて(その暗さでちょっとしたところはごまかされているのかも知れないけど)雰囲気が良い。お座敷の個室席に座ったのだけれど、後で見たら、カウンター席には、机の上に金魚が泳ぐ川が作ってあった。しかも、その金魚が綺麗で、なんだかすごく涼しげだった。
お茶だけしかしなかったけれど、今度はランチもいいかも。
彼女が連れて行ってくれた和食のお店もすご〜く美味しくて大満足だった。それに、その市で最も美味しい(と個人的に思う)ケーキも食べて、ご機嫌。
行ってみたかった、手作りグッズを売る店にもいけた。ネットで見つけて以来、いつかは・・と思っていた店だったので感慨無量。そこで、他の友人へのバースディプレゼントなども購入した。よい休日だった。
市川拓司「そのときは彼によろしく」、大崎善生「ドイツイエロー、もしくはある広場の記憶」
市川拓司「そのときは彼によろしく」(小学館、2004年):「いまあいにいきます」の作者、市川拓司さんの本。「いま・・」を読んだときは、あまりにも人気がありすぎて、注目されすぎていて、敬遠気味だった私。ためしに読んでみたら、世界に引き込まれてしまった。そして、この「そのときは彼によろしく」を図書館で借りてきた・・というわけ。
感想・・またしてもやられた・・・。ぐっと来てしまった。ぎゅうっとつかまれた感じ。こういうのに弱い。
初めて友達を作ることが出来た、はみ出しものの三人のちびっこ。度の合わない大きな不恰好なめがねをかけ、ごみに魅せられごみを丁寧に描き続ける拓司、転校を繰り返すことになり、走ることはともかく勉強は全くできず、とにかく水の中の世界に魅せられている主人公、とても魅力的で強いのだけれど、なぜか男の子の格好をして暴れまわる女の子花梨。そして忘れちゃならない、「ひゅーいっく」と啼くわんこトラッシュ。
三人の完成された世界は、ある日突然破綻する。そして何年も経て、すっかり成長した主人公は「トラッシュ」という名前のアクアプランツ屋さんを経営している。そこへ、女の子がバイトの応募にやってきて・・。離れ離れになっていた三人の「今」が動き始める。
可愛らしい。純粋な感じの恋愛小説。不器用な三人の不器用だけど一生懸命な恋愛も好きだし、すごく何でも出来るのに、恋愛に不器用だった夏目くんという登場人物の存在も大きい。
ふわんとあったかくなる本。
ただし、個人的には、彼女の「夢世界」への話が、突然という印象を受ける。急に現実感がなくなるというか。唐突に幻想的な話になるようで、そこがちょっと気になる。
大崎善生「ドイツイエロー、もしくはある広場の記憶」(新潮社、2005年):大崎さんのぴっかぴかの新作。愛を失うことに対して戸惑う女の子たちが主人公の短編集。
「キャトルセプタンブル」・・以前読んだ「九月の四分の一」にちょっとだけリンクする話。フランスで育ったせいか日本語は好きだけれど日本の学生に馴染めない理沙が、唯一心を許せた男の子を失った。気づけばひとりぼっちだった彼女が母から聞いた話とは。
「容認できない海に、やがて沈む」・・「容認できない海に、やがて君は沈む、そのとき」という奇妙な言葉を残して母と離婚して去っていった父。そして主人公かれんは、容認できない海のような恋に落ちる・・。
「ドイツイエロー」・・学生時代をずっとグッピーの養殖に費やしていた恋人とも友達ともつかない関係の彼。その彼が熱心に育てていたドイツイエローという名前の美しいグッピーを愛していた主人公。ところが、彼はあるトラブルからグッピーの養殖に失敗し音信不通になる。今結婚を前にした彼女が、思い出すのは彼のこと。
「いつか、マヨール広場で」・・ハンガリーの青空に思いをはせる主人公、似たような思いをもつ青年と大学でたまたま遭遇し関係を結ぶのだが、彼は姿を消す・・そして・・。
どれも、海外のある風景であったり場所であったりが主人公たちの心の救いのようになっている。もしくは、成長の場であったり。
それはとても素敵だけど、日本の中でそういう風景が設定されているようなものも読んでみたかったかも。
感想・・またしてもやられた・・・。ぐっと来てしまった。ぎゅうっとつかまれた感じ。こういうのに弱い。
初めて友達を作ることが出来た、はみ出しものの三人のちびっこ。度の合わない大きな不恰好なめがねをかけ、ごみに魅せられごみを丁寧に描き続ける拓司、転校を繰り返すことになり、走ることはともかく勉強は全くできず、とにかく水の中の世界に魅せられている主人公、とても魅力的で強いのだけれど、なぜか男の子の格好をして暴れまわる女の子花梨。そして忘れちゃならない、「ひゅーいっく」と啼くわんこトラッシュ。
三人の完成された世界は、ある日突然破綻する。そして何年も経て、すっかり成長した主人公は「トラッシュ」という名前のアクアプランツ屋さんを経営している。そこへ、女の子がバイトの応募にやってきて・・。離れ離れになっていた三人の「今」が動き始める。
可愛らしい。純粋な感じの恋愛小説。不器用な三人の不器用だけど一生懸命な恋愛も好きだし、すごく何でも出来るのに、恋愛に不器用だった夏目くんという登場人物の存在も大きい。
ふわんとあったかくなる本。
ただし、個人的には、彼女の「夢世界」への話が、突然という印象を受ける。急に現実感がなくなるというか。唐突に幻想的な話になるようで、そこがちょっと気になる。
大崎善生「ドイツイエロー、もしくはある広場の記憶」(新潮社、2005年):大崎さんのぴっかぴかの新作。愛を失うことに対して戸惑う女の子たちが主人公の短編集。
「キャトルセプタンブル」・・以前読んだ「九月の四分の一」にちょっとだけリンクする話。フランスで育ったせいか日本語は好きだけれど日本の学生に馴染めない理沙が、唯一心を許せた男の子を失った。気づけばひとりぼっちだった彼女が母から聞いた話とは。
「容認できない海に、やがて沈む」・・「容認できない海に、やがて君は沈む、そのとき」という奇妙な言葉を残して母と離婚して去っていった父。そして主人公かれんは、容認できない海のような恋に落ちる・・。
「ドイツイエロー」・・学生時代をずっとグッピーの養殖に費やしていた恋人とも友達ともつかない関係の彼。その彼が熱心に育てていたドイツイエローという名前の美しいグッピーを愛していた主人公。ところが、彼はあるトラブルからグッピーの養殖に失敗し音信不通になる。今結婚を前にした彼女が、思い出すのは彼のこと。
「いつか、マヨール広場で」・・ハンガリーの青空に思いをはせる主人公、似たような思いをもつ青年と大学でたまたま遭遇し関係を結ぶのだが、彼は姿を消す・・そして・・。
どれも、海外のある風景であったり場所であったりが主人公たちの心の救いのようになっている。もしくは、成長の場であったり。
それはとても素敵だけど、日本の中でそういう風景が設定されているようなものも読んでみたかったかも。
高里椎奈「白兎が歌った蜃気楼」「本当は知らない」
高里椎奈「白兎が歌った蜃気楼〜薬屋探偵妖綺談」(講談社ノベルズ、2001年):前に読んだ薬屋探偵シリーズ6弾。図書館にあるやつから順不同で読んでいるので、間の数冊が抜けてしまった。でも、そんなに戸惑うこともなく世界に入ることが出来た。(といっても、やっぱりシリーズ第一冊目は読んでおかないと設定を飲み込みにくいだろうけど。)
表向きは薬屋、その実、妖かしのものたちと人間との間に起こるトラブルを解決するトラブルシューターたちが解き明かす不思議な殺人事件。彼らの正体も妖怪である。そして彼らとともに表向きの殺人事件を解決していく人間たちも重要だ。
全く違うところで始まった事件がリンクし、つながっていく。
今回は、薬屋たち(秋、リザベル、座木)は、以前からの知人である総和に依頼されて、彼のサークル仲間の家に行く。というのも、その友人虎徹の言うには家の中に不穏なムードが漂い鬱々とした感じがする・・とのこと。そういった雰囲気には妖怪が絡んでいるかもしれないと疑う薬屋探偵たち。
そして惨劇が勃発し、虎徹の家族が次々に惨殺されていく。
かたや、(普通の人間で)警察官であり薬屋探偵たちとも親しい高遠は旧友の訃報を聞く。火災による死亡なのだが、村全体に残る「座敷童子伝説」のせいもあり、放火と見られる火災原因が事故と判断されているという。なき友の妻からの依頼により、友人の探偵、御真鶴(おきまつる)と一緒に高遠も動き始める。
人間の心を動かしたのは人間?それとも座敷童子?幽霊??
真相はびっくりするとともに、かなり怖かった。おどろおどろしい惨殺死体を想像してしまって、うぇぇという感じ。
リザベルの遠慮ぶかいところかうじうじしちゃってるとことかが微妙に気になる。虎徹も微妙に気に入っていたのになぁ。
私にとっては新たな登場人物(?)だった斯波と伊川小町という女性刑事二人組みもなかなかいい味を出していて気に入った。あと、イグアナのキングも!
高里椎奈「本当は知らない〜薬屋探偵妖綺談」(講談社ノベルズ、2001年):薬屋探偵ものを続けて2冊。今度は「白兎〜」の次の第七冊目。バーチャルからリアルに殺人事件がつながる。薬屋探偵の一人、座木はいつも、ホムサというハンドルネームを使ってアンダーグラウンドなネット世界で怪しい情報を得てきた。その彼の情報源となっていたシャドウ。その彼からの依頼でネットから姿を消した8人を探すことになる。彼らはネットだけではなく、現実世界でも惨殺されたり、入院して姿を消したりしていた。彼らの失踪の真相は?
また、同じころ、病院に住まう妖怪ヘラの情報で秋とリザベルは元気なのに失踪した11人の行方を探り始める。またおなじみの、高遠は探偵御の弟であり、高遠にとっては部下になる御葉山と一緒に連続殺人事件の調査にあたる。そして、その連続殺人事件の犯人と目されたのがなんと、前冊にも出てきて薬屋探偵の友達でもある直也だった。
わ〜〜〜こうかくとものすごくごちゃごちゃして見える。実際三つの事件がつながっていくところが読み応えがある。
すべての事件、表向きも裏側も解決に至って、このまとめ方は本当にすごいと思った。
今回は、シャドウの正体も明らかになるし、ヘラという妖怪もちょっと楽しい。
ただし、またしてもひどい惨殺が続き、さすがに2冊続けて読んだのは間違いだった。寝る前に読んだせいもあり、悪夢を見るハメに陥ってしまった・・。
表向きは薬屋、その実、妖かしのものたちと人間との間に起こるトラブルを解決するトラブルシューターたちが解き明かす不思議な殺人事件。彼らの正体も妖怪である。そして彼らとともに表向きの殺人事件を解決していく人間たちも重要だ。
全く違うところで始まった事件がリンクし、つながっていく。
今回は、薬屋たち(秋、リザベル、座木)は、以前からの知人である総和に依頼されて、彼のサークル仲間の家に行く。というのも、その友人虎徹の言うには家の中に不穏なムードが漂い鬱々とした感じがする・・とのこと。そういった雰囲気には妖怪が絡んでいるかもしれないと疑う薬屋探偵たち。
そして惨劇が勃発し、虎徹の家族が次々に惨殺されていく。
かたや、(普通の人間で)警察官であり薬屋探偵たちとも親しい高遠は旧友の訃報を聞く。火災による死亡なのだが、村全体に残る「座敷童子伝説」のせいもあり、放火と見られる火災原因が事故と判断されているという。なき友の妻からの依頼により、友人の探偵、御真鶴(おきまつる)と一緒に高遠も動き始める。
人間の心を動かしたのは人間?それとも座敷童子?幽霊??
真相はびっくりするとともに、かなり怖かった。おどろおどろしい惨殺死体を想像してしまって、うぇぇという感じ。
リザベルの遠慮ぶかいところかうじうじしちゃってるとことかが微妙に気になる。虎徹も微妙に気に入っていたのになぁ。
私にとっては新たな登場人物(?)だった斯波と伊川小町という女性刑事二人組みもなかなかいい味を出していて気に入った。あと、イグアナのキングも!
高里椎奈「本当は知らない〜薬屋探偵妖綺談」(講談社ノベルズ、2001年):薬屋探偵ものを続けて2冊。今度は「白兎〜」の次の第七冊目。バーチャルからリアルに殺人事件がつながる。薬屋探偵の一人、座木はいつも、ホムサというハンドルネームを使ってアンダーグラウンドなネット世界で怪しい情報を得てきた。その彼の情報源となっていたシャドウ。その彼からの依頼でネットから姿を消した8人を探すことになる。彼らはネットだけではなく、現実世界でも惨殺されたり、入院して姿を消したりしていた。彼らの失踪の真相は?
また、同じころ、病院に住まう妖怪ヘラの情報で秋とリザベルは元気なのに失踪した11人の行方を探り始める。またおなじみの、高遠は探偵御の弟であり、高遠にとっては部下になる御葉山と一緒に連続殺人事件の調査にあたる。そして、その連続殺人事件の犯人と目されたのがなんと、前冊にも出てきて薬屋探偵の友達でもある直也だった。
わ〜〜〜こうかくとものすごくごちゃごちゃして見える。実際三つの事件がつながっていくところが読み応えがある。
すべての事件、表向きも裏側も解決に至って、このまとめ方は本当にすごいと思った。
今回は、シャドウの正体も明らかになるし、ヘラという妖怪もちょっと楽しい。
ただし、またしてもひどい惨殺が続き、さすがに2冊続けて読んだのは間違いだった。寝る前に読んだせいもあり、悪夢を見るハメに陥ってしまった・・。
米澤穂信「クドリャフカの順番」、吉田修二他「あなたと、どこかへ。」澤田ふじ子「鴉婆」高里椎奈「それでも君が」
米澤穂信「クドリャフカの順番〜十文字事件」(角川書店、2005年):最近注目しているミステリ作家さん米澤さんによる学園ミステリ。「氷菓」「愚者のエンドロール」と続く折木奉太郎シリーズの最新作だ。「氷菓」事件で、解き明かされた神山高校文化祭(通称:カンヤ祭)の謎、それをまとめた冊子(「氷菓」)を奉太郎たち「古典部」は売ることになっているのだが、そこに少々問題が発生し、たくさんの在庫をかかえる危険がある。その危険を回避すべく、古典部が文化祭で大活躍?!と思いきや、文化祭の最中にこまごまとした小さなものがなくなる事件が各所で起きはじめ、またしても奉太郎がそれを解き明かすことに・・。
今回は主流となる事件もなのだけれど、その周囲でくるくるしている古典部の部員四人のそれぞれの活躍と個性が楽しい。細かい部分にもこだわりがあって(笑)著者も楽しんで書いたのではないか・・と思えるくらい。ここまで派手ではなかったけれど、文化祭ってこんな感じだったなぁ。小さな校内なのに、みんなそれぞれ別々のところでそれぞれの活動をしていて、お互いが知っているようで知らなくて。そこを懐かしむところが、年取ったってことかも・・。
面白かった。
吉田修二、角田光代、石田衣良、甘糟りり子、林望、谷村志穂、片岡義男、川上弘美「あなたと、どこかへ。」(文藝春秋、2005年):日産のTEANAのスペシャルサイトで紹介された短編を集めたもののようだ。知らずに借りたのだけれど、この八つの短編はすべて「ドライブ」がキィワード。でも、どれも読みやすく、ドライブのいろんな側面を見せてくれる。谷村さんの「娘の誕生日」(娘の誕生日は夫婦にとって記念の日。なのに、夫と喧嘩してしまった妻・・という話。可愛くてロマンティックなラストがいい。)と川上さんの「夜のドライブ」(元気をなくした母と一緒にドライブ旅行に行く娘。夜の温泉で母が言ったわがままが「夜のドライブに行きたい」だった)と、角田さんの「時速40キロで未来へ向かう」(すべてがいやになった姉を弟がドライブに強引に連れ出す)が好きかなぁ。
澤田ふじ子「鴉婆」(光文社、2003年):以前読んだ「大盗」などと同じ、土御門家陰陽事件簿シリーズ。江戸時代の京都を舞台に陰陽師をつかさどる土御門家・・その主につかえる陰陽師の中でも、譜代陰陽師12家があり、それらの12家にはそれぞれ干支を印として与えられている。その印「猿」をもつ笠松平九郎が主人公で彼の出会う事件が語られる。
しかし、陰陽師といっても、もののけと直接対決!といった話ではなく、どちらかというと、人の心の闇に潜むものをもののけとし、それらを退治していくという感覚。普通の捕り物とちょっと違う点は平九郎が、人の顔をみてある程度の事件が予測できたりする勘が強いという点だろうか。
今回は、土御門家に対抗する大黒家という勢力が出てくる。その末端である一人が平九郎によって討ち果たされる、そしてその後しばらくして、平九郎は、鴉を沢山引き寄せている不思議な老女に出会う。園老女こそ、平九郎が討ち果たしたかたきの母であったのだが・・・。
とにかく、個性的なおばあちゃんがいい。少し回りくどいような気もしたけれど、やはり楽しめる事件簿。また続きが読みたい。
高里椎奈「それでも君が〜ドルチェヴィスタ」(講談社、2002年):なんというか、不思議な密室殺人事件を描いた1冊。ん〜〜〜この設定を消化するのに時間がかかってしまった。こういうSFぽい感じの設定ってやっぱり不得手に思う。
生れ落ちたばかりのキンカンと彼を発見し「家」に連れ帰ったリラ、他にピアニカ、ヴィオラ、シンとバルの六人「家族」となる。そしてその世界ドルチェヴィスタは世界中がたった31人の小さな世界だ。その「密室」で一人の死体が発見され、来たばかりでまだ意思の疎通がうまく取れないキンカンが疑われてしまう・・・。
これ、シリーズになっているようなので、もっと他の話も読んでみたい。
今回は主流となる事件もなのだけれど、その周囲でくるくるしている古典部の部員四人のそれぞれの活躍と個性が楽しい。細かい部分にもこだわりがあって(笑)著者も楽しんで書いたのではないか・・と思えるくらい。ここまで派手ではなかったけれど、文化祭ってこんな感じだったなぁ。小さな校内なのに、みんなそれぞれ別々のところでそれぞれの活動をしていて、お互いが知っているようで知らなくて。そこを懐かしむところが、年取ったってことかも・・。
面白かった。
吉田修二、角田光代、石田衣良、甘糟りり子、林望、谷村志穂、片岡義男、川上弘美「あなたと、どこかへ。」(文藝春秋、2005年):日産のTEANAのスペシャルサイトで紹介された短編を集めたもののようだ。知らずに借りたのだけれど、この八つの短編はすべて「ドライブ」がキィワード。でも、どれも読みやすく、ドライブのいろんな側面を見せてくれる。谷村さんの「娘の誕生日」(娘の誕生日は夫婦にとって記念の日。なのに、夫と喧嘩してしまった妻・・という話。可愛くてロマンティックなラストがいい。)と川上さんの「夜のドライブ」(元気をなくした母と一緒にドライブ旅行に行く娘。夜の温泉で母が言ったわがままが「夜のドライブに行きたい」だった)と、角田さんの「時速40キロで未来へ向かう」(すべてがいやになった姉を弟がドライブに強引に連れ出す)が好きかなぁ。
澤田ふじ子「鴉婆」(光文社、2003年):以前読んだ「大盗」などと同じ、土御門家陰陽事件簿シリーズ。江戸時代の京都を舞台に陰陽師をつかさどる土御門家・・その主につかえる陰陽師の中でも、譜代陰陽師12家があり、それらの12家にはそれぞれ干支を印として与えられている。その印「猿」をもつ笠松平九郎が主人公で彼の出会う事件が語られる。
しかし、陰陽師といっても、もののけと直接対決!といった話ではなく、どちらかというと、人の心の闇に潜むものをもののけとし、それらを退治していくという感覚。普通の捕り物とちょっと違う点は平九郎が、人の顔をみてある程度の事件が予測できたりする勘が強いという点だろうか。
今回は、土御門家に対抗する大黒家という勢力が出てくる。その末端である一人が平九郎によって討ち果たされる、そしてその後しばらくして、平九郎は、鴉を沢山引き寄せている不思議な老女に出会う。園老女こそ、平九郎が討ち果たしたかたきの母であったのだが・・・。
とにかく、個性的なおばあちゃんがいい。少し回りくどいような気もしたけれど、やはり楽しめる事件簿。また続きが読みたい。
高里椎奈「それでも君が〜ドルチェヴィスタ」(講談社、2002年):なんというか、不思議な密室殺人事件を描いた1冊。ん〜〜〜この設定を消化するのに時間がかかってしまった。こういうSFぽい感じの設定ってやっぱり不得手に思う。
生れ落ちたばかりのキンカンと彼を発見し「家」に連れ帰ったリラ、他にピアニカ、ヴィオラ、シンとバルの六人「家族」となる。そしてその世界ドルチェヴィスタは世界中がたった31人の小さな世界だ。その「密室」で一人の死体が発見され、来たばかりでまだ意思の疎通がうまく取れないキンカンが疑われてしまう・・・。
これ、シリーズになっているようなので、もっと他の話も読んでみたい。
トリミング
連休中にサクラをトリミングに連れて行った。
以前からお世話になっているお店で、少し離れたところにあるのだけれど、いつも丁寧に対応してくれるところに好感を抱いている。
今回は、昨年うちで使っていたケアンテリアのカレンダーを持参し、その中に載っているケアンの写真を見せて、カットの注文をした。
といっても、体の毛はほとんどカットする必要はないみたいだった。
本当はケアンは、毛を抜いてやらねばならない。でも、サクラの場合は、体もあまり強くないし、そういうトリミングをしてくれるお店が身近にないこともあって、それはお願いしていない。(この、死に毛といわれるものを引き抜くという作業は、ちょこちょこやっているつもりなのだけど、どれが死に毛なのか、正直なところ、私自身があまりわかっていないので、少し不安。これをしてやらないと、ひょろひょろの毛ばかりになるらしい。)
事前に電話して、シャンプーが持ち込みでいいか聞いておいた。
サクラは、アレルギーもちで、前に痒みが出たときに、獣医さんからシャンプーも指定されたのだ。それ以外のものは、リンスもだめ!とのことだったので。幸いお店の方も、強く他のものを勧めたりなどということもなく、持込のものを使ってくださった。
やっぱりプロの技はすごい。
足のつめや、足の裏の毛もしっかり綺麗になって嬉しい。
ミミの縁の毛も綺麗になっている。
カレンダーのケアンちゃんぽい感じに出来上がって、飼い主も満足満足だった。
いつも、リボンを頭につけてくれるんだけど、今回はつけられていなかった。やっとサクラの個性がわかったのね〜なんて思っていたら、首輪にちょこんと、小さなリボンがつけられていた。おぉ可愛い!
これならサクラにもお似合い〜♪
以前からお世話になっているお店で、少し離れたところにあるのだけれど、いつも丁寧に対応してくれるところに好感を抱いている。
今回は、昨年うちで使っていたケアンテリアのカレンダーを持参し、その中に載っているケアンの写真を見せて、カットの注文をした。
といっても、体の毛はほとんどカットする必要はないみたいだった。
本当はケアンは、毛を抜いてやらねばならない。でも、サクラの場合は、体もあまり強くないし、そういうトリミングをしてくれるお店が身近にないこともあって、それはお願いしていない。(この、死に毛といわれるものを引き抜くという作業は、ちょこちょこやっているつもりなのだけど、どれが死に毛なのか、正直なところ、私自身があまりわかっていないので、少し不安。これをしてやらないと、ひょろひょろの毛ばかりになるらしい。)
事前に電話して、シャンプーが持ち込みでいいか聞いておいた。
サクラは、アレルギーもちで、前に痒みが出たときに、獣医さんからシャンプーも指定されたのだ。それ以外のものは、リンスもだめ!とのことだったので。幸いお店の方も、強く他のものを勧めたりなどということもなく、持込のものを使ってくださった。
やっぱりプロの技はすごい。
足のつめや、足の裏の毛もしっかり綺麗になって嬉しい。
ミミの縁の毛も綺麗になっている。
カレンダーのケアンちゃんぽい感じに出来上がって、飼い主も満足満足だった。
いつも、リボンを頭につけてくれるんだけど、今回はつけられていなかった。やっとサクラの個性がわかったのね〜なんて思っていたら、首輪にちょこんと、小さなリボンがつけられていた。おぉ可愛い!
これならサクラにもお似合い〜♪
池田香代子「魔女が語るグリム童話」光原百合「最後の願い」週刊文春「そして遺されたもの〜哀悼尼崎脱線事故」
池田香代子「魔女が語るグリム童話」(洋泉社、1998年):グリム童話のパロディ。こういったものが実は割りと好き。「白雪姫」の王子様は、実は眠っている女の子好きの変な人だった・・とか「七羽のカラス」は両親の世話を誰がするかでもめる話だったとか・・今現在の問題なんかも微妙に織り交ぜられていて面白かった。ブラックな感じで。
光原百合「最後の願い」(光文社、2005年):お勧めの1冊。七編の連作短編集からなる物語。
新しい劇団を作ろうと、納得のいく役者やスタッフを探しているという役者、度会。彼が一人ずつ人を集めて劇団を作っていく過程で、出会う小さな謎たちを解き明かしていく。そして、その奥に潜む人間ドラマが明らかになり、悩みや重荷が取り払われ、そして劇団が出来ていく・・。
うまく感想がかけないけれど、温かみを感じるミステリになっていると思う。しかも、かなりすっきりうる。こういうタイプの話が好き。不思議な青年度会や、その他個性的なメンバーが楽しい。シリーズになっていたらいいのに。
「週刊文春」特別取材班「そして、遺されたもの〜哀悼尼崎脱線事故」:先日のJR福知山線の尼崎脱線事故の被害者となれた方々のご遺族へのインタビューをまとめたもの。なくなられた方々の今までの人生、これから先への希望や、遺品。とてもとても悲しい。決して二度とおきてはならない事故。
光原百合「最後の願い」(光文社、2005年):お勧めの1冊。七編の連作短編集からなる物語。
新しい劇団を作ろうと、納得のいく役者やスタッフを探しているという役者、度会。彼が一人ずつ人を集めて劇団を作っていく過程で、出会う小さな謎たちを解き明かしていく。そして、その奥に潜む人間ドラマが明らかになり、悩みや重荷が取り払われ、そして劇団が出来ていく・・。
うまく感想がかけないけれど、温かみを感じるミステリになっていると思う。しかも、かなりすっきりうる。こういうタイプの話が好き。不思議な青年度会や、その他個性的なメンバーが楽しい。シリーズになっていたらいいのに。
「週刊文春」特別取材班「そして、遺されたもの〜哀悼尼崎脱線事故」:先日のJR福知山線の尼崎脱線事故の被害者となれた方々のご遺族へのインタビューをまとめたもの。なくなられた方々の今までの人生、これから先への希望や、遺品。とてもとても悲しい。決して二度とおきてはならない事故。
大崎善生「ロックンロール」北村薫「語り女たち」
大崎善生「ロックンロール」(マガジンハウス、2003年):これも再読本。何度も読んでいても、うまく感想がかけない本。
主人公は作家さん・・といっても、数年前に書いた小説が賞を取ったのを機会に熱帯魚の雑誌の編集者をぽんと辞めて、作家になった人で、その後、二作目の執筆が進まないでいる。その主人公が、なんと二作目を書くためにパリに行かせる様、自分の担当である高井という編集者に(半ば冗談で)宣言ところからこの物語は進み始める。
首尾よく(?)パリに行った作家、ところが、そこへ他社の女性編集者が押しかけてくる。この女性編集者と高井(彼の担当)はほかならぬ彼の受賞パーティで出会い、そしてその夜、肉体関係に・・。(高井には他に二人女性がいることを彼は知っている)パリを舞台に、彼と女性編集者の恋は進むのか?ところが、そこへ、高井も押しかけてくる・・。物語の裏に流れている、ビートルズやツェッペリンの名曲たち。「岩となれ、そして転がるな」とのメッセージを頭に思い描きながらも、転がり続ける作家や高井、女性編集者たち。三人の恋と人生が描き出されていく。
転がり続ける石というところに色々考えさせられる。全体を通して、読みやすく、優しいユーモアが満ちている一冊。
北村薫「語り女たち」(新潮社、2004年):これも再読なんだけど、あまり内容を覚えていなかった。
財産家でありながら、事業に興味がなく若くして悠々自適の生活を営む男性が、視力が落ちてきたのを機に、語り女たちを募集し、話を聞く・・という体裁の短編集。シェラザードたちが、千夜一夜物語のように、彼に語って聞かせる物語たちは、どこか、不思議な話ばかり。日常に潜む小さな謎や、異世界の話。少し踏み外す危うい話。どこかへいざなわれる。夢想の世界へ?
さらさらと砂時計の砂が流れていくのを聞くかのような、そんな風に流れていく物語がなんだか好きだった。電車の列の前のしるしを利用した「笑顔」が可愛くて好きだった。
主人公は作家さん・・といっても、数年前に書いた小説が賞を取ったのを機会に熱帯魚の雑誌の編集者をぽんと辞めて、作家になった人で、その後、二作目の執筆が進まないでいる。その主人公が、なんと二作目を書くためにパリに行かせる様、自分の担当である高井という編集者に(半ば冗談で)宣言ところからこの物語は進み始める。
首尾よく(?)パリに行った作家、ところが、そこへ他社の女性編集者が押しかけてくる。この女性編集者と高井(彼の担当)はほかならぬ彼の受賞パーティで出会い、そしてその夜、肉体関係に・・。(高井には他に二人女性がいることを彼は知っている)パリを舞台に、彼と女性編集者の恋は進むのか?ところが、そこへ、高井も押しかけてくる・・。物語の裏に流れている、ビートルズやツェッペリンの名曲たち。「岩となれ、そして転がるな」とのメッセージを頭に思い描きながらも、転がり続ける作家や高井、女性編集者たち。三人の恋と人生が描き出されていく。
転がり続ける石というところに色々考えさせられる。全体を通して、読みやすく、優しいユーモアが満ちている一冊。
北村薫「語り女たち」(新潮社、2004年):これも再読なんだけど、あまり内容を覚えていなかった。
財産家でありながら、事業に興味がなく若くして悠々自適の生活を営む男性が、視力が落ちてきたのを機に、語り女たちを募集し、話を聞く・・という体裁の短編集。シェラザードたちが、千夜一夜物語のように、彼に語って聞かせる物語たちは、どこか、不思議な話ばかり。日常に潜む小さな謎や、異世界の話。少し踏み外す危うい話。どこかへいざなわれる。夢想の世界へ?
さらさらと砂時計の砂が流れていくのを聞くかのような、そんな風に流れていく物語がなんだか好きだった。電車の列の前のしるしを利用した「笑顔」が可愛くて好きだった。
大崎善生「九月の四分の一」よしもとばなな「引っこしはつらいよ」
大崎善生「九月の四分の一」(新潮社、2003年):これもまた何度も図書館で、借りては読んでいる一冊。でも不思議なことに、感想は載せていなかったみたい。
大崎さんの短編集。四つの恋愛小説がおさめられている。どれも距離や時間を隔てて想う心のお話。
チェスに夢中になる青年と彼の周囲にいたいわゆるエリート同士の恋の行方、ゆらぎ、真実が語られる「報われざるエリシオのために」。長年つとめた将棋雑誌の編集部を退職する主人公が、退職にあたって会いに行ったのはイギリスの愛読者。その愛読者はかつてスパイ疑惑をかけられ痛めつけられた過去を持ち、その結果、それを招いた母国日本をすてイギリス人となった人だった。ところが、彼が捨て切れなかった母国への想い。それが将棋雑誌を愛読することへつながっていた・・そして恋愛に閉塞感を抱いていた主人公は・・「ケンジントンに捧げる花束」。圧倒的な歌唱力を持つ少女に出会った青年。が、彼らは深く交われずいつしか離れてく。数年後の彼女と彼は・・「悲しくて翼もなくて」。あるなぞめいたメッセージを残してすれ違ってしまった彼女と主人公。そのメッセージの本当に意味が年を重ねてわかる。表題作「九月の四分の一」。
「報われざるエリシオンのために」で主人公がチェスにのめりこみ、その棋譜を研究すること(非建設的で、不毛で不安なこと)に浸かることにあせりとともに、一種の恍惚感を覚えて抜け出せなくなり、それを自分に納得させるときに考えることや、学生時代はそういうものに熱中しようと思っていたというところが妙に心に残った。「これは、考えるという作業そのものの具現化なのだ。いつかはすべてのことに必ずつながり、役立っていくのだと」。
「ケンジントン・・」の中のキリン通貨も印象的だった。
すれ違ったり、わからなかったりしたことが、後年わかる、腑に落ちる。すっと心ににじんでくる。それに気づけなかったこと、また反対に気づく瞬間がぎりぎり間に合ったこと・・・を考える、そういう小説だと思う。切ないけれど、好きな短編集。
よしもとばなな「引っこしはつらいよ」(新潮文庫、2005年):文庫、先日購入したばかりの一冊。よしもとさんの、サイト公開されている日記や、読者からの質問に答えたものを収められたエッセイシリーズ最新作だ。
ずっと最初から最後まで息をつめて読む・・という感じではなく、もっと気楽に細切れで読める本という感じがする。だからつい、何かと併読していたり、お茶を飲みながらふっと開いたり、電車やバスの中で読んだりしてしまう。
今回の表紙もまたなんとも可愛くて、女の子っぽくて、なんだかそれも嬉しかった。
内容は、元気度を増したチビラくん(息子さん)と周囲の人々とのばななさんの多忙な毎日のこと。しかも、そのめちゃくちゃお忙しい中で引越しを決行される。すごいなぁ。パワフルだなぁ。本当に時間のやりくりが上手じゃなさそうでいてすごく上手なんだと思う。今回は、ちびさんもいるし、わんこのオハナちゃんは体調を崩すし、亀は喧嘩しちゃうし、なんだかすごいどたばた。その上、不動産やさんがすごくいい加減だったり、様々な業者のよいところや悪いところが明らかになったり。台風のような毎日だ。そんな中でもチビラくんの面白さに心ひかれる。子供って本当に可愛いんだろうなぁ。
このエッセイではおなじみの、なっつくんと仲良しのチビラくん。二人と動物園に行ってトラを見つけたチビラくんが「ニャー」と(彼の言葉で猫のこと)言ったらなっつくんが「違うよ阪神だよ」といったくだりが妙に楽しくて、心から離れない。こんな楽しい本を読んで、そこだけ?と自分で思ってしまうけど。
大崎さんの短編集。四つの恋愛小説がおさめられている。どれも距離や時間を隔てて想う心のお話。
チェスに夢中になる青年と彼の周囲にいたいわゆるエリート同士の恋の行方、ゆらぎ、真実が語られる「報われざるエリシオのために」。長年つとめた将棋雑誌の編集部を退職する主人公が、退職にあたって会いに行ったのはイギリスの愛読者。その愛読者はかつてスパイ疑惑をかけられ痛めつけられた過去を持ち、その結果、それを招いた母国日本をすてイギリス人となった人だった。ところが、彼が捨て切れなかった母国への想い。それが将棋雑誌を愛読することへつながっていた・・そして恋愛に閉塞感を抱いていた主人公は・・「ケンジントンに捧げる花束」。圧倒的な歌唱力を持つ少女に出会った青年。が、彼らは深く交われずいつしか離れてく。数年後の彼女と彼は・・「悲しくて翼もなくて」。あるなぞめいたメッセージを残してすれ違ってしまった彼女と主人公。そのメッセージの本当に意味が年を重ねてわかる。表題作「九月の四分の一」。
「報われざるエリシオンのために」で主人公がチェスにのめりこみ、その棋譜を研究すること(非建設的で、不毛で不安なこと)に浸かることにあせりとともに、一種の恍惚感を覚えて抜け出せなくなり、それを自分に納得させるときに考えることや、学生時代はそういうものに熱中しようと思っていたというところが妙に心に残った。「これは、考えるという作業そのものの具現化なのだ。いつかはすべてのことに必ずつながり、役立っていくのだと」。
「ケンジントン・・」の中のキリン通貨も印象的だった。
すれ違ったり、わからなかったりしたことが、後年わかる、腑に落ちる。すっと心ににじんでくる。それに気づけなかったこと、また反対に気づく瞬間がぎりぎり間に合ったこと・・・を考える、そういう小説だと思う。切ないけれど、好きな短編集。
よしもとばなな「引っこしはつらいよ」(新潮文庫、2005年):文庫、先日購入したばかりの一冊。よしもとさんの、サイト公開されている日記や、読者からの質問に答えたものを収められたエッセイシリーズ最新作だ。
ずっと最初から最後まで息をつめて読む・・という感じではなく、もっと気楽に細切れで読める本という感じがする。だからつい、何かと併読していたり、お茶を飲みながらふっと開いたり、電車やバスの中で読んだりしてしまう。
今回の表紙もまたなんとも可愛くて、女の子っぽくて、なんだかそれも嬉しかった。
内容は、元気度を増したチビラくん(息子さん)と周囲の人々とのばななさんの多忙な毎日のこと。しかも、そのめちゃくちゃお忙しい中で引越しを決行される。すごいなぁ。パワフルだなぁ。本当に時間のやりくりが上手じゃなさそうでいてすごく上手なんだと思う。今回は、ちびさんもいるし、わんこのオハナちゃんは体調を崩すし、亀は喧嘩しちゃうし、なんだかすごいどたばた。その上、不動産やさんがすごくいい加減だったり、様々な業者のよいところや悪いところが明らかになったり。台風のような毎日だ。そんな中でもチビラくんの面白さに心ひかれる。子供って本当に可愛いんだろうなぁ。
このエッセイではおなじみの、なっつくんと仲良しのチビラくん。二人と動物園に行ってトラを見つけたチビラくんが「ニャー」と(彼の言葉で猫のこと)言ったらなっつくんが「違うよ阪神だよ」といったくだりが妙に楽しくて、心から離れない。こんな楽しい本を読んで、そこだけ?と自分で思ってしまうけど。
川上弘美「神様」高里椎奈「銀の檻を溶かして〜薬屋探偵妖綺談」
川上弘美「神様」(中央公論社、1998年):何度も何度も読んでいる一冊。大好きな一冊。どこか不思議なものたちが登場してきて、それにとりこまれそうになる人間・・不思議なものたちは、決して(たぶん)悪意をもっているわけではなさそうなんだけど。くま、梨が大好きなふわふわしたちいさいものたち、河童、つぼから出てくるコスミスミコ、どこか不思議なえび男くん、雪の降るときだけ恋人のもとへ住んでいたカナエさん、人魚・・四季にそって現れるものたちと、「わたし」のふれあいが、どこか淋しく描き出される。
くまとのピクニックや「離さない」の人魚が、なんだかとても怖かった。怖いんだけど、ちょっと好きなのが、梨好きのいきもの、とりつかれたりしたくはないんだけど、見てみたい気がする。
何かにとらわれている、何かをとらえる不思議ないきものたち。
高里椎奈「銀の檻を溶かして〜薬屋探偵妖綺談」(講談社ノベルズ、1999年):これまたなんとも魅力的なキャラクター登場・・といった感じのミステリ。古びたつくりの一軒の薬屋、「どんな薬でも症状にあわせてお出しします」と書かれている割に全くはやっていない。でもある言葉を唱えると、途端に薬屋が探偵に、はやがわり・・・。しかも、そこの店員である、優しげな青年、美貌の少年、元気な少年の三人の正体はなんと妖怪!彼らは妖怪と人間の間で起きるトラブルを解決する、トラブルシューターなのだ。
ある小学校で見つかった巨大な「雪の妖精」、悪魔と交わしてしまった契約を解約したい会社員の依頼、死んだ息子の幽霊を成仏させたいという母親の依頼・・この三つのことが絡み合い、関係しあった事件に三人が挑むことになる。
漫画のような設定と、会話が、ちょっと篠田真由美さんの「建築探偵」を思わせる。幻想的な事件だけれど、中身としてはきっちりとできたミステリ。なかなか面白い。主人公であるリザベルの生き生きとした感じといい、続きを読みたくなる一冊。
くまとのピクニックや「離さない」の人魚が、なんだかとても怖かった。怖いんだけど、ちょっと好きなのが、梨好きのいきもの、とりつかれたりしたくはないんだけど、見てみたい気がする。
何かにとらわれている、何かをとらえる不思議ないきものたち。
高里椎奈「銀の檻を溶かして〜薬屋探偵妖綺談」(講談社ノベルズ、1999年):これまたなんとも魅力的なキャラクター登場・・といった感じのミステリ。古びたつくりの一軒の薬屋、「どんな薬でも症状にあわせてお出しします」と書かれている割に全くはやっていない。でもある言葉を唱えると、途端に薬屋が探偵に、はやがわり・・・。しかも、そこの店員である、優しげな青年、美貌の少年、元気な少年の三人の正体はなんと妖怪!彼らは妖怪と人間の間で起きるトラブルを解決する、トラブルシューターなのだ。
ある小学校で見つかった巨大な「雪の妖精」、悪魔と交わしてしまった契約を解約したい会社員の依頼、死んだ息子の幽霊を成仏させたいという母親の依頼・・この三つのことが絡み合い、関係しあった事件に三人が挑むことになる。
漫画のような設定と、会話が、ちょっと篠田真由美さんの「建築探偵」を思わせる。幻想的な事件だけれど、中身としてはきっちりとできたミステリ。なかなか面白い。主人公であるリザベルの生き生きとした感じといい、続きを読みたくなる一冊。
森谷明子「れんげ野原のまんなかで」瀬尾まいこ「卵の緒」
森谷明子「れんげ野原のまんなかで」(東京創元社、2005年):これは大発見。また好きな作家さんを発見した気分だ。先日読んだばかりの「千年の黙〜異本源氏物語」で鮎川哲也賞を受賞したという作家さん。まだ2冊しか読んでいないのだけれど、大好きになりそうな予感を強く強く感じる。それくらい2冊とも好みだったのだ。
前回の「千年の黙」は平安時代が舞台で謎とき役は、なんとかの紫式部だったのだけれど、今回の「れんげ野原のまんなかで」の舞台は、れんげ畑(最初の一遍ではススキ野原)のまん中で、町のはずれにある来館者も少ない図書館。謎とき役は、ベテラン司書・・と本好き、図書館好きにはたまらない設定になっている。
一話目・・主人公文子は秋庭市のはずれに立つまだ新しい図書館の新米司書。来館者も少ない図書館で、先輩司書とともに暇をもてあまし気味・・・ところがある日から、閉館後の図書館に残ろうとする子供たちがあとを絶たなくなる。なぜ彼らはそんな行動を?
二話目・・巡回バスでいつもやってくるお年寄り深雪さんが写真集の中から「白雪姫」のドイツ語版のコピーを発見する。そしてなぜかその本が置いてある児童書コーナーに暗号のように絵本が並べられて・・。
三話目・・貸し出し者のリストが町に一軒しかないコンビニのコピー機の中に忘れられていた。そんなことを司書がするはずがない。しかも、そのリストに載っている女性たちは貸し出しカードを持っていないことも判明する。貸し出した豪華本の行方は?
四話目・・図書館の立つ土地を寄付してくれた地元の篤志家秋庭氏の子供のころの思い出に秘められた秘密とは?
そしてラスト、れんげ畑に眠る秘密とは???
どれも、ベテラン司書能瀬がばっさばっさと解き明かす。解き明かした後の処置が、柔らかく暖かくていいと思う。謎解きのきっかけとなる知識の部分も本好きにはたまらない。個人的にはやっぱり一話目がすきかも。お勧め。
瀬尾まいこ「卵の緒」(マガジンハウス、2002年):最近お気に入りの作家さんである瀬尾さんの本。表題作卵の緒と、7'sbloodが収められている。
卵の緒・・主人公育生は母と二人暮らし。ところが、自分は捨て子だったと確信している。なんでかって、その話になるたびに、母が色々ごまかす上に、自分に関する情報をすぐ忘れちゃうから。でも、そのごまかしかたや忘れ方があっぱれで、疑惑は疑惑のまま。自分はいったい?と思う日々。学校の先生に「へその緒」の存在を聞いて、我が家にもあるか母に尋ねる。自信満々に母が出してきたのは・・・?
可愛い。元気が出る。こんなあっけらかんとして、そして強い愛で子供をくるむ母親はすごい。めちゃくちゃなようで、そこに流れる愛が大切。
7'sblood・・父を亡くし、母と二人で暮らす女子高生、七子。ある日母が、父の愛人の子供(異母兄弟)である七生を突然引き取る。ところが、その母が突然病に倒れて入院してしまう。妙に要領がよく、大人に望まれることをすぐに察知してすごく「子供らしくない」弟と二人暮らしを余儀なくされた七子は・・・?
ほのぼのとゆるゆると流れる優しい感情。「卵の緒」が元気を出してくれる物語とすれば、こちらは、ほろりとさせてくれるちょっと切ない感じ。鋭くないところがいい。
前回の「千年の黙」は平安時代が舞台で謎とき役は、なんとかの紫式部だったのだけれど、今回の「れんげ野原のまんなかで」の舞台は、れんげ畑(最初の一遍ではススキ野原)のまん中で、町のはずれにある来館者も少ない図書館。謎とき役は、ベテラン司書・・と本好き、図書館好きにはたまらない設定になっている。
一話目・・主人公文子は秋庭市のはずれに立つまだ新しい図書館の新米司書。来館者も少ない図書館で、先輩司書とともに暇をもてあまし気味・・・ところがある日から、閉館後の図書館に残ろうとする子供たちがあとを絶たなくなる。なぜ彼らはそんな行動を?
二話目・・巡回バスでいつもやってくるお年寄り深雪さんが写真集の中から「白雪姫」のドイツ語版のコピーを発見する。そしてなぜかその本が置いてある児童書コーナーに暗号のように絵本が並べられて・・。
三話目・・貸し出し者のリストが町に一軒しかないコンビニのコピー機の中に忘れられていた。そんなことを司書がするはずがない。しかも、そのリストに載っている女性たちは貸し出しカードを持っていないことも判明する。貸し出した豪華本の行方は?
四話目・・図書館の立つ土地を寄付してくれた地元の篤志家秋庭氏の子供のころの思い出に秘められた秘密とは?
そしてラスト、れんげ畑に眠る秘密とは???
どれも、ベテラン司書能瀬がばっさばっさと解き明かす。解き明かした後の処置が、柔らかく暖かくていいと思う。謎解きのきっかけとなる知識の部分も本好きにはたまらない。個人的にはやっぱり一話目がすきかも。お勧め。
瀬尾まいこ「卵の緒」(マガジンハウス、2002年):最近お気に入りの作家さんである瀬尾さんの本。表題作卵の緒と、7'sbloodが収められている。
卵の緒・・主人公育生は母と二人暮らし。ところが、自分は捨て子だったと確信している。なんでかって、その話になるたびに、母が色々ごまかす上に、自分に関する情報をすぐ忘れちゃうから。でも、そのごまかしかたや忘れ方があっぱれで、疑惑は疑惑のまま。自分はいったい?と思う日々。学校の先生に「へその緒」の存在を聞いて、我が家にもあるか母に尋ねる。自信満々に母が出してきたのは・・・?
可愛い。元気が出る。こんなあっけらかんとして、そして強い愛で子供をくるむ母親はすごい。めちゃくちゃなようで、そこに流れる愛が大切。
7'sblood・・父を亡くし、母と二人で暮らす女子高生、七子。ある日母が、父の愛人の子供(異母兄弟)である七生を突然引き取る。ところが、その母が突然病に倒れて入院してしまう。妙に要領がよく、大人に望まれることをすぐに察知してすごく「子供らしくない」弟と二人暮らしを余儀なくされた七子は・・・?
ほのぼのとゆるゆると流れる優しい感情。「卵の緒」が元気を出してくれる物語とすれば、こちらは、ほろりとさせてくれるちょっと切ない感じ。鋭くないところがいい。
サクラ復活
サクラちゃんのお腹具合復活!
昨日1日&今朝の様子ではもうすっかり大丈夫みたい。
ただし、まだ投薬は続けているので、手持ちのお薬がなくなった状態でも、この様子だったらいいなぁ。
お腹は痛かったはずなのに、食欲は全く落ちなかった。
サクラの餌は乾燥フードなのだけど、そのままでは食べてくれないことが多かった。もともと、フードはあまりばりばり食べるほうではなく、おやつの方が好きらしい。特に今のフードに変えたばかりのころや、アレルギー症状で痒みがあるときは、食欲が極端に落ちていた。
おからをかけてやるといいとか、犬用粉末ミルクをかけてやるといいとか、お野菜を混ぜてやるといいとか、色々試した。(おからは効果はあったのだが、その後、検査結果でサクラは大豆にアレルギーがあることがわかり断念)
結局、ぬるま湯をかけて、ふやかしてさました状態でやるのが、アレルギーに問題なく、食欲もそれなりに出るらしいということがわかった。(サクラの場合)
というわけで、我が家では、餌の準備を始めてから、実際に与えるまでの間に10分から15分くらい置くことになる。
最近は、その間が待てないらしいのだ。
横できゅんきゅん、くぅんと普段は出さないような高い声をだして、甘える。ずっと鳴きつづけるのではないので、うるさくはないけれど、そこまでがっつかなくても・・と思う。面白くて可愛い。そして、つい早めにあげてしまいそうになる。なんともいえないひとときだ。
昨日1日&今朝の様子ではもうすっかり大丈夫みたい。
ただし、まだ投薬は続けているので、手持ちのお薬がなくなった状態でも、この様子だったらいいなぁ。
お腹は痛かったはずなのに、食欲は全く落ちなかった。
サクラの餌は乾燥フードなのだけど、そのままでは食べてくれないことが多かった。もともと、フードはあまりばりばり食べるほうではなく、おやつの方が好きらしい。特に今のフードに変えたばかりのころや、アレルギー症状で痒みがあるときは、食欲が極端に落ちていた。
おからをかけてやるといいとか、犬用粉末ミルクをかけてやるといいとか、お野菜を混ぜてやるといいとか、色々試した。(おからは効果はあったのだが、その後、検査結果でサクラは大豆にアレルギーがあることがわかり断念)
結局、ぬるま湯をかけて、ふやかしてさました状態でやるのが、アレルギーに問題なく、食欲もそれなりに出るらしいということがわかった。(サクラの場合)
というわけで、我が家では、餌の準備を始めてから、実際に与えるまでの間に10分から15分くらい置くことになる。
最近は、その間が待てないらしいのだ。
横できゅんきゅん、くぅんと普段は出さないような高い声をだして、甘える。ずっと鳴きつづけるのではないので、うるさくはないけれど、そこまでがっつかなくても・・と思う。面白くて可愛い。そして、つい早めにあげてしまいそうになる。なんともいえないひとときだ。
大崎善生「アジアンタムブルー」、ジョアンフルーク「ファッジカップケーキは怒っている」、柴田よしき「観覧車」、森博嗣「ZOKU」
大崎善生「アジアンタムブルー」(角川文庫、2005年):ついに文庫化!嬉しい。早速購入した。とにかくお勧めの一冊なのだ。主人公山崎は、えっちな雑誌の編集者として働く中で、不思議な女流カメラマン葉子と出会い恋に落ちる。そしてしばらくして葉子が不治の病であることがわかる・・・・こう書くとなんだかとても簡単でしかも、メロドラマのようだけど、そうじゃない。下世話な設定の中でも純愛で、清潔で上品。死に行く恋人の最後に何が出来るか・・。
「愛する人が死を前にしたとき、いったい何ができるのだろう」という帯がぴったりだ。再読して、再び号泣した。何度読んでも、胸がつまる。
ジョアン・フルーク「ファッジカップケーキは怒っている」(ビレッジブックス、2005年):でました!お菓子探偵ハンナシリーズ最新作だ。ずっと探していたのに、近所の本屋にはことごとく置いておらず、悔しかった一冊。やっと手に入れたよ〜〜。
「クッキー&ジャー」というクッキー専門店を相棒リサと共同経営しているお菓子つくりの天才ハンナ、彼女が事件に巻き込まれ(自ら飛び込み?)持ち前の理性と好奇心と行動力(行動力には実の妹アンドレアの力もかなり含まれる)で事件を解決していくシリーズもの。毎回、たくさんのお菓子のレシピとともに繰り広げられるハンナの謎解きもさることながら、読者にとっては、ハンナの恋愛生活のほうも気になるところ。というのも、ハンナには目下デートといえるであろうことをしている男性が二人居るのだ。一人はチャーミングで色っぽい刑事マイク。町中の女性をとろけさせる色男はなぜかハンナに夢中・・・だったはずなんだけど、今回はハンナにとって強敵が現れる。
そしてもう一人は、真面目で誠実で趣味がハンナと似ている歯科医ノーマン。結婚相手としては申し分ないノーマンもハンナに夢中・・なはずが今回は元婚約者も出席しているという学会参加で町に不在。二人とハンナの恋の行方はどうなっちゃうんだろう。
しかもハンナは料理本の執筆に追われ、その料理本に入れて欲しいと町の皆が持ち寄るレシピの研究にも余念がない状態だ。そこで、起きた殺人事件の被害者は郡の保安官。しかも容疑者は妹アンドレアの夫で刑事であるビル!しかも逮捕したのはマイク!!
抜群の行動力を誇っていたはずなのに、今回は身重で動けないアンドレア、愛猫モシェは餌をたべてくれないし、うるさい外野にも囲まれながらハンナは真相に近づいていく・・。
いやはや本当に面白い。コージーミステリ。表紙がちょっと若すぎて買いにくいのが難点だけど・・。
個人的にはノーマンとうまくいって欲しいなぁ。
柴田よしき「観覧車」(祥伝社、2003年):失踪した夫の探偵事務所を閉鎖させない(夫の帰る場所があるように)ために素人ながら探偵を始めた下澤唯を主人公に据えた連作短編集。
行方不明の男の愛人であった女は毎日のように、京都の奥にある遊園地で観覧車に乗り続ける。生活費すらも残り少なくなっているのに、働きもせず、何かに絶望している・・・その真相は?という「観覧車」に始まり唯が活躍する7つの事件。そして最後まで謎な唯の夫の失踪原因・・・。続きが読みたい。でも、切ない。切ないミステリ集。
森博嗣「ZOKU」(光文社、2003年):森さんが思い切り趣味に走ったと思われる一冊。無意味ないたずらをひたすら仕掛けて回るZOKUとそれに対抗するTAIの戦い(?)を描いた小説。TAIの面々(といってメインメンバーは三人、しかも一人はまだ少女)が移動手段とし、なぜか日常生活もそこで行っているという白い機関車の存在も面白いし、ZOKUのあまりにもお間抜けな悪役ぶりもいい。タイムボカンシリーズみたい。でも、実際にこういうZOKUがあったら困るなぁ。
「愛する人が死を前にしたとき、いったい何ができるのだろう」という帯がぴったりだ。再読して、再び号泣した。何度読んでも、胸がつまる。
ジョアン・フルーク「ファッジカップケーキは怒っている」(ビレッジブックス、2005年):でました!お菓子探偵ハンナシリーズ最新作だ。ずっと探していたのに、近所の本屋にはことごとく置いておらず、悔しかった一冊。やっと手に入れたよ〜〜。
「クッキー&ジャー」というクッキー専門店を相棒リサと共同経営しているお菓子つくりの天才ハンナ、彼女が事件に巻き込まれ(自ら飛び込み?)持ち前の理性と好奇心と行動力(行動力には実の妹アンドレアの力もかなり含まれる)で事件を解決していくシリーズもの。毎回、たくさんのお菓子のレシピとともに繰り広げられるハンナの謎解きもさることながら、読者にとっては、ハンナの恋愛生活のほうも気になるところ。というのも、ハンナには目下デートといえるであろうことをしている男性が二人居るのだ。一人はチャーミングで色っぽい刑事マイク。町中の女性をとろけさせる色男はなぜかハンナに夢中・・・だったはずなんだけど、今回はハンナにとって強敵が現れる。
そしてもう一人は、真面目で誠実で趣味がハンナと似ている歯科医ノーマン。結婚相手としては申し分ないノーマンもハンナに夢中・・なはずが今回は元婚約者も出席しているという学会参加で町に不在。二人とハンナの恋の行方はどうなっちゃうんだろう。
しかもハンナは料理本の執筆に追われ、その料理本に入れて欲しいと町の皆が持ち寄るレシピの研究にも余念がない状態だ。そこで、起きた殺人事件の被害者は郡の保安官。しかも容疑者は妹アンドレアの夫で刑事であるビル!しかも逮捕したのはマイク!!
抜群の行動力を誇っていたはずなのに、今回は身重で動けないアンドレア、愛猫モシェは餌をたべてくれないし、うるさい外野にも囲まれながらハンナは真相に近づいていく・・。
いやはや本当に面白い。コージーミステリ。表紙がちょっと若すぎて買いにくいのが難点だけど・・。
個人的にはノーマンとうまくいって欲しいなぁ。
柴田よしき「観覧車」(祥伝社、2003年):失踪した夫の探偵事務所を閉鎖させない(夫の帰る場所があるように)ために素人ながら探偵を始めた下澤唯を主人公に据えた連作短編集。
行方不明の男の愛人であった女は毎日のように、京都の奥にある遊園地で観覧車に乗り続ける。生活費すらも残り少なくなっているのに、働きもせず、何かに絶望している・・・その真相は?という「観覧車」に始まり唯が活躍する7つの事件。そして最後まで謎な唯の夫の失踪原因・・・。続きが読みたい。でも、切ない。切ないミステリ集。
森博嗣「ZOKU」(光文社、2003年):森さんが思い切り趣味に走ったと思われる一冊。無意味ないたずらをひたすら仕掛けて回るZOKUとそれに対抗するTAIの戦い(?)を描いた小説。TAIの面々(といってメインメンバーは三人、しかも一人はまだ少女)が移動手段とし、なぜか日常生活もそこで行っているという白い機関車の存在も面白いし、ZOKUのあまりにもお間抜けな悪役ぶりもいい。タイムボカンシリーズみたい。でも、実際にこういうZOKUがあったら困るなぁ。
イーストウィック
サクラのことが心配だったけれど、母から頼れる一言「預かってあげるよ〜、大丈夫」で、決めた。
楽しみにしていたミュージカルが日曜の昼公演だったのだ。
「イーストウィックの魔女たち」。
一路真輝、涼風真世、森公美子が悪魔(陣内孝則)との恋のとりこになり、歌い踊り、空を飛ぶ(!)舞台。
さらに、三人を「町の風紀を乱す女」として忌み嫌う婦人会のリーダー的存在の女傑には大浦みずきが扮する。
宝塚歌劇トップスターが勢ぞろいの、舞台だ。ダンスシーンはすごかった。大浦みずきの、ダイナミックなダンス、鍛え上げられたすごさを感じた。手足がすごく細く長く、それでいてちっとも邪魔にみえない。どうやったら、あんなに軽く見えるんだろう。軽々と足があがり、手足がリズムを刻み、自然と体がメロディに載っている感じ。勿論、歌唱力もすごい。がしがしの風紀委員的存在としての意地悪そうな顔もなんだかぴったりだった。意地悪な魔女とかやってほしいかも。笑。
また是非、舞台を拝見したい女優さんだ。テレビより、絶対舞台の女優さん。庄野さんのエッセイの中などで、何度もお目にかかってはいるものの、生で大浦さんの舞台を見たのはたぶん初めてで、そういう意味でも感慨深かった。
そして、主役の三人、一路さんは、抜群の存在感。沢山の恋をしながら、満たされない、バツ一の女流彫刻家(作品もいまいち)アレックスが、悪魔との恋から一皮向けて妖艶になる。他人の目を気にしないふっきれた様子のすごい露出の衣装で登場した一路さんは妖艶だった。綺麗だった。個人的には、声の調子がちょっと・・だったのではないかと思う。それだけが残念。
涼風さんは、最初から細く白く、清潔感漂う存在。下品な話もするし、がらがらっとした声も出して(ちょっと宝塚時代の男役を彷彿とする)いたのに、それでもしゅんっと可愛い。一件生真面目にみえるけれど、新たな恋を探している音楽教師ジェーン。求められることを求めていたジェーンも、悪魔との恋ではじける。赤いドレスもだけど、空を飛ぶときのお姫様のようなきらきらしたドレスが、一番お似合いだった。気品のある人だと思う。
森さん!楽しい。チャーミングだった。そして迫力ある歌声もさすが。
引っ込み思案で、どもる癖があるせいで自分を表現できない、いつも隅っこで隠れているような、恋に恋する女性スーキー。途中からのはじけたすごい露出の服がなんともはやすごかった。でも、似合っていた・・。赤いベビードール、白くてぴたぴたのテニスウェア(スカートをまくってのサービスも!)すごかったなぁ。舞台の雰囲気をいっしゅんで攫う人。
三人の女性に押し捲られる陣内さんも、負けてはいない。博多弁をそこここに交えた内容に、観客はもう大笑いの嵐。くすくす、どかんっと笑いが巻き起こる。沢山の芸達者にお客さんがもてあそばれる感じだった。陣内さんのおつきの不思議な人物役だった及川さんも可愛くて綺麗で(男性だけど)華奢で素敵だった。
そして、オケピットで踊り笑い、舞台と観客を牛耳っていた人、指揮者さん!ほんとに、載せ上手で楽しかった。
楽しみにしていたミュージカルが日曜の昼公演だったのだ。
「イーストウィックの魔女たち」。
一路真輝、涼風真世、森公美子が悪魔(陣内孝則)との恋のとりこになり、歌い踊り、空を飛ぶ(!)舞台。
さらに、三人を「町の風紀を乱す女」として忌み嫌う婦人会のリーダー的存在の女傑には大浦みずきが扮する。
宝塚歌劇トップスターが勢ぞろいの、舞台だ。ダンスシーンはすごかった。大浦みずきの、ダイナミックなダンス、鍛え上げられたすごさを感じた。手足がすごく細く長く、それでいてちっとも邪魔にみえない。どうやったら、あんなに軽く見えるんだろう。軽々と足があがり、手足がリズムを刻み、自然と体がメロディに載っている感じ。勿論、歌唱力もすごい。がしがしの風紀委員的存在としての意地悪そうな顔もなんだかぴったりだった。意地悪な魔女とかやってほしいかも。笑。
また是非、舞台を拝見したい女優さんだ。テレビより、絶対舞台の女優さん。庄野さんのエッセイの中などで、何度もお目にかかってはいるものの、生で大浦さんの舞台を見たのはたぶん初めてで、そういう意味でも感慨深かった。
そして、主役の三人、一路さんは、抜群の存在感。沢山の恋をしながら、満たされない、バツ一の女流彫刻家(作品もいまいち)アレックスが、悪魔との恋から一皮向けて妖艶になる。他人の目を気にしないふっきれた様子のすごい露出の衣装で登場した一路さんは妖艶だった。綺麗だった。個人的には、声の調子がちょっと・・だったのではないかと思う。それだけが残念。
涼風さんは、最初から細く白く、清潔感漂う存在。下品な話もするし、がらがらっとした声も出して(ちょっと宝塚時代の男役を彷彿とする)いたのに、それでもしゅんっと可愛い。一件生真面目にみえるけれど、新たな恋を探している音楽教師ジェーン。求められることを求めていたジェーンも、悪魔との恋ではじける。赤いドレスもだけど、空を飛ぶときのお姫様のようなきらきらしたドレスが、一番お似合いだった。気品のある人だと思う。
森さん!楽しい。チャーミングだった。そして迫力ある歌声もさすが。
引っ込み思案で、どもる癖があるせいで自分を表現できない、いつも隅っこで隠れているような、恋に恋する女性スーキー。途中からのはじけたすごい露出の服がなんともはやすごかった。でも、似合っていた・・。赤いベビードール、白くてぴたぴたのテニスウェア(スカートをまくってのサービスも!)すごかったなぁ。舞台の雰囲気をいっしゅんで攫う人。
三人の女性に押し捲られる陣内さんも、負けてはいない。博多弁をそこここに交えた内容に、観客はもう大笑いの嵐。くすくす、どかんっと笑いが巻き起こる。沢山の芸達者にお客さんがもてあそばれる感じだった。陣内さんのおつきの不思議な人物役だった及川さんも可愛くて綺麗で(男性だけど)華奢で素敵だった。
そして、オケピットで踊り笑い、舞台と観客を牛耳っていた人、指揮者さん!ほんとに、載せ上手で楽しかった。
サクラのお腹
サクラの獣医通いは続いていてる。
大腸炎との診断で、またひとつお薬が追加された。
お腹を壊していたせいで、腸の粘膜が剥離したんだそうだ。そこからの出血だったみたい。
痛かっただろうね、サクラ・・。
でも、お薬もらったからね。
ひとあんしん・・・。
元気はあるし、食欲はあるし、大丈夫。
おととい絶食だったせいで、お腹がすいて仕方なかった様子で、催促もすごかった。
そしてご飯を貰った途端、がっつき!
不安だったお腹の調子も今朝には元通りになった。
とはいえ、まだまだ不安は残る。
明日には、完全復活宣言できるといいな。
大腸炎との診断で、またひとつお薬が追加された。
お腹を壊していたせいで、腸の粘膜が剥離したんだそうだ。そこからの出血だったみたい。
痛かっただろうね、サクラ・・。
でも、お薬もらったからね。
ひとあんしん・・・。
元気はあるし、食欲はあるし、大丈夫。
おととい絶食だったせいで、お腹がすいて仕方なかった様子で、催促もすごかった。
そしてご飯を貰った途端、がっつき!
不安だったお腹の調子も今朝には元通りになった。
とはいえ、まだまだ不安は残る。
明日には、完全復活宣言できるといいな。
またしても獣医
サクラちゃん、最近はお腹の調子が安定しない。
六月中は恐ろしいほど晴天続きで、渇水が心配されるくらいだったのだけれど、七月に入って豪雨続きだった。結果、急に涼しくなった。(というか、六月が暑すぎただけなのだけれど)
サクラは、暑がりで、六月は日中も冷たい玄関の床の上に転がっていることが多かった。七月に入ってからも、確かにそうしていることは多かったのけれど、夜はきちんと自分の寝床に入ったり、いつもの棚の中でねていたりしたから、飼い主としても、さして意識していなかった。
ところが、数日前からお腹の調子がおかしい。
とはいえ、深刻な状況ではなさそうなので、母が作ってくれた即席のお洋服(人間の長袖Tシャツの袖の部分を利用して作ってくれる。)を着せて、様子を見ていた。結果、ちょっと良くなったようだったのだけれど、やはりまだ・・・なので獣医さんへ行くことにした。
先生の診察で、じっくりお腹の音を聞いてもらったり、目の充血や歯茎の状態なども見てもらった。検便もしてもらった。熱は平熱、体重はちょっと前より少し増えていた。
サクラはスタッフの女性が大好きで、しっぽをふりふりしながら、その女性の手をなめなめ・・。なんだかご機嫌さんだった。
そして診断結果は、やっぱり症状は深刻ではないとのこと。ただ、お腹の音は少し大きめだから、絶食絶飲で、整腸剤と下痢止めを・・とのこと。
明日の朝まで水もお預けだ。可哀想で仕方ない・・でもこれで治れば!と思う。
というわけで、我が家の食いしん坊ちゃんは、プチ断食中・・・。
六月中は恐ろしいほど晴天続きで、渇水が心配されるくらいだったのだけれど、七月に入って豪雨続きだった。結果、急に涼しくなった。(というか、六月が暑すぎただけなのだけれど)
サクラは、暑がりで、六月は日中も冷たい玄関の床の上に転がっていることが多かった。七月に入ってからも、確かにそうしていることは多かったのけれど、夜はきちんと自分の寝床に入ったり、いつもの棚の中でねていたりしたから、飼い主としても、さして意識していなかった。
ところが、数日前からお腹の調子がおかしい。
とはいえ、深刻な状況ではなさそうなので、母が作ってくれた即席のお洋服(人間の長袖Tシャツの袖の部分を利用して作ってくれる。)を着せて、様子を見ていた。結果、ちょっと良くなったようだったのだけれど、やはりまだ・・・なので獣医さんへ行くことにした。
先生の診察で、じっくりお腹の音を聞いてもらったり、目の充血や歯茎の状態なども見てもらった。検便もしてもらった。熱は平熱、体重はちょっと前より少し増えていた。
サクラはスタッフの女性が大好きで、しっぽをふりふりしながら、その女性の手をなめなめ・・。なんだかご機嫌さんだった。
そして診断結果は、やっぱり症状は深刻ではないとのこと。ただ、お腹の音は少し大きめだから、絶食絶飲で、整腸剤と下痢止めを・・とのこと。
明日の朝まで水もお預けだ。可哀想で仕方ない・・でもこれで治れば!と思う。
というわけで、我が家の食いしん坊ちゃんは、プチ断食中・・・。
平岩弓枝「小判商人」加納朋子「てるてるあした」森谷明子「千年の黙」西村玲子「花にうきうき」庄野潤三「クロッカスの花」近藤史恵「賢者はベンチで思索する」
どうも更新をさぼりがちになってしまう・・つい。
図書館で借りて読んだ本たちは
平岩弓枝「小判商人」(文藝春秋、2005年):御宿かわせみシリーズ最新刊。あっというまに子供って大きくなるのね・・って思う。千春ちゃんがもうかなりおっきくなっている。麻太郎くんも。しばらくぶりに読むと、お吉やおるいさんがなんだか懐かしい。古いかおなじみのような面々が今回も登場してやわらかく優しく包み込んでくれる。かわせみは、いろんな人の心のよりどころだなぁ。でも、子供たちが誰が誰の子だったのかとか、このカップルの馴れ初めはどうだったとかそういうのを忘れてきてしまったので、またシリーズ最初から読み返したくなってきた。大変だけど・・・。笑。
加納朋子「てるてるあした」(幻冬舎、2005年):「ささらさや」に続く、ささら市シリーズ第二弾。今回の主人公は、なんと両親の借金のせいで夜逃げを余儀なくされた中学生を卒業したばかり(というか、高校に合格したのに、入学金を払ってもらえなかった)の照代ちゃん。この照代ちゃん、なかなか素直になれないし、人に甘えたりすることが不得手。そんな性格なのに、一度も逢ったことのない知人を頼って、ささらにやってきたのだから、なかなか大変だ。読んでいて、なんだかくやしくなるし、照代ちゃんをしかりつけたくなったりしてしまう。けれど、考えてみれば、15歳くらいのときって、一番すねているというか、うまくいかない時期だ。そう思えば、懐かしく思えてくる。
そして、照代にだけ姿が見える幽霊が出てきたり、前回でおなじみのさやさんと、さやさんを取り巻く不思議に優しい(でもちょっと変ってる。おせっかいな)面々・・・楽しくて切ない。
森谷明子「千年の黙〜異本源氏物語」(東京創元社、2003年):紫式部に仕える少女あてきを主人公に据え、平安の世に式部を取り巻く様々なことや、小さなミステリを描く。謎解き役はなんと紫式部。
そして、二部ではあの源氏物語にもう一帖「かかやく日の宮」なる章が存在したという設定で物語が進む。面白い。すごくすごく面白い。源氏物語を勉強したときに、ちょっぴり不思議に思ったようなところが、綺麗に説明されている。フィクションなんだけど、納得がいく。私自身は、源氏物語をしっかり勉強していないので、きちんと勉強された方にも読んでもらいたいなぁと思う。
西村玲子「花にうきうき」(PHP、1992年):イラストレーターの西村玲子さんの花にまつわるエッセイ集。いろんな花をそのつど、素敵な花器に生け、そしてそれをイラストにして、それにまつわる可愛いエピソードを語る・・というもの。可愛らしいのだけれど、お花自体がちょっとわかりにくいかなぁ。
庄野潤三「クロッカスの花」(冬樹社、1970年):庄野さんのエッセイ集。かなり短いものから長めのものまで多種様々。もっともっとゆっくり読みたかった。一度図書館の期限をのばしてもらったにも関わらず、なんだか読み足りない。
近藤史恵「賢者はベンチで思索する」(文藝春秋、2005年):近藤さんの新作ミステリ。主役は、九里子という女性。ファミリーレストランでウエイトレスのバイトをしながら日々を送る彼女は、先行きにもやもやとした不安をかかえている。更に、いわゆる「ひきこもり」生活を送っている弟のことも気になる。四方八方にもやもやを抱える彼女が、ある日いつも同じ時間帯にファミレスにやってきて、同じ席に座りたがる老人とたまたま知り合う。そして彼女の周囲で起こる小さな謎たち・・それらを解き明かすのは、その老人「国枝」だった。
ファミレスの中では決して彼女と親しく話さない国枝は、なぜか公園で(いつも同じベンチにいる)であったときは饒舌になり、彼女の謎に道をつけてくれる。
そして最後に、彼の謎も・・・。
面白い。切なく辛い事件がたくさんある。そういった現実のなかで、それら悲しい事件の芽はこんなところでわかるのだなとも思う。
図書館で借りて読んだ本たちは
平岩弓枝「小判商人」(文藝春秋、2005年):御宿かわせみシリーズ最新刊。あっというまに子供って大きくなるのね・・って思う。千春ちゃんがもうかなりおっきくなっている。麻太郎くんも。しばらくぶりに読むと、お吉やおるいさんがなんだか懐かしい。古いかおなじみのような面々が今回も登場してやわらかく優しく包み込んでくれる。かわせみは、いろんな人の心のよりどころだなぁ。でも、子供たちが誰が誰の子だったのかとか、このカップルの馴れ初めはどうだったとかそういうのを忘れてきてしまったので、またシリーズ最初から読み返したくなってきた。大変だけど・・・。笑。
加納朋子「てるてるあした」(幻冬舎、2005年):「ささらさや」に続く、ささら市シリーズ第二弾。今回の主人公は、なんと両親の借金のせいで夜逃げを余儀なくされた中学生を卒業したばかり(というか、高校に合格したのに、入学金を払ってもらえなかった)の照代ちゃん。この照代ちゃん、なかなか素直になれないし、人に甘えたりすることが不得手。そんな性格なのに、一度も逢ったことのない知人を頼って、ささらにやってきたのだから、なかなか大変だ。読んでいて、なんだかくやしくなるし、照代ちゃんをしかりつけたくなったりしてしまう。けれど、考えてみれば、15歳くらいのときって、一番すねているというか、うまくいかない時期だ。そう思えば、懐かしく思えてくる。
そして、照代にだけ姿が見える幽霊が出てきたり、前回でおなじみのさやさんと、さやさんを取り巻く不思議に優しい(でもちょっと変ってる。おせっかいな)面々・・・楽しくて切ない。
森谷明子「千年の黙〜異本源氏物語」(東京創元社、2003年):紫式部に仕える少女あてきを主人公に据え、平安の世に式部を取り巻く様々なことや、小さなミステリを描く。謎解き役はなんと紫式部。
そして、二部ではあの源氏物語にもう一帖「かかやく日の宮」なる章が存在したという設定で物語が進む。面白い。すごくすごく面白い。源氏物語を勉強したときに、ちょっぴり不思議に思ったようなところが、綺麗に説明されている。フィクションなんだけど、納得がいく。私自身は、源氏物語をしっかり勉強していないので、きちんと勉強された方にも読んでもらいたいなぁと思う。
西村玲子「花にうきうき」(PHP、1992年):イラストレーターの西村玲子さんの花にまつわるエッセイ集。いろんな花をそのつど、素敵な花器に生け、そしてそれをイラストにして、それにまつわる可愛いエピソードを語る・・というもの。可愛らしいのだけれど、お花自体がちょっとわかりにくいかなぁ。
庄野潤三「クロッカスの花」(冬樹社、1970年):庄野さんのエッセイ集。かなり短いものから長めのものまで多種様々。もっともっとゆっくり読みたかった。一度図書館の期限をのばしてもらったにも関わらず、なんだか読み足りない。
近藤史恵「賢者はベンチで思索する」(文藝春秋、2005年):近藤さんの新作ミステリ。主役は、九里子という女性。ファミリーレストランでウエイトレスのバイトをしながら日々を送る彼女は、先行きにもやもやとした不安をかかえている。更に、いわゆる「ひきこもり」生活を送っている弟のことも気になる。四方八方にもやもやを抱える彼女が、ある日いつも同じ時間帯にファミレスにやってきて、同じ席に座りたがる老人とたまたま知り合う。そして彼女の周囲で起こる小さな謎たち・・それらを解き明かすのは、その老人「国枝」だった。
ファミレスの中では決して彼女と親しく話さない国枝は、なぜか公園で(いつも同じベンチにいる)であったときは饒舌になり、彼女の謎に道をつけてくれる。
そして最後に、彼の謎も・・・。
面白い。切なく辛い事件がたくさんある。そういった現実のなかで、それら悲しい事件の芽はこんなところでわかるのだなとも思う。
サクラの治療方針
豪雨の朝。
雷こそなっていないものの、すごい雨模様だ。なんというか、メリハリのある梅雨・・・。あんなに長いこと降らなかったのに、降るとなると豪雨。怖い。
おとといは、雷がすごくて、サクラもおびえて大変だった。雷がなると、なぜかサクラは「ここからだして〜」という状況に陥る。玄関(もしくは、玄関につながるドア)に走り、ドアをがりがり。そして、舌を驚くほど長くべろ〜んっと出して、はぁはぁと荒い息をつく。だっこしてやっても、暴れておろしてもらうとすぐにまたドアに駆け寄る。落ち着かず、部屋中をうろうろする。雷が収まってからもしばらくはその状態で、傍目で見ていても不安が移ってくるようだ。氷をやってみたり、水を飲むように促してみたけれど、あまり効果はなかったみたい。
仕方ないよね、あれだけの大音響、人間でも怖いんだから、音に敏感な、わんこにとっては、とてつもない恐怖だろう。
昨日も降ったりやんだりの中、獣医に行った。
今回は胸を張って連れて行ける。だってすっかり治っているから。自らかきむしって毛が抜けた部分にも、うっすらとほわほわ毛が生え始めている。食欲は恐ろしいくらいだし、元気(これだけはずっと変らない)だし、水も飲んでいる。う○ちくんなどの様子も健康健康。
いつも大混雑の獣医さんなのだけれど、今回は空いていた。すごい雨だったから、当然かもしれない。待合室には大きなわんこさんがすでにいたのだけれど、しっかりしつけられたとても良い優しいわんこさんだったので、サクラもキャリーケースに入れたまま待合室にいた。(いつもなら、車で待つ)ところが、雨がやんだとたんに、来るは来るは・・・。いつしか、待合室も満員に。サクラはキャリーケースの中でうとうとしたりして、すごく静かだったけれど、すぐ近くにいたマルチーズくんが、大きなわんこさんにおびえて、ほえ始めた。獣医に来てるだけでも、不安だったろうに、ハスキーなどを間近で見たんだから、そりゃ〜怖かったんだろう。飼い主さんも、もうちょっと配慮してはいいのでは?と思ったのだけれど、結局、そのマルチーズくんは、サクラの診察が終わってもまだ吠え続けていた。
肝心の診察。
ステロイドが著効した。効き目抜群!
サクラの痒みも、それにともなう内出血や脱毛も収まっている。
体重は食べる割に若干減っていたけれど、それは、ステロイドのおかげで、代謝が良くなっているからとのこと。
これだけ良くなったので、今回は注射も投薬もなし。
そして、色々先の治療方針について相談する。
先生のご意見では、
『前回でたアレルギーと今回のアレルギーではアレルゲンが異なると思われる。したがって、アレルゲンが完全に特定できないため、減感作療法は、難しい。効き目がない場合が可能性が高い。(減感作療法は、アレルゲンに対する抗体を作るため、すこしずつそのアレルゲンを注射していく方法〜いわばアレルゲンに体を慣らしていくというような方法だと思う)
となると、免疫抑制剤を使って、抗原抗体反応そのものを押さえ込む方法があるのだけれど、この免疫抑制剤も、副作用が強い。嘔吐や下痢になる可能性が高い。
今回のサクラは、ステロイドがすごくよく効いて、二週間たってもその効き目が持続している。このまま何ヶ月も、この状態が維持できるのであれば、ステロイドを多用することにならず、副作用もないと思われる。
したがって、今回の治療のように、痒みが出たときに、対処療法になってしまうけれど、薬→ステロイドと順を追って、そのつど治療するほうが、サクラの体にとって負担が少ないのではないだろうか。』
ということ。
私たちとしては、サクラの体への負担が一番不安なので、副作用がないものが一番いい。
減感作療法というのの効き目がなさそうであることもよくわかった。ただ、ステロイドを何本も打つのは心配だ。
ということで、今回はとりあえず、今のステロイドがどこまでいつまで効くのかを見ることにする。その効き目が長く持続するのであれば、痒みがでたときに対処療法的に色々やっていく方法でも負担が少ないかもしれない。
勿論、これからもずっとサクラがアレルゲンに触れないように最大限の努力はする。
がんばろうね、サクラちゃん。
雷こそなっていないものの、すごい雨模様だ。なんというか、メリハリのある梅雨・・・。あんなに長いこと降らなかったのに、降るとなると豪雨。怖い。
おとといは、雷がすごくて、サクラもおびえて大変だった。雷がなると、なぜかサクラは「ここからだして〜」という状況に陥る。玄関(もしくは、玄関につながるドア)に走り、ドアをがりがり。そして、舌を驚くほど長くべろ〜んっと出して、はぁはぁと荒い息をつく。だっこしてやっても、暴れておろしてもらうとすぐにまたドアに駆け寄る。落ち着かず、部屋中をうろうろする。雷が収まってからもしばらくはその状態で、傍目で見ていても不安が移ってくるようだ。氷をやってみたり、水を飲むように促してみたけれど、あまり効果はなかったみたい。
仕方ないよね、あれだけの大音響、人間でも怖いんだから、音に敏感な、わんこにとっては、とてつもない恐怖だろう。
昨日も降ったりやんだりの中、獣医に行った。
今回は胸を張って連れて行ける。だってすっかり治っているから。自らかきむしって毛が抜けた部分にも、うっすらとほわほわ毛が生え始めている。食欲は恐ろしいくらいだし、元気(これだけはずっと変らない)だし、水も飲んでいる。う○ちくんなどの様子も健康健康。
いつも大混雑の獣医さんなのだけれど、今回は空いていた。すごい雨だったから、当然かもしれない。待合室には大きなわんこさんがすでにいたのだけれど、しっかりしつけられたとても良い優しいわんこさんだったので、サクラもキャリーケースに入れたまま待合室にいた。(いつもなら、車で待つ)ところが、雨がやんだとたんに、来るは来るは・・・。いつしか、待合室も満員に。サクラはキャリーケースの中でうとうとしたりして、すごく静かだったけれど、すぐ近くにいたマルチーズくんが、大きなわんこさんにおびえて、ほえ始めた。獣医に来てるだけでも、不安だったろうに、ハスキーなどを間近で見たんだから、そりゃ〜怖かったんだろう。飼い主さんも、もうちょっと配慮してはいいのでは?と思ったのだけれど、結局、そのマルチーズくんは、サクラの診察が終わってもまだ吠え続けていた。
肝心の診察。
ステロイドが著効した。効き目抜群!
サクラの痒みも、それにともなう内出血や脱毛も収まっている。
体重は食べる割に若干減っていたけれど、それは、ステロイドのおかげで、代謝が良くなっているからとのこと。
これだけ良くなったので、今回は注射も投薬もなし。
そして、色々先の治療方針について相談する。
先生のご意見では、
『前回でたアレルギーと今回のアレルギーではアレルゲンが異なると思われる。したがって、アレルゲンが完全に特定できないため、減感作療法は、難しい。効き目がない場合が可能性が高い。(減感作療法は、アレルゲンに対する抗体を作るため、すこしずつそのアレルゲンを注射していく方法〜いわばアレルゲンに体を慣らしていくというような方法だと思う)
となると、免疫抑制剤を使って、抗原抗体反応そのものを押さえ込む方法があるのだけれど、この免疫抑制剤も、副作用が強い。嘔吐や下痢になる可能性が高い。
今回のサクラは、ステロイドがすごくよく効いて、二週間たってもその効き目が持続している。このまま何ヶ月も、この状態が維持できるのであれば、ステロイドを多用することにならず、副作用もないと思われる。
したがって、今回の治療のように、痒みが出たときに、対処療法になってしまうけれど、薬→ステロイドと順を追って、そのつど治療するほうが、サクラの体にとって負担が少ないのではないだろうか。』
ということ。
私たちとしては、サクラの体への負担が一番不安なので、副作用がないものが一番いい。
減感作療法というのの効き目がなさそうであることもよくわかった。ただ、ステロイドを何本も打つのは心配だ。
ということで、今回はとりあえず、今のステロイドがどこまでいつまで効くのかを見ることにする。その効き目が長く持続するのであれば、痒みがでたときに対処療法的に色々やっていく方法でも負担が少ないかもしれない。
勿論、これからもずっとサクラがアレルゲンに触れないように最大限の努力はする。
がんばろうね、サクラちゃん。
ミュージックバトン
なちゅさんのブログを拝見していたら、私に質問のバトンが届いていたことを知りました。
遅くなったかもしれないけれど・・答えを書いていきます。
自分のブログ上で音楽に関する質問に答え、5人の方に次のバトンを渡すというルールです。
■質問
1)コンピューターに入ってる音楽ファイルの容量
2)今聞いている曲
3)最後に買ったCD
4)よく聞く、特別思い入れのある5曲
5)バトンを渡す5人
1)コンピューターに入っている音楽ファイルの容量
わからない・・・・。
2)今聞いている曲
ボロディン「中央アジアの草原にて」
3)最後に買ったCD
ラ・クァルティーナ「シャコンヌ」
4)よく聞く、特別思い入れのある5曲
クラシック以外では
コブクロ「ここにしか咲かない花」
ラブサイケデリコ「LADY MADONNA〜憂鬱なるスパイダー〜」
レミオロメン「3月9日」
中島美香「aroma」
オレンジペコ「やわらかな夜」
5)バトンを渡す五人
これを読まれていたら、バトンを受け取ってくださいね!
とまさん
ボッチさん
ぱせりさん
茶猫さん
rubinoちゃん
でも、みんなブログ最近更新しているかなぁ・・・。
遅くなったかもしれないけれど・・答えを書いていきます。
自分のブログ上で音楽に関する質問に答え、5人の方に次のバトンを渡すというルールです。
■質問
1)コンピューターに入ってる音楽ファイルの容量
2)今聞いている曲
3)最後に買ったCD
4)よく聞く、特別思い入れのある5曲
5)バトンを渡す5人
1)コンピューターに入っている音楽ファイルの容量
わからない・・・・。
2)今聞いている曲
ボロディン「中央アジアの草原にて」
3)最後に買ったCD
ラ・クァルティーナ「シャコンヌ」
4)よく聞く、特別思い入れのある5曲
クラシック以外では
コブクロ「ここにしか咲かない花」
ラブサイケデリコ「LADY MADONNA〜憂鬱なるスパイダー〜」
レミオロメン「3月9日」
中島美香「aroma」
オレンジペコ「やわらかな夜」
5)バトンを渡す五人
これを読まれていたら、バトンを受け取ってくださいね!
とまさん
ボッチさん
ぱせりさん
茶猫さん
rubinoちゃん
でも、みんなブログ最近更新しているかなぁ・・・。
森博嗣とブライス
さっきの日記に付け加え。
今調べてみたところ、森博嗣さんは最近ブライスにはまっていらっしゃるそう。雑誌「ラピタ」でも語っていらしたとか、トークショーでブライスの画像を発表されていたとか、「森博嗣、ブライス」というキィワードで検索したら山ほどでてきて面白かった。
ほぉ〜。
今調べてみたところ、森博嗣さんは最近ブライスにはまっていらっしゃるそう。雑誌「ラピタ」でも語っていらしたとか、トークショーでブライスの画像を発表されていたとか、「森博嗣、ブライス」というキィワードで検索したら山ほどでてきて面白かった。
ほぉ〜。
森博嗣「Φは壊れたね」「どきどきフェノメノン」
森博嗣「Φは壊れたね」(2004年、講談社NOVELS):森博嗣さんのミステリの新シリーズ第一弾。デコラティブな一室に吊り下げられた刺殺死体をたまたま発見することになった山吹、彼の後輩である加部谷と友人である海月と事件について話し合うことになる。そして、そこには、先輩でもある(読者にとってはおなじみの)西之園萌絵も加わる。そこに新たな事実が・・実はその事件の一部始終が部屋に据えられた一台のカメラによってひそかに撮影されていたのだ。密室といえる、殺害現場となった部屋のカメラに入ったままになっていたテープにつけられた題名は「Φは壊れたね」、謎は深まるばかり・・・。
例によって例の方と彼に激しく似た人が謎を解き明かす。
ひとつの些細な疑問から犯人が限定される部分はかなりすっきりする。その疑問点は読者も読んでいて違和感を覚えたはずだし。
謎解きと関係なく、この学生同士がうだうだと話し合ったり、お互いの家を行き来したり研究室にいたりするくだりが、なんだかとってもリアルだった。場所は違うし、内容も違う(殺人事件に関わったりしない)けど、こんな感じで学生生活を送った人は沢山いるはず。
森博嗣「どきどきフェノメノン」(2005年、角川書店):主人公は理系の院生、窪居佳那。毎日違うシャンプーで髪を洗うことでリラックスし、お酒を飲むと記憶をなくす(だけど顔にはでない)、しかし研究室では最も年上であり、女王として君臨している・・そんな女性。
居そうだ・・こういう人とおもってしまった。
どことなく不思議な面々が登場する恋愛小説。
実はこういう小説は、最近苦手だ。
女性が主役で、なんだか冷静だったり、妙にハイだったりする。ほぼ全体が主役の目線で一人称で書かれているというのもだめ・・。
昔はこういう書き方の小説が好きだったはずなのに、最近はどうもすっきりしない。何が起きているのかが、わかりにくいからだと思う。まわりくどいし。
疲れているのかなぁ・・。
でも、この小説は面白いと思う。あまり好みではないけれど、面白い。女性が恋したり、恋に向かっていくとき、恋愛に対して受け入れ態勢(?)に入ってるときの心理ってこんな感じってことあると思う。青春!
ちなみに、佳那の後輩である水谷が持っている人形はブライスだと思う。オレンジの瞳、でっかい頭・・・たぶん間違いないのでは・・・。調べてみようっと。
例によって例の方と彼に激しく似た人が謎を解き明かす。
ひとつの些細な疑問から犯人が限定される部分はかなりすっきりする。その疑問点は読者も読んでいて違和感を覚えたはずだし。
謎解きと関係なく、この学生同士がうだうだと話し合ったり、お互いの家を行き来したり研究室にいたりするくだりが、なんだかとってもリアルだった。場所は違うし、内容も違う(殺人事件に関わったりしない)けど、こんな感じで学生生活を送った人は沢山いるはず。
森博嗣「どきどきフェノメノン」(2005年、角川書店):主人公は理系の院生、窪居佳那。毎日違うシャンプーで髪を洗うことでリラックスし、お酒を飲むと記憶をなくす(だけど顔にはでない)、しかし研究室では最も年上であり、女王として君臨している・・そんな女性。
居そうだ・・こういう人とおもってしまった。
どことなく不思議な面々が登場する恋愛小説。
実はこういう小説は、最近苦手だ。
女性が主役で、なんだか冷静だったり、妙にハイだったりする。ほぼ全体が主役の目線で一人称で書かれているというのもだめ・・。
昔はこういう書き方の小説が好きだったはずなのに、最近はどうもすっきりしない。何が起きているのかが、わかりにくいからだと思う。まわりくどいし。
疲れているのかなぁ・・。
でも、この小説は面白いと思う。あまり好みではないけれど、面白い。女性が恋したり、恋に向かっていくとき、恋愛に対して受け入れ態勢(?)に入ってるときの心理ってこんな感じってことあると思う。青春!
ちなみに、佳那の後輩である水谷が持っている人形はブライスだと思う。オレンジの瞳、でっかい頭・・・たぶん間違いないのでは・・・。調べてみようっと。
サクラ食欲増大中
このところ、サクラの食欲がすごい。
もりもりもりもりっとご飯をたいらげて、しかも「いつでもおやつOKよ!」といつでも臨戦態勢。
狭いお台所の隅っこにいつでも座っていて、お料理の際には足元で参加、これが邪魔になって仕方ない。何度も踏みそうになったりする。お気に入りの場所は、グリルの真下・・ということはつまり、コンロの真下。そこで寝そべっている。
そして包丁で何かを刻む音が聞こえると、どこで何をしていても脱兎のごとく走ってくる。大好きな人参やキャベツを刻んでいたりしたら、もう大騒ぎだ。
調理が終わるまでは何ももらえないってわかっているはずなのに。
この食欲は以前には全くなかったものだ。
それどころか、アレルギーが出ていたときは、いつものご飯も半分残したりしていたのだ。
ステロイドの影響かもしれない・・と思ってしまう。ぷくぷくとしたサクラのお腹、食欲があるのは嬉しいけれど、これが薬のせいだなんて、思うと悲しい。
なにはともあれ、ちょっとダイエットしようかね〜サクラちゃん。
もりもりもりもりっとご飯をたいらげて、しかも「いつでもおやつOKよ!」といつでも臨戦態勢。
狭いお台所の隅っこにいつでも座っていて、お料理の際には足元で参加、これが邪魔になって仕方ない。何度も踏みそうになったりする。お気に入りの場所は、グリルの真下・・ということはつまり、コンロの真下。そこで寝そべっている。
そして包丁で何かを刻む音が聞こえると、どこで何をしていても脱兎のごとく走ってくる。大好きな人参やキャベツを刻んでいたりしたら、もう大騒ぎだ。
調理が終わるまでは何ももらえないってわかっているはずなのに。
この食欲は以前には全くなかったものだ。
それどころか、アレルギーが出ていたときは、いつものご飯も半分残したりしていたのだ。
ステロイドの影響かもしれない・・と思ってしまう。ぷくぷくとしたサクラのお腹、食欲があるのは嬉しいけれど、これが薬のせいだなんて、思うと悲しい。
なにはともあれ、ちょっとダイエットしようかね〜サクラちゃん。
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